第68話 第三王女初対面
アップですが、不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
王都に行きました。今回はリース視点です。
ここは王都へ王城の応接間。誰か説明して欲しい。この状況を
今この部屋にいるのは、王様、ジゼル様、宰相セアト様、イズン父様、アズン伯父さん、財務卿マイス様、軍務卿ビスター様、内務卿トイン様、魔務卿ヴォー様、防諜団団長デュオナ様、アリスティア様、リース(そして俺)、ほか侍女3名
えっと、この部屋に招かれて?
ソファーに座るよう促されて座り、国王陛下が入ってこられ、王女殿下と挨拶したら、隣に座って来た。普通上座だと思うんだが、誰も指摘しない。それにこのメンツ、明らかに俺は場違いなんだよね。アリスティア様と侍女と俺以外は、国を動かしている人たちなんだよね。何やら難しい話をしているが聞き流して、チラッとアリスティア様を見てみると。
まるで花が咲いた様な笑顔で見つめ返される、とても気恥ずかしい。
「(おい、リース。)」
おっと、気難しい頑固おやじキャラのフィーヴァが呼んでるぞ
「(なんだ、フィーヴァ。)」
「(我は見られている様だから、一時避難する。)」
「(え?誰に?)」
「(リースの隣りの女の子にだ。)」
「なっ!(だとぉー!)」
あわててアリスティア様を見ると、明らかにフィーヴァを目で追っている。まじか?
「ん?どうした。リース。」
「あ、いえ。」
フィーヴァを見る事ができるという事は、フィーヴァの存在を知られているわけで、その存在を秘密にして貰わないといけない。フィーヴァの事を明かされてしまうと、超古代遺跡の生きる存在を紹介せざるを得ない。そうすると、天空城の存在もいずれバレてしまう。そうなる前に口止めをしないと…。
フィーヴァを見ていたアリスティア様が、こちらの視線に気付くと、ニッコリ笑って、唇に人差し指を当てナイショの仕草をして来た。ウインク付きで、めちゃかわいい。
「それでは、始めるぞ。」
アズン伯父さんの野太い声でピンクの空気が引き裂かれた。
それはもう事件レベル
陛下が初めに口を開いた。
「まず、リース。良く来たな。お前の噂はいろいろな所から入って来る。」
「えっ?」
慌てて口を押さえる。どういう事?目立たない人生っていう座右の銘を書こうと思っているのに…。
「まあ、判っている功績自体で勲章3つはいけるが、我が国で成人前の者に対して行なった実績が無い。そこで欲しい物が有るかをまず聞きたい。どうだ。何かあるか?」
陛下が笑顔で椅子から乗り出しそうな勢いで聞いてきた。
「いえ、現状で満足していますので、特に欲しいものは有りません。」
ん〜、特に無いな。テレビ、洗濯機、冷蔵庫、まあ作れる物は作れば良いし無いな。というか、どうして知っているんだ?何を知っているんだ?
「即答か。
まあまだ8歳か、欲しいものはこれから出て来るだろう。
こちらで褒美を用意しておく」
困ったな、言い訳もできないし、下手に何か貰うといろいろ困るのだが…
「まず遺跡で発見した財貨を見せてくれ」
「はい、ですが、この部屋では少々手狭になります。」
「何、そんなにか?」
うん、東京ドームの10/1くらいだった部屋に満載だったからね。
「では、こちらの部屋で。」
財務卿様が別の部屋を案内するらしい。
そもそもどうして俺がマジックバックの管理をしないといけないんだ?アズン伯父さんの職務怠慢だろっ!といけない。置いて行かれる。みんな部屋を出て行く。アリステリア様に手を引かれてしまった。かわいい手だな~、いやいや、そんなことを言っている場合ではない!
大きな講堂に出てきた。じゃ、マジックバックに収めていた財貨を公開していこうか。
「「「「おお、おぉ!」」」」
「むぅ、財務卿、この財貨は国の運営費のどれ位になる?」
「おそらく6、7年分の資産とお見受けします。」
そうだよね~。えっ、そんなに?
