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第79話 それぞれの思惑5

アップですが、不定期のぺースになります。

時々修正もしています。


今回は王都の騒動アップします

時は数刻遡る


「この度は遠路はるばる遠くからよくぞお越しになった。私がアルバート王国国王ライディア・キュエル・アヴァルートである。昔その方の父と母に私が若かりし頃会ったことがある。場所は、マーブルティア聖国だったかな。」


「父より承っております。この度は我ら訪問団の入国をご許可頂きありがとうございます。早速ですが、この度の訪問に付き我が陛下より言葉を授かっております。我らジゼトラード帝国は、貴国からの提案書の中に記載されていた通り、穢れの詩に向けて体制を整えている途中でございます。」


「うむ我が国では、周知の通り勇者が生まれない。なので国力をあげている最中である。穢れの詩に向けて各国が足並みを揃えていかないといけない時にそれを乱す国がある。それについての対策を既に貴国の皇に伝えておるが、……その様子はどうやら良い方向に返事があると考えて良いのかな。」


「はい、そうですね。我が帝国でも検討した結果、関係各国の連携を図るため大使館を置くことを承認いたします。とりあえずは我が帝国を含む8大国が提携し、小国もいずれ含めていく方向で話を詰めたいと思われます。」


「ちなみに勇者を召喚する際7年後と記憶しているが、相違ないか?」


「はい。召喚に呼応する勇者は、異なる世界で16歳に成長した者と聞いています。それから数年修行して汚れの歌の季節を迎えます。」


「ではそれまではジゼトラード帝国は、他国との不可侵の条約を結ぶと考えてよいのか。」


「穢れの詩の季節をやり過ごすまではジゼトラード帝国はそちらに注力を注ぎます。それは我が国の陛下の名においてお約束します。」


「とするとやはりもう一つの自称帝国のやんちゃな行為を止めないといけないな」


「おっしゃる通りです。」


「貴国には、彼の国に対し何か考えもしくは知恵があるのか。」


「そうですね……。

当面としてジゼトラード帝国は、国力を上げ掛かる火の粉を振り払うと言う方針は決まっておりますが、積極的に攻めると言う事は考えておりません。と言うよりも国として離れすぎているので……」


「なるほど予想通りの回答だ」


「ひとつ提案がございます。」


「なんだ?」


「勇者と同年代の子供たちの交換留学を希望します。」


「なるほど、他国との交流と親睦と情報交換か。」


「大使館が設置されるならばいずれ責任者をおかなくてはなりません。ある行動を起こしたとき、本来とは違う間違った誤解を解くという、そういった見地からも他国の地縁は幼少から相互に築いておかなければなりません。」


「そうかわかった。それはこちらでも検討しておこう。

それでは大使館設置の場所とそちらの希望、そしてこちらの希望をすり合わせていこう。そして彼の帝国に対する方針について同盟の条約を結びたいと思う。帰国には我が息子の第二王子ジュラン・キュエル・アヴァルートを派遣し同盟の挨拶をさせてもらおう。」


