第75話 それぞれの思惑1
アップですが、不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
今回は座長室での出来事です。三話続けてアップします。
「……改めまして、よろしくお願い致します。
マーブルティア聖国(勇者召喚陣の有る国)、 マーブル聖教の聖地マブルガニアの大聖堂に所属しております。アクアリスと申します。」
隣の部屋の座長室で怪しい動きをしていた3人を満面の笑みで見返すアクア。恐ろしい子
この部屋には、今アヴァルート王国(勇者召喚陣の無い国) アリスティア・キュエル・アヴァルート(第三王女アリス)とメイドが3名、ジゼトラード帝国(勇者召喚陣の有る国)公爵(第三子息)ローディス・アシリクティークと護衛女性騎士2名、ステラリリ・オーネルト(サーカス一座ダンス・歌姫)と弟シーサテト、座長グラムラさんがいる。メイドと護衛女性騎士は壁の花となっているが、アリスのメイドは8歳で同い年だから幼メイドだし、ロディはお姉様騎士との禁断の恋か?っていうシチュエーションだな。
聖女アクアリスとお付きの護衛騎士2名こちらは男女の聖騎士か?一緒に座長の部屋に入る。
「どうかされましたか?みなさん」
座長のグラムラさんがオロオロ動揺してる。待ってる間、何かあったのかな?
「あ、いいえ。何でもありません。」
平静を装ってるが、顔に跡がついてるぞ、アリス
「お話はもう済んだのです…かい?」
話し方が下っ端みたいになってるぞ、ロディ
「二人はどういう関係?」
おっと、ステラはストレートに聞いてきた。
「ガガウッ(リース飯は)」
神狼が座長部屋に飛び込んできた。なんで来たんだ?
「ローガ。来たのか(ナイスタイミング。)」
「待ってろって言ったでしょ。(どうしたの?)」
「ガウッ グゥ~(腹減ったんだ)」
「そうかそうか(もう少し待ってくれよ)」
俺はローガをモフリながら話しかける。
「ガゥン~(どれくらいィ~)」
「仕方ないなぁ~(ちょっと待ってろ)
超~モフル。
「その狼は……。」
ちょっとアクアが震えてる?
「ローガって言います。こう見えて甘えん坊だけどとってもかわいいやつです。」
ローガ、俺の尻の匂いを嗅ぐのはやめてくれ。恥ずかしい……。
「そうですか。撫でても良いですか?」
アクアが、ちょっと躊躇しながら尋ねてきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます!」
うっ、まぶしい!その笑顔。はっ、なんだモフりたかっただけか?アリス、モフリたいんだろうな。悔しそうだ。ステラもか。
「そういえばリースには、他にもテイムしている動物が居るとか居ないとか?」
ロディが尋ねてきた。
「うん、いるよ」
どこから収集した情報なんだ?
「ファディって言う可愛い鳥さんもいますよ。」
なんでアリスが胸張って紹介してるんだ?
「そうですか。……今日はいないんですか……ね?」
ロディが残念そうに聞いてくる。
「今日は、外に出ているかな。」
どこ行ったんだ?遊びにか?
「私も、リース様のお友達でしたらぜひ仲良くなりたかったのですが……」
アクアも残念そうだ。
「機会あったらまた紹介するよ」
「本当ですか!ありがとうございます」
アクアの笑顔もかわいいな。
「わた、自分にも紹介してく…れ」
ロディの笑顔もかわいいぞ。おとこの娘だけど。
「リース様私にもですよ!」
ムクれた顔もかわいいよアリス!
「リース今度は絶対連れてきてよ、絶対よ!」
なんで怒ってんだ?ステラはツンデレか?
