第73話 王女とデート
アップですが、不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
王都に行きました。今回もリース視点です。
今日は、昼から第三王女アリスティアとデートがある。
ただしメイドが3人と女性騎士3人と魔女1人がお供に入るこれじゃぁグループで行動している修学旅行じゃん。
でもまぁ所詮8歳ままごとレベル。簡単に回れるところを回って帰るとしようと思っていたが、この王都に座長のグラムラさんが率いるサーカスが来ていた。グラムラさんにもステラに会うのも2年ぶりである。こちらのアヴァルート王国の王都のあとに他国を8年掛けてまわってくるらしい。そのサーカスを見るためにアリスは今日予約をしていたとのこと。
他国へ興行に行くとなると、数年は会えなくなるな。
思いがけず、久しぶりにステラリリの歌声を聞けるから嬉しいな。踊りもさぞかし洗練されただろうね。
「今王都で話題のサーカス一座をぜひこの目で見たいと思っていたのですが、リース様とご一緒に見れるという事で、とってもとっても楽しみです。」
「うん。僕もこのサーカス一座には思い入れがあるからとても嬉しいですし、アリスと一緒に楽しみたい。」
「本当ですか?私も嬉しいです!」
アリスと会話を楽しみながらサーカス一座の周りを周っているとステラリリが小走りで駆けてきた。
「リースくん久しぶり。来てくれたんだ」
「うん。2年ぶりだね!ステラリリの歌と踊りをみたかったから、今日はとても楽しみだよ」
「ありがとう!楽しみにしていてね。………あの、リース君そちらの方は?」
「あ、…こちらは第三王女殿下のアリスティア様ですよ。今日はサーカスの興行をご案内しているんです。」
「そうなんだ。はじめましてステラリリです。こちらのサーカス一座で歌と舞いの舞台を担当しています。リース君とは心の友です。一緒に踊ったり歌ったりする仲です。」
「ふふふ、申し遅れました。ここアヴァルート王国第三王女アリスティア・キュエル・アヴァルートと申します。そうですね私もぜひ仲間に加えて欲しいです。」
アリスが自己紹介の後、俺の腕にアリスの腕を絡ませ強引にくっついてきた。
「むっ」
ステラは、反対の腕を組んで、
「リース君は今から私と一緒に舞台で踊るんですのよ。オホホホホ」
あれ?ステラってこんなキャラだっけ?
「どうしたの2人とも?それより座長のグラムラさんに挨拶に行きたいんだけどなぁ」
「あーそうでした、それじゃあこちらにお越し下さい。ご案内します!」
ステラは、組んでいた腕をほどき、手を強引に引っ張る
「あたた、ちょっと待ってよステラ」
引きずられる様にして、座長のグラムラさんに挨拶した。
「リース様。ご無沙汰しています。今日はスカレイの実演をご覧になってください。」
「うん楽しみだよ!あと、孤児院の子たちは元気ですか?」
「ああ!みんな元気ですよ。興業が終わってから声を掛けてやってください
では、特別席にご案内します。今日は、もう1組ゲストがいらっしゃっております。
ジゼトラード帝国(勇者召喚陣の有る国)の公爵家ご子息ローディス様です。」
「あっ、リース…」
「ん?ロディ!また会えたね!」
「あっ、…うん、そうだね…。」
表情が暗くなったな?どうかしたのか?
「あれ?……あまり嬉しくないの?」
「いえ、とっても嬉しいです!」
「リース様、ご紹介してくださいまし。」
「ああ、ごめん。こちらは、ローディスと言って、王都に来たときに連れの人とはぐれていて困っていたんだ。その人たちに会うまで一緒に過ごしていたのさ。その時に仲良くなって、友達になったんだよ。貴族とか関係なしにね!まあ、隣の国の公爵の息子さんとは思わなかったけどね。ハハハ」
「ジゼトラード帝国(勇者召喚陣の有る国)の公爵の息子さんは、親善訪問でお越しになってらっしゃる皇子様の付き添いの方ですね。リース様とお友達でしたら、私ともお友達となって欲しいです。失礼しました。ご挨拶が遅れました。アヴァルート王国第三王女、アリスティア・キュエル・アヴァルートです。宜しくお願い致しますわ。
「は、はい。
私は、ジゼトラード帝国公爵が息子、ローディス・アシリクティークです。この度は、我が帝国の訪問に過分なるご配慮頂きありがとうございます。
こちらのサーカス一座の興行を我が国に招き入れるにあたり見聞係として伺った次第でございます王城へは、明日我が国の第二皇子ヴァーセル殿下と共にご挨拶に伺う所存でございます。」
「まぁそうでしたの。それでは明日も王城でお会いできますね」
「はい、そうですね。謁見ではお目通りがあるかとは存じますが、お話しできるのは夕方のお食事会でしょうか?リース君は来られるの?」
「僕は行かないと思うよ?そういえば、正式な名前は名乗ってなかったね。僕はアヴァルート王国アドルシーク辺境伯の四男リーフィース・セファイティン、今まで通り、リースでよろしくね。」
「…っ。……ヨロシク。」
ん?何かびっくりした?
