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第78話 それぞれの思惑4

アップですが、不定期のぺースになります。

時々修正もしています。


今回も王都の騒動アップします

「フィーヴァが作った人型ゴーレム“レムジャー”は全部で20体か。そのうちあいつら里の同年代代表を模した8体は、見慣れた動きができているから良いとして、他の12体はどういう動きになるんだ。フィーヴァ?」


「動きというのは、三位一体と言うことか」


「…それはつまり、この12体を3つづつに分け、4チームできるということか。それは奴らも4つに分かれるからちょうどいい。」


「残りの8体はどうするのだ?」


「2体でコンビを組んで、3体とチームを組ませ1組5体4チームに分けたら戦力的には十分だろう。レムジャーはどのように扱ったらいいんだ?」


「指示を出し、それぞれ自立して動くことは可能だ。感覚同調させて遠方から操作することもな」


「よし3体のうち1体に感覚同調させ、エリア別に対処しよう。それまでは自動モードで活動させて、異変があれば指揮権交代すればよいか。

……ん?そういえば1体作りかけがあったけど、あれはどんなゴーレムだったんだ?」


「……あれは、……リースの成長体を作るつもりだったのだが、理論値が出なくてな途中でやめたのだ。」


「そうか、 ……じゃあ、あいつらと同じ位の強さでいいから完成させてくれ。まかせるから。」


「……わかった」


「その一体は、万が一の状態の時、王城に突入させる。」


「それだと王城の者に、これも敵だと認知されるぞ」


「それじゃあ、もう一体別に作ってくれ。稼働しなくていいい。造形だけ指示した形で頼む。それを使って攻撃されないようにする考えがある。

個別ではレムジャー達には間違って攻撃されないように勇者と見紛う装備を身につけるか……。

そうだな~、でも顔が見えないほうがいいな…。仮面を被って、尻尾もつけよう。」


「なるほど……」


「獣人の要素や、各国の勇者の衣装を取り入れ、豪奢な武器をそれっぽく見えたらいいんじゃないか?そうすれば各国もどこの勇者だとかで、混乱するだろう。」


「ああ、……ちなみに獣人の勇者は過去にいない。居たのは英雄だけだ。」


「そうなの?まあいい、大事な事は2つ。

一つは、悪からみんなを護る。二つ目は、正体がバレない。  以上」


「ふん。それでは制作してくる。装備は前作ったやつを使う」


「それは……まだ試作品だけどね。いいのかい。」


「ああ。主力の装備は剣で良いか?」


「うん。よろしく。じゃあ他のレムジャー調整してから、今日は休もう。そして明日に備えようか」



◇◇◇



今日は一般人が休む休日の前の日、人通りが比較的遅くまである日だ…。

「フィーヴァ、テトラ。今日は夜にあいつらが事件を起こしそうな場所を見に行って特定しに行く。フィーヴァとテトラは奴らの行動に変化が出てきたら教えて欲しい。神狼ローガ神鳥ファディ神猿テンついてきてくれ。

神豹ヴァルは屋敷で待機。ここの守護を頼む。神栗鼠リオは王城に忍び込み、なにか起こった時、アリスやアクアの近くで付近のみんなを守ってくれ。」


俺とローガ、ファディ、テンは王城の周りをゆっくり回り、まずファディに指定の位置を空から見てもらい怪しいところを特定する。ローガに匂いと気配を探ってもらう。テンは怪しい拠点に侵入してもらうため、それまでは俺の頭の毛づくろいをしている。


「まずは倉庫街か……と言うより廃屋だな。

……よし、とりあえず密かにマーキングしておこう。次は住宅街のゴミ捨て場か…」


「ガウゥ~ン(リース、視線を感じるよ〜)」


「まぁ気にするな。俺たちは王都のぶらり旅してるんだから。

お城の周りを回ってみて、3方は怪しい場所は確認できたが、1つの方面だけ見つからなかったな?王城の四方を取り囲み火を起こすはずだ……。しかし、明日の休日の為か、人も荷車の移動も多いな……。」


まあいい、まだ時間はある。一度アーク兄さんのところに行ってみるか。違う見識を持っているかもしれないしな。



◇◇◇



「アーク兄さん。お久しぶりです。王都に来たのに全然お会いできませんね。忙しかったのですか?」

俺は、アーク兄さんが下宿している王立学園が運営している学生寮に来ていた。


「リース久しぶりだな。元気か?おまえの活躍は耳にしているぞ」


「全部成り行きですよ。僕がやりたかったわけじゃない。それよりアーク兄さんも凄いじゃないですか剣術大会二位だったそうですね。」


「カーズが俺と同じ頃には、カーズの方が強いかもな。」


「どうですかね?いい線言ってるかもしれませんけど?」


「フッ、今領都でもカーズが領民を鍛えているんだろう?その分カーズは心も技も強くなっているだろう。そして……あと何年かしたらそいつらが王都学園に入学してくるかもしれない。孤児院の者で資格があるものはオヤジが支援すると聞いているから、その下準備をしている。だからカーズは、安心して領民を鍛えてやってくれと伝えておいてくれ。」


