第74話 聖女の依頼
アップですが、不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
聖女と会えました。今回もリース視点です。
「それでは皆さん楽屋裏にどうぞ、舞姫と座長が待っております。後リース様にお客様がいらっしゃっております」
「どなたですか?」
「マーブルティア聖国(勇者召喚陣の有る国)の聖女アクアリス様です」
…………えっと、誰?
「聖女様がどうして……」
「聖女様は、リース様とどうしても二人っきりでお話がしたいと申されています。」
「はぁ?…それは構いませんが、心当たりがないのですが……。お待たせするわけにもいきません。どちらにいらっしゃいますか?」
「それではご案内します。王女様と公爵ご子息様はこちらに……。」
「リース様、後で教えてくださいね」ニコ
「はい!」
「リース、僕にも教えてくれるかな?」ニコ
「はい。」
「リース君、もちろん私にも教えてくれるんだよね?」ニコ
「はい?」
ステラいたの?怖いんだけどその笑顔
「………あれ?俺何かした。」
なんだろう、今は暖かい季節なのに、この悪寒は……何?
◇◇◇
一座の案内人の後をついている時。
今日フィーヴァとテトラを連れてこなかったことをぼーっと思い出していた。
アリスがいるからフィーヴァとテトラは、目視できる可能性があるから連れてこれなかったし、今から会う聖女様もフィーヴァとテトラをに気付く可能性があるからなぁ。ちょうど良かったか。まあいいや、
「こちらの部屋でございます」
「ありがとう」
「リース様がお越しになられました」
「わざわざご足労ありがとうございます」
すっと立ち上がった少女は黄金のオーラを纏っているように幻視した気がした。
「私はマーブルティア聖国(勇者召喚陣の有る国)、 マーブル聖教の聖地マブルガニアの大聖堂に所属しております。アクアリスと申します。このようにお楽しみの最中ではありますが、不躾ながらこちらの座長様にお願いさせていただき、リーフィス様と面会のお時間を頂きました。公務の合間での紹介では親睦が深められないので、この機会以降におかれましては私のことをアクアとお呼び下さい。」
「かの有名な聖女アクアリス様。お招きいただきありがとうございます。
アヴァルート王国、アドルシーク辺境伯四男のリーフィス・セファイティンと申します。どうぞお気軽にリースとお呼び下さい。」
「それでは失礼いたしましてリース様。はじめまして、私はずいぶん昔からお会いしとうございました。まさか斯様な場所でお会いできるとは思いもよりませんでした。…ですが、このたびお会いできたのも神意のなせる業として感動しております。」
「えっと、アクア様、ご丁寧なご挨拶ありがとうございます」
「リース様、私に敬称は必要ございません。どうぞアクアとお呼び下さいませ」
「い、いやそれは……」
まっすぐ見つめる笑顔が怖い
「では……アクアさん」
「アクア」
「……アクア。」
「はい、なんでございますか?」
うわっ!まぶしい、まぶしすぎる。その笑顔。太陽か⁉
それはさておいて、気になる言葉があったから聞いてみるとしよう
「今の話からすると、私の事を昔からご存知だったような口ぶりですが、なにかございましたか?」
「……私とお話しする時はもっと普段遣いの言葉でお願いいたします。よろしいですか。」
「えっと、はい…。」
何も言い返さない雰囲気があるな…。これは姉たちから感じる重圧に似ている。
「はい、私には祖母がおりまして、その祖母が数年前他界致しましたが、その時にあなた様にお会いになるように言付かっております。
本日ここに伺ったのは他でもありません神託を授かったからでございます。
私には祖母から授かった儀式により神託を受ける身となりました。
ここに心躍る歌、奏でる曲、その先に我が願いを叶える者有り……と。」
「……そうか、神託か」
うそを言える人ではないから本当だろうけど、なぜ俺なんだ?わからん。
「今回アヴァルート王国に来たのは、アドルシークで出た遺跡の碑文を読むためだよね」
「はいそうです」
「碑文が読めるの?すごいね」
「おそらくは読めないと思います」
「え?」
何しに来たのって言う話だよ……?
「ですがおそらく、内容はわかるかと思います」
「どういうこと?」
「その私には神気が漂っております。その物に触れ、心を読み取ることによって書かれている内容理解することができます。それを私の言葉によって語ることができるということです」
「なるほど…。」
書いてある内容を現代風に訳して表現できると言うことかな?
