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第72話 二人の夜

アップですが、不定期のぺースになります。

時々修正もしています。


今回もリース視点です。エッチなシーンはありません。

わわわわわ、降って来た。

「いそげいそげ!(まだ遠いのか?)」


「ガウ(テトラがもうすぐだって。)」


「こんな人が少ないところに家があるの?」


「あ、うん。ごめんね。ちょっと変わったおじさんの家なんだ。」

頼むぞ、フィーヴァ。まともな家であってくれよ。


「ガウッ(着いたぞ。)」

神狼ローガが先行して走る。


「ピョ~オ(こっちだ。)」

ファディ、もう着いていたのか。良かった。


「すごい雨だったね。これからもう少し強くなりそうだ。」


「あの…。」


「どうしたの?」

うつむいて震えてる、寒かったかな?


「手を放してもらえないで…かな。」


「ああ、ごめん。滑ると危なかったから、男の子には必要なかったか」


「うん…。」

顔が赤いけど、風邪か?大丈夫かな?


「えっと、体調大丈夫?」


「も、問題な…い。それよりこですか?知り合いの家とは?」


「あ、うん。」

ちょっと、フィーヴァ。立派すぎるんだけど。俺平均的な家って言ったよね?

はっ、もしかして貴族の平均的な家って思ったのか⁈


「こんな寂しいところに立派な家に住んでいらっしゃるの…だね。」


「か、変わっているからね……。(おい、フィーヴァいるんだろっ、説明しろ!)」


「(なんだリース、希望の通り、平均的な家だろう。)」


「(俺は、庶民の家を…と言ったんだよ!)」


「(リースとその者は貴族だろう?では平均的な家と言われたら、庶民の家を連想するか?貴族の家を連想するか?どっちだ?)」


「(貴族の家です……。)」


「(では、我に負い目はないな。)」


「(……そうですね。)」


「(まあ、そんなに落胆するな。平均的な屋敷でつまらないだろうが、居住空間の設備は快適に設定しておいた)」


「おい、まさか?」


「どうしたの?」


「あ、いやいや(ちょっと、どんな設備を付けたのか言ってみろ)」


「(対面台所食室冷蔵庫付き・温泉使用の風呂・空調完備・自動洗濯機付き・水洗トイレ・エレベーター・エスカレータ付き3階建てバイアフリー設計だ。もちろん魔石照明付き、庭にはゴーレム番犬、塀は自動防御結界付きにしてある。)」


「こら~っ!」


「わっ、びっくりした!」


「あ、ごめんごめん。(おい、フィーヴァ。エレベーター、エスカレータはロックしろ、あとは………、まあごまかすか。)」


「ささ、入ろう」

とりあえず、濡れた衣服を何とかしよう。


「ロディ、風呂に入ろうか?」


「えっ?お風呂?大丈夫なの?」

ロディを連れて風呂の説明をする


「うん、濡れた服は、そこの穴に放り込んどいて、住み込みの使用人が洗って明日までに着れるようになってるからね。」


「住み込みの使用人ってどこ?」


「いま出かけてるんじゃない?石鹸はこれ、種類がいろいろあるから、気をつけて。ちなみに髪を洗うのはこれ、一回お湯できれいに注いでから、こちらのトリートメントで髪を整えてから、しっかりお湯で流してね。お湯はこの魔石にちょっと魔力を注ぐとしばらく出るから、魔力を注ぎすぎる事に注意してね。タオルと着替えはそこの引き出しに入っているから。俺は食事の準備をしているからゆっくりでいいよ」


「わ、わかった。」

ロディを風呂場に残し、料理の準備をする。ほぼ下処理を終えている物が、無限収納イベントリに入っているので、最終仕上げの準備が出来たら、俺も風呂に入るか。


「ん?まだ入ってんのか?まあいいや。」


ガラッ


「ロディ湯加減はどうだい?」


「ひっ、…………。だ、だいじょうぶ。」


背中を見せる泡だらけのロディを見て

「まだ、体洗ってたんだな?綺麗好きだね。」


「……。」


「俺は朝の鍛錬後に一回風呂に入っているから、汗を流したらすぐ出るよ」


「……。うん」


バシャ~

「ふう、さっぱりした!石鹸の泡はしっかり洗い流さないと、肌が逆に荒れるから注意してね。髪を洗うシャンプーとトリートメントはさっきの説明通り使ってね。これもしっかり洗い流してね。」


「う、うん。」


「じゃあ、出たらご飯できてるから?ん?ロディ、騎士になるならもう少し体を鍛えた方がいいよ。」


「……。」


ガラガラ、ピッシャン

「……。」



◇◇◇



王都に急雨をもたらしたのは雨竜であった。雨竜は水龍または青龍とも呼ばれている。

雨竜は、普通の天気以外で雨を降らせる存在として民から崇め奉られていた。


雨竜はいつも雨を降らせているわけではない。今回の雨天は雨竜が移動中乾いた空気を嫌い、雨を降らしたところ、雨竜を大好きな雷竜が近寄り闘いを挑んで暴れたため嵐となったのだった。