「じゃあちょっとだけ席をはずすね。……ちょっと、ローガにご飯をあげてきますので」
◇◇◇
「グラムラ様、本日はありがとうございます」
「アクアリス様、いかがでしたかな今日の公演は?」
「はい、サラマンダーの火の技も、このテントの中でよく燃えうつらずに演舞ができたものです。またスカレイの演舞も美しく、なにより、ステラリリさまの舞台の演出にも一役かっているのは素晴らしいの一言です。もちろん歌と踊りも言わずもがなですが、左2番目の方の脚の痛みと右側端の方の体調が崩れていなければ、より良かったと思われます。」
「……っ。ご存知でしたか。」
「はい、途中気付いてからは心配になりハラハラしましたが、最後まで演武を通される技量は尊敬に値します。」
「…ありがとうございます。あの子の足は昨日、本日の講演のために真剣に取り組んだときに痛めたみたいで、もう1人の体調は緊張から眠れなかったみたいです。そこで風邪をひいてしまい無理をして今日の公演に挑んだんですよ。拙い演舞がございましたら申し訳ございませんでした。」
「いえいえとんでもございません。私か恐らくリース様以外は気づいてないと思います。」
「………。グラムラ座長。」
「はい。」
「あのスカレイのテイムの方法を教えてもらうことは……可能だろうか?」
「ローディス様、……すみませんがそれはできない相談です。
我々もある方から教えてもらったのですが、その方法は他者に知らせないと言うことで無理を言ってお願いしたものなのです。ですので、その方の許しがない限りは私どもの方からお教えすることができません。」
「……そうですか。それでは致し方ないですね」
「あら、あっさり引かれるのですね。ローディス様」
「はい、アリス様。良好な関係を壊してまで得たものは、いずれ自分に負の遺産として返ってくるということがわかっておりますから……。」
「……そうですか、それは素晴らしいお考えです。この度のご同行は国からの要望ですか?」
「そうですね。あと、この一座の講演を実際の目でみたかったと言うのもあります。
こちらのサラマンダーの炎とスカレイによる演武、そして歌姫と踊り子たちの共演。今巷では噂となっております。」
「えぇっ!ジゼトラード帝国でも噂になっているんですか?」
「はい、それはもちろん。ステラさんの歌と踊りをとても楽しみにしていますよ」
「こちらでの公演後、帝国に行くことになりそうなので、今からそれも楽しみになりました」
「ぜひにお越しになってください。帝国の街でおいしいお店もご案内させて頂きますよ」
「ほんとですか!良かった…知り合いになれて」
「まあ、…王都でも美味しいところはありますわよ。ステラリリ様。公演がお休みの時にでもご案内させていただきますわ。」
「わー、本当ですか!嬉しい!ありがとうございます。」
「……失礼します。なんだか仲良くなった?みんな。」
「そうですね……先ほどよりは。」
「ところでリース様?」
アクアが笑顔でこちらを見る
「…はい?」
「ローディス様の妹さんに送られたというアクセサリーはどの様な物なのですか?」
「ん?ああ、これちょっと待ってね。」
俺はマジックバッグを介してアクセサリーを出そうと皆に背を向けると熱い視線で焼かれる錯覚を覚えた。
「えっと、こんな感じのものなんだけど……。」
「……よく見せていただけますか?」
「…はい、どうぞ」
「わー、……すごい素敵ですね。これはどうされたんですか?」
アクアがアクセサリーを賛辞する。
「これは俺…、知り合いの意匠に作ってもらったんだよ」
「そうですか。これをリース様が……プレゼントされたんですか」
アリスが「これ」と「プレゼント」のアクセントがおかしい…
ごめん。その目の輝きでやっとわかったよ。欲しいってことでしょ…。ロディ以外同じ目をしている。メイドもか!と思ったら、女性騎士の皆様もですか…。
「気に入ったのなら、プレゼントするよ?」
「「「ほんとですか」」」
「「「ありがとうございます」」」
「これはお守り代わりのアクセサリーだから、外に出かける時に身に付けるといいよ」
「はい、わかりました。」
「私も、よろしいのですか?」
「私も、いいの?」
「いいよ」
「かわいい」
「ありがとうございます大事にします」
「じゃあ、ちょっとデザインは変わるけど。そちらのメイドさんと女性騎士さんにもどうぞ」
「「「「「「えっ?」」」」」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
「…ところでリース様はこの後どうされるんですか?」
アクアがこの後の予定を笑顔で聞いてきた。
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宜しくお願いいたします。
まだ王都編です。王都編後半です。もうすぐ帰ります。