「はいそうです」
「ん?いま僕は独り言をしゃべっていたかな?」
「はい。そうです」
「そう……か。」
あの碑文はできれば、オブラートに包んだようにして欲しいんだよね
「と、おっしゃいますのは?」
「あの内容はちょっと過激すぎるかな?……と思って」
「…と言う事は、リース様はお読みになれると言う事ですね。」
「あっ、いや、違うんだえーっと、えっとえーっと翻訳できる爺さんにちょっと聞いたんだ。というか、僕の心を読んだよね?しかも正確に!」
「いえ、感じるだけです」
なんでそんなに誇らしげなんだ?
「お話を戻しますが、私もご依頼を受けてここまで参りました。真実を隠すという事は教義にも反します。また、アヴァルート王国と変な軋轢を生じさせる気などサラサラございません。聖職者の身であるのでそういう事はできません」
「そうか、ではなるべく穏便な当たり障りのない内容でお願いします。」
「はい、可能な限り賜りました。……ところでリース様。」
「なに?」
「12歳になりましたらいかがなされますか?」
「12歳?そうだね。その年はアヴァルート王国の王都学園に通うと思う」
「左様でございますか。(では、私もそのようにさせていただきます)
それで、ここからが本題なのですが、リース様にお願いがあります」
「はい僕の力でご助力できるものだったら」
こっから本題か……なんだろうな?
「この世界に8つの聖なる柱がございます。実際には7つは所在がわかっているので残りは1つなのです。学園にはいられるまでにその1つの聖なる柱を見つけて頂けないでしょうか」
「いやいや僕は所詮8歳の可愛らしい少年だよ。そんな世界に8つしかない聖柱なんて見つけられるわけないじゃない。移動する足もないし……」
「大丈夫でございます。リース様でしたら」
まっすぐ見つめられる目を見ていると隠し事のすべてを見透かされているようだ。ヤバイな見つめすぎると吸い取られるようだ。っと目を離す。
ちょっと残念そうなアクアの顔が妙に気になったが、
「きたるべき汚れの詩の季節の時にその聖柱が揃っていないと汚れの領域が広がっていくのです」
「はぁ~、分ったよ。僕ができる範囲でいいのかな?」
俺は大きなため息をついて頭を掻く
「はい充分でございます。
明日アヴァルートの王様にもお願いを差し上げる所存でございます。聖柱は聖なる資格のあるものしか見えないのでございます。」
「それは僕に資格があるとは思えないけど?」
「ふふふ、大丈夫ですよ。」
なんかうまくはぐらかされた気が…
「ちなみに他の7本はどこにあるの?」
「はいマーブルティア聖国を中心に7本が発見されております。」
「聖なる資格がある方が発見したの?」
「はい、そうですね。残りの1柱は、この地方にあると神託で賜っております。場所はなかなか見つからないものですが、先程の音楽の感性をお持ちのリース様ならとぜひにと思っております。」
「…えっと、それはなんで?」
「伝承によると発見時には共鳴すると言うことなので音による共鳴があるのではと思っております。」
「………見つからなくても?」
「それは構いません。大丈夫です。こちらも伝承によると、きたるべき時に見つかると言う文言が記載されております。リース様でなくてもいつかは見つかると思うのですがなるべく早く見つけたいと思いますので、リース様にお願いできないでしょうか?」
「もし見つかった場合は?」
「そうですね。リース様にだけマーブルティア王国の大聖女様が最も大切にしていた秘宝をお譲りいたします。とてもリース様にとって生涯肌身離さず持っていたいと思うものですよ。秘宝なのでそれまでは内容は明かせませんが…」
「そ、そんなたいそうなものを?そういった高貴なものは遠慮したいのだけど……」
「いえ、リース様にお持ち頂かないと価値がない。とまで言わしめる一品だと、今日お会いして確信いたしました。」
「はあ?それでしたら…成功報酬として賜りますが、もし他の人が見つけた場合は?」
「聖国の教会に来ていただいた時にお祈りを捧げたいと思います。またお帰りの際には、加護付きの武器とともにお茶菓子をふるまいましょう。
どうでしょうか。見つからなくても損はないでしょう。」ニコ
「……なるほど。上役のものに報告する義務があけど、報告しても?」
「もちろんです。ただし秘宝はリース様のみとなっております。」
「……分った。上の者の判断によるけど、前向きに対応すると思う。」
「ありがとうございます。それでは、聞き耳をたてている方々の方に参りましょうか?」
あれ、バレてるけど凄いなこの聖女。
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宜しくお願いいたします。
つぎも王都編です。王都編半分過ぎました。もうすぐ帰ります。