対の存在として火龍がいる

火竜は別名赤龍とも言う


こちらは砂漠を住処とし、乾燥している直に暴れる時がある



雷竜として紫龍

こちらは、水龍と火龍が大好きで、いつも戦いを挑んでいる。


炎竜として紅龍

火山を住処とし


氷竜として蒼龍

氷山を住処とし


風竜として緑龍、地竜として茶龍、光竜として白龍、闇竜として黒龍がいる。




王城での話し


昨日の雨はどうやら雨竜が暴れたらしいと魔術師から王へ報告された。たまたまの移動の時に王都に近づいただけらしい。また、たまたまその時雷竜がかち合って暴れたらしい。

じゃれ合う程度に…。




◇◇◇



遅い。あれから30分は経っている。つまり、風呂に入ってから1時間近く経過しているわけだが…。

「おーい、ロディ大丈夫か?」


ドアを開けようとするが鍵がかかって開かない。

「ロディ大丈夫?」


「ああ、うんもう出るよ」


「そうか、ご飯が冷めちゃうから、早くしてな。」


「どうしよう。こんな薄着の着替えじゃ、胸が、胸でバレちゃう。」



◇◇◇



「やっと出てきた。なんかあった?」


「あ、うん。暖かい風が出る魔道具の使い方がよくわからなくて」


「あ、ごめん。詳しく説明するの忘れてたよ」


「ん?なんか胸板が厚いね。バランスよく筋肉を鍛えないと逆にチカラを発揮できないよ?」


「わ、わかった。(医療用の包帯があって助かった……。)」


「じゃあ、食べよう!ローガ達は先に食べているから遠慮せずに食べてね。いただきます。」


「…いただきます。」


「どしたの?」


「うん、アヴァルート王国でもいただきますって言うんだと思って。」


「アヴァルート王国でも?」


「あ、いや、な、何でもないの!」

ロディはハッとした表情を作り口を手で押さえた


「……スープから飲んでみてよ」

やっぱりよその国の貴族だったか。という事は、ジゼトラード帝国(勇者召喚陣の有る国)の皇子か、そのお付きの人だろうな。では、あまり手の内をさらさないほうが良いね。けっこう見せた後だけど……。


「美味しい!」

目を見開いて驚く


「良かった。ジャガイモの冷製スープさ」

ファティマさんの自信作なんだよね。


「ほかの料理も美味しいよ」


「ありがとう」



◇◇◇



「それじゃそろそろ寝ようか?」


「部屋は僕の隣を使ってもらって構わないから」


「わかった。おやすみ」


扉を開けてそれぞれの部屋に入る。


「ふぁ~。ねむいな、ローガ達はもう寝てるのか?」


ガラガラ、ピカッ

「きゃっ」



コンコン

「あん。どうぞ」

ドアをノックする音が聞こえてきた。誰だ?ってロディと俺しかいないけど。


「あの……、」

ガラガラ、ピカッ


「きゃっ」


「きゃ?……もしかして、雷が怖いの?」

おとこの娘かよ?


「うん。雷は苦手で、一緒に寝てもらえないかな?」


「いいけど、俺は寝落ちが早いから一緒に起きてはおけないよ?それでもいい?」

男とひとつベットの上か…。間違いは起きないが、誤解はされるな。秘密にしておこう


「う、うん。側にいてくれたら大丈夫…。」

ピカピカッ      ガラガラガガン


「きゃっ」

ロディは抱き着いてきた。やっぱりおとこの娘だろ


おとこに抱き着かれる趣味は無いぜ‼俺はロディの手をしっかりと握ってベッドに連れて

「こうして、こう。しっかり布団にくるんでたら大丈夫。おやすみ。」

いつの間にか眠りについた。


「えっ、うそ?もう寝たの?」


ピカッ ゴロ ピカ


「ひっ」

ぎゅっと、ロディは寝ているリースにしがみついた。


「あれ、震えが止まった」

リースに抱き着くことで、落ち着きを取り戻し、安心したのか一日の疲れが出たのか、急に睡魔が襲い、眠りに入った。



◇◇◇



「ふぉあ~。良く寝た。あれ、ロディは?」

どこ行ったんだ?


「(着替えに行ったぞ。)」

フィーヴァがロディの居場所を教えてくれた。


「(ああ、おはよう。フィーヴァにテトラ。昨日は助かったよ)」


「(ふん。)」「(素直じゃないな~)」


ああ、そうなんだ。じゃあ、朝食でも作りますかね……。


「あっ、リース起きたんだね。おはよう」


「ああ、おはよう。直ぐに朝食の準備するから、ちょっと待ってて。」


「うん。」


「昨日はあれからすぐ寝たんだ。ごめんね。寝れた?」


「あ、うん、もうぐっすり」


「そうなんだ。それは良かった。」


「あのお風呂のシャンプーとトリートメントだけど、どこで売ってるの?」


「え?あんなにいい匂いで、こんなにサラサラになるシャンプーとトリートメントを見たことないから…。」


「あ、あれはね~。おじさんがどこかのお店で買ったんだけど忘れちゃったらしいよ。」


「そうなんだ。わかったら教えてね。」


「あ、うん。それでね今日は、お連れの人を探そうか?」


「うんそうね。」


恐らく、迎賓用の施設に泊まっているに違いない。送ったらササっと逃げよう


「あと、これをあげるよ。」


「え、なに?」


「昨日欲しがっていたネックレスの似たようなものを持っていたから、御守代わりに。」


「いいの?」


「うん、いいよ。(ちょっと付与魔法があるけどそんなに性能を上げてないから大丈夫だろ。あと緊急事態に対処できる付与もあるし。)」


「ありがとう。大事にする」


「よし、食べよう!」



◇◇◇



ここは王都の一角にある隠れ屋敷。


「おい。皇子の居場所はわかったか?」


「はい。仕掛けますか?」


「まて、まだ早い。しばらく様子を見よう。」


「どれぐらいで仕掛けるんですか?これもっとくの怖いんですが…。」


「2.3日中に活躍するだろう。それまでは我慢しろ」


「……はい。」



誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。

宜しくお願いいたします。



つぎも王都編です。

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