「は、では道中ご同行頂ければと思います。」


「うむ。それでは夕方の晩餐会に、マーブルティア聖国の聖女アクアリス殿を紹介しよう、それまで楽に過ごしてくれ。」


「ありがとうございます。」



◇◇◇



アヴァルート王国王城上級客間の一室

「アクアリス様、午後からはアヴァルート王様との謁見です。アヴァルート王国産の石鹸に対し我が国からの希望と提案をしっかりと伝えることを忘れないでくださいね。」


「わかっています。そんなに信用にならないんですか。」


「普段のアクアリス様の様子を知っていたら、不安になるのは致し方ないことと思われますが……」


「ふふふ、ミーナは心配性なんですから。まるで私のお母様ですね。」


「そこはお姉様と言ってください。」


「それよりもジゼトラード帝国は、どのような案件で私たちと訪問が被ったのでしょうか?」


「それはおそらく、たまたまだとは思いますが……すべての出会いに何かしら神の配慮がございますから、今回のこの3カ国の間に何かしらの理由があったのかと思います。

神の御心は我々には想像しがたいものがございます。ですので我々はただ神々の御心のままに……


ですが聖国にとってこの時期に来れた事は僥倖だと思います。

発掘された碑文もおそらく穢れた詩の季節のことを表していらっしゃると思いますが、この時に出てきたと言うことが、神々の意思によるものだと思われます。ただ我々はそれを下々の民に伝えるだけ。民の安定をわれわれは願っていればいいのです。民を思う気持ちは、国によって違いますが、本質的なものは同じと思いますので、そのあたりからこの3ヶ国は寄り添う道があるかと思います……。」



◇◇◇



その日の午後、王の来客の間にて

「アクアリス殿、遠路遥々申し訳ない。

我が国のマーブル聖教の司祭に依頼したら、本国にしか翻訳できる聖職者がいないと言うことでアクアリス殿のに白羽の矢が立ったと言うわけだ。それでわが国の街並みはいかがかな。マーブルティア聖国の街並みも美しいと記憶している。

いつかはまた行きたいと思っておったかこの年になると外国に訪れる事はなかなか難しい。我が父は何度かマーブル聖教の聖地マブルガニアの大聖堂に伺っているようだが自慢話をされるだけでいくばくかの憤りを覚える。厄介事を押し付けて自由気ままな生活を送っている我が父の道楽に付き合わせて申し訳ないな。

それとお気づきだと思うがジゼトラード帝国とわが国は、他の国と足並みをそろえることで一致している。穢れの詩の季節に自力を蓄えている最中だ。わが国は勇者召喚できないがために他国から戦力的に遅れることを国民、騎士達はよしとしない。

何か万が一目的に向かって進んでいるところ横からの妨害をわれわれは許さないと確認した。

そして従者の方で政務に携わる者もいるだろうその者に伝えるべきこともある。

それは後ほど話をさせてもらい、マーブルティア聖国本国へと判断を仰いでほしい。」


「わかりました。

大丈夫です。我々は神々の御心のままに……。


それでは、我々からの要望をいくつかお伝えさせていただきます。まずは、教会への支援、ご理解ありがとうございます。司祭からも報告を受けております。

マーブルティア聖国で民を清めるために使用している石鹸が帰国の石鹸と比べ劣っていることがわかりました。

わが国の石鹸の歴史は古く、初代勇者からの口伝をもとに研鑽を積み改良してきたものです。その石鹸より貴国の石鹸の方が品質も良く、また種類も豊富司祭から我が聖国に献上された時は、ある製造係の者たちには驚愕せしめたものです。その製法教えていただくわけには参りませんでしょうか。」


「大変申し訳ない。アクアリス殿のお願いとあらば本来なら一も二にも聞いて差し上げたいところではあるのですが、この石鹸はわが国が開発した新製品であるため貴国に公開することはできません。

しかしながら我が国は聖国と友好的な関係を築いていきたいので。最高品質の石鹸を毎年献上することを約束しましょう。」


「ありがとうございます。我が国の民へ振る舞う石鹸もいくばくかご用意いただきたいのです。そちらのほうは浄財より捻出します。」


「もう一つお願いしてもよろしいでしょうか。」


「何なりと……」


「マーブルティア聖国としてアヴァルート王国にお願いすることは、勇者召喚の同年代の物の交換留学をお願いしたいのです。」



◇◇◇



場所は変わって王城のとある個室

「……それでは自分の翻訳にかかりたいと思います。」


「碑文を読んで頂いた後には、晩餐会を用意している。そこでジゼトラード帝国の王子殿が来ているご紹介をさせてもらおう。」



◇◇◇



時は進み夕刻となった。

「あの碑文は勇者が勇者たりえない者がいると言うことと、勇者に変わる存在があるということだ。あの碑文は公開することはできない。聖女に読んでもらったがために聖国に知られてしまった事は良かったのか悪かったのか。しかし、


……神子とはなんだ?」




誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。

宜しくお願いいたします。


まだ王都編が続きますです。

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