「?今日は楽しもうよ、ね」
「…そうですね。だね」
「?楽しみです。」
◇◇◇
サーカスの一般席から小言が聞こえる。
「聖女様。
こちらの方から神気を感じるとおっしゃられますから……来てみれば、ただサーカスを楽しみたいだけじゃぁないですか。聖女様もまだまだお子様なんですね。」
「ふふふ良いじゃありませんか。アンリ。教会の堅苦しい日常の合間を抜けられるのは今だけですから、それに私は嘘は言ってませんよ?」
「え?それはどういう……、」
「まぁまぁ、せっかくですから楽しみましょ。
ですが、その前に、アンリ、
後ほどこの舞台に楽器を持って出てくる方と取り次ぐよう座長様にお願いしてきてください。」
「えっ?……聖女様も意外と流行り物好きなんですね」
「ふふふ。違いますよ。想い人に逢いたいだけです。」
「今座長さんにお伝えください。私の身分を伝えても構いません。」
「わかりました。でも、そんな演目ありませんよ?」
「伝えれば良いのです。早くしないと始まりますよ?」
「ああ、はいはい。わかりました。」
◇◇◇
もうそろそろ終幕か?
「………それでは、我が一座が誇る舞姫の歌と踊りを御覧ください。」
おっ、待ってました。ステラの歌と踊りか。バックダンスと楽師は元孤児院の子達だな。
♬♩♫♬♪♬♩♫♬♪
「………素敵な歌ですね」
「踊りもですよ…。流れるような、それでいて曲に合わせた緩急が心に印象付ける。」
何人かは孤児院からサーカス一座に入門した子たちが立派に成長してるなぁ。俺涙が出ちゃう。
「では、ここで私達の曲と踊りの指導に当たっていただいた、リーフィス・セファイティン君が歌ってくれます。」
………………は?
「どうぞ!中央にお越し下さい!」
「……リース様、呼ばれてますわよ」
「うん、知ってる……」呼んでるねェ~
「リース手招きで呼ばれてるよ」
「…………見えてる」
その期待のこもった目はやめて~
キラキラした目が眩しすぎる
仕方ない。ここまであおられたら退路はない………。
「リース君、びっくりした?」
「ああ、ステラめぇ~、はかったな?……これは貸しだからな。」
「いいじゃない!リース君の歌を聞きたかったんだから。せっかくだしみんなにも聞いてもらいたいの」
「はぁ~、まぁいいや。弟くんにまたこの楽器をあげるから、次に会ったときに聞かせてくれよ。」
「うん!わかった。テトはあそこで聞いているから大丈夫!」
「じゃあ3曲だけ、この楽器を弾いて歌います。」
マジックバッグからギターを取り出す。まだ、八歳の男にはちょっと大きいが、頑張ってみるか…シーンと静まるサーカスの舞台。
俺は一体、………何やってんだか?
ん?背後から光が差してきた。…なるほどね。天井の仕掛けで外光取り込みスポットライトの代わりをしてるのか。
パチパチパチ
良し行くぞ。
♪♩♫♬♩♫♬♪
うおー、
わぁ〜
凄い。
感動…
「まあ、初めて聞く楽器だし、そうだよね」
3曲終わって、シーンとなり、その後割れんばかりの拍手が起こった。
「シーサテト!」
俺はステラの弟を呼ぶ。
「はい!」
「これを」
舞台の上でシーサテトに楽器を渡すという事は、後継者は君だ!と押し付けることが出来、俺は、楽器を渡しちゃったから、しばらくは歌えないと断れるって言う寸法よ…くっくっくっ。
「えっ、いいんですか?」
「良いよ。後でメンテナンスセットも渡すから、取りに来て」
「師匠!…ありがとうございます。……俺、師匠ついて行きます!どこまでも」
「いや、いいから、そんなこと」誰が師匠や
拝むな
「…凄かったです。リース様。ぜひ王城で披露してください。」
「えっと、王城では勘弁してください…。」
「そんな、いいじゃないですか!」
アリスが上目遣いでぐいぐい来る
「リース君、君が持っていた楽器は、勇者が言っていた伝説のギターと言う楽器じゃないですか…?」
「あっ…。」
しまったロディがいた
なんて言い訳しよう
……流れ歌の師匠に教えてもらった事にしよう
「そう言えば、流れ歌の師匠がそう言っていたな。」
「やはり!帝国の勇者の伝記に『ギターが有れば、聴かせてやるのに…』と言うくだりがあるんです。」
「ふうん?興味深いね」
「そう!形状も伝記の通り、それは誰が作っているんですか?」
「これは師匠からもらった楽器なんだ。そこの知り合いは作っているんだけども、どこにいるかは知らない」
「……そうなんですか」
あん?あからさまにがっかりされたな?
「それでは皆さん楽屋裏にどうぞ、舞姫と座長が待っております。後リース様にお客様がいらっしゃっております」
「どなたですか?」
「マーブルティア聖国(勇者召喚陣の有る国)の聖女アクアリス様です」
…………誰?
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つぎも王都編です。