「分りましたカーズ兄にそのように伝えますね。」


「リース。そういえばナイフの礼をまだしていなかったな。」


「いや別にいいですよ。姉さん達にあげて兄さん達に何も贈らないのはおかしいかなと思っただけです。」


「しかし俺からお前に渡せるものなんかあまりないしなぁ。……何か欲しいものはあるか?」


「……そうですね。僕は知識と情報が欲しいですね。」


「知識と情報…?」


「はい。例えば王立図書館とか街のギルドのお話だとか他国の動向とかですね。

あ、そうそう勇者たちの情報もあれば良いですね。」


「ふっ、……リースもそう言った話しが聞きたくなる年頃か…。」


「はい!」


「まあ俺が知っている情報でよければ教えてやろう。

今勇者召喚のできる国は、勇者を召喚するために力を貯めている。だが穢れの詩の季節に各国の暗黙の協定を無視する国がある。」


「それはウリットバーン帝国ですね。」


「そうだ。そして今1番危ないのはマーノルーナ王国だ。」


「もうそろそろウリットバーン帝国が仕掛けると言う情報が出ている。各国はその対応について協議をしているだろう。」


「うん。それで我がアヴァルート王国と世界の動きはどうなってるんですか?」


「まぁ明確に方向性が出てはいないが、恐らくはマーノルーナには援軍は出せれない。

何故かと言うと、マーノルーナ王国とアヴァルート王国の間にバートラル王国という1つ小国があり、その国を無視して援軍に行くと言う事は物理的にほぼ不可能。まぁ実質守るのはマーノルーナ自身だけだろう」


「なるほど……やはりそうですか。まぁ貴族の結束を高め、不穏分子の排除に力を入れて民の安全を確保して対処するしかないですよね。

ウリットバーン帝国は、各国の工作に力を入れていて、我が国もウリットバーン帝国の工作員が多数入っていると言う話をよく聞きます」


「…どこでそれを」

アーク兄さんはあきれたような目で見てきた。


「さぁ巷ではいろいろ言ってきますからね。僕程度のお子様でも耳に入るんですよ。」


「そうか、お前にまで情報が入っているのか。」


「アーク兄さん。多分気づいているかもしれないけど、この王都にジゼトラード帝国から第二皇子が来ている。それとマーブルティア聖国から大聖女候補の聖女が来ている。俺がウリットバーンなら今夜の晩餐会で何かを仕掛けるかもしれないね。」


「……っ。」

アーク兄さんは目を見開いた。えっ?普通でしょ?


「アーク兄さんも、第二王子と親友なら今日の晩餐会は何かしていたほうがいいかもね。」


「あ、ああ。もちろんだ、すでに第二王子の護衛は俺がつく、晩餐会で招かれる招待客も徹底的な身辺調査と付近の安全確認をしている」


「兄さんならアヴァルートに対してウリットバーンが何かを仕掛けるとしたら、どういった方法で仕掛ける?」


「そうだな……。この厳戒体制で仕掛けるにはリスクが高い。ほぼ失敗するだろう」


「そうだよね。じゃあどうする?何もしない?」


「まぁ国賓を招いている状況で騒動が起こったら、それだけでわが国の品格が下がるな」


「…そうだね。じゃあ王城にはリスクが高かったら攻めないかもしれないね。と言う事は王都の襲撃はあるかもしれないね」


「なるほど。二面作戦か。王城が攻撃できなくても王都が攻撃出来たら、晩餐会に来ている他国の使者は、治安を心配し内政に不安の印象を持ち、王都の民は騒動が起こっていた時に王城では晩餐会を開いて楽しんでいたと、王家への不信を招くという事か……。」


「まぁ狙いがそこにあるかわからないし、実際に行動があるのかもわからない。王都で騒動を起こしてから、王城に襲撃を掛けるかもしれない。例え警戒して空振りしたとしても、後日それは訓練になってよかったと言うことでいいんじゃない?」


「じゃあ王都で仕掛けるとしたらどこを仕掛けるんだ?」


「それは難しいところなんだよね。相手が持っている装備にもよるし。

例えば騒動を起こす実行犯が魔法師だった場合

その魔法師の属性によって仕掛けるものが違うから。

氷の属性、炎の属性、水の属性、風の属性で仕掛ける方法が違う。


……でもこの線は薄いと思っているんだ。」


「それはなぜだ?」


「魔法師は貴重な戦力だからね。他国での潜入に陽動や攻撃してその後の脱出が出来るとは思えない。」


「その通りだ。よく考えてるな」


「アーク兄さんも、わかってて聞いたんでしょ?」


「ああ、まあな」


「実際アーク兄さんはこの王都で騒動が起こる確率はあると思うの?」


「うーむ。4:6で無いような気がするなぁ」


「それはなぜ?」


「あまりにもリスクが高いし見返りが少なすぎる。これが逆転するなら相手に相当の切り札があるか、効果を見込める何かがあると言うことだな。」


さすがアーク兄さん。

そこまで読んでると……まぁ確かめられるものがない中で、そこまで予想を立てられるのは凄い。だけどそう考えると俺はフィーヴァに指摘されるまで気づかなかったからなぁ。

でもね。不穏分子がウリットバーンの子飼いだとすると、ウリットバーンが仕掛けるのは、確実なんだよ。王都が攻撃できる不穏分子が潜入している時点で、他国への援軍は出せないと……。各国に思わせることが出来るからね。


「何が切り札かわからないけど、騒動を起こす時期ならわかるよ」


「なに?いつだ?」


「一番確率が高いのは、今日の夕刻の6時かな」




誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。

宜しくお願いいたします。


まだ王都編が続きますです。

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