「なるほど。想定以上だな」
「移動が大変になるので、このマジックバックを提供します。」
「このマジックバッグも容量が桁違いだな。アーチファクト級だ……では、財務卿、正確な査定を頼む。ここは任せた。」
「はっ」
財務卿とその部下の方を残し、廊下を歩きながら、陛下が聞いてきた。
「それから、ゴーレム農機と言ったか。」
我ながらカッコイイネーミングだとおもうんですよ。うん。
「はい。そうです。」
「騎士団の訓練場で出して貰えるか?」
「はい。お任せください。別のマジックバッグに収めています。」
ちょっと、いくつか建物を通り過ぎ、中庭のようなところに出てきた。
「こちらになります。」
ドーンと自慢のゴーレム農機を出す。フィーヴァは遠くの柱の陰から見ている気配がする。かわいそうに…。自慢したいだろうに…。
「農務卿とゴーレム獣魔装備団団長を呼べ。」
「はっ!」
しばらくして、団長さんと思わしき方と、農務卿が走って来た。
「陛下、お待たせいたしました。」「はあはあ、遅くなりました。」
団長さんはスマートだけど、農務卿はぽっちゃりさんだな。急いで来たからしんどそう。
「うむ、どうだ、このゴーレムは?」
「はっ!」
「シンプル且つ機能的です。簡単な農作業に向いています。構造的に戦闘には、不向きですね。」
農務卿、どうだ?
「………こ、これは。素晴らしいに尽きます。
おそらく、作業効率で人力より20倍は上がるかと思われます。」
「なっ!そんなにか?」
「はい、このゴーレムは農作業、土木作業に特化している分効率よく作業がこなせます。それ故に、普通の人員が20人でするところ、このゴーレム一体で済んでしまいます。これがまだ数台あるという事は、地域によって今後の農作物の生産量が数倍いえ、数十倍に膨らみます。ゴーレムですので、魔力配給で稼働しますから、魔術師の協力が必須では有りますが、魔術師が育つ環境も構築されていると聞きますので、人員の不足の問題も解決されていくと思われます。」
「これが有れば、民が飢える心配がまた減るということか。」
「はい、中央部に広がるダナタイラー平原の農地改革の問題が、このゴーレム農機で解決できるならば、すぐにでも見込みの収穫が達成できます。また、そこを管轄する貴族達の人員の調整に目処も立ちましょう。5年で現在の倍と言っておりましたが、2.3年で5倍~10倍の収穫を見込めます。」
「良し!では、穀倉地帯からこのゴーレムを配置しろ。」
「はっ。それと、他のゴーレムですが、道路を作る事に特化した物もある様です。それを使用すれば国内の道路施設の設置に効果的な役割を果たせると思います。そのゴーレムが軍務卿の管轄になるのか分かりかねますが。」
「ふむ、軍務卿と、内務卿とで相談してもらおう。よし、では、このゴーレムについての報告をまとめて、後ほど提出してくれ。」
「はっ。」
何やら難しい話をしてまとまったらしい。まあ性能は、調節できるから、見込みより高性能でも許してください。
「待たせたな、リース。それではお前の召喚獣を見せてくれるか。」
「は、はい。(おっと、呼ばれた)」
うっ、事前に伺っていたが、ローガ達を公に披露することになろうとは…。まあいずれテイムの証明を貰わないといけないから、早くなっただけという事で良しとするか。しかし、
アリスティア様が異様に近い。
「召喚ローガ」
俺の足元が輝いて魔法陣が描かれる。それを見た近衛騎士が王様の前に立つ。さすがだ、SPみたいだ!いや、心配しなくても大丈夫ですよ。
「ガウ(呼んだ?りーす)」
ローガは、中型犬くらいの大きさで出てきた。くくく、かわいいのう。
「リース、その狼は大きくなるのか?」
「はい。しましょうか?」
「ああ、」
「ローガ大きくなってくれ。闘身」
説明しよう、闘身とは闘うための体の大きさという事で、合図を送るために決めた言葉だ!と誰かに心の中で説明する。
ローガが体高2.5メートルになった。でかい、でかすぎる。同じサイズのイノシシがいたら、例のあれだな。
「「「「「「お、おう!」」」」」」
歓声が広がるいつの間にか騎士達が来ていたみたいだ。
「リースよ。」
「はい。」
「これは神獣だな?」
「え、えっと。よくわかっていないのです。すみません。(陛下にもバレちゃってる~)」
「……そうか、触っても?」
「はい、大丈夫です。」
陛下は、ローガに触れながら、
「神獣とは、神々とともに神界にいる動物で、知能は高く、意志の疎通ができるとある。また魔法を使い、様々な種類の動物がいる。と伝えられている。
多くは謎だ。だが、目の前の巨大狼は、普通の魔獣と比べ物にならないくらいの魔力を持っているのが判る。」
陛下が感動してローガを見上げている。しかし、アリスティア様は何をしているんだ?
ローガに抱きついて埋れている。
「リースよ、あと何頭いるんだ?」
「えっと、10頭くらいです。(ここは正直に話しておくか……。)」
「…っ、そうか、後でテイムの印を渡す。それを身に付けさせろ。」
「は、はい。」
陛下もしかしてびっくりされてる?かな。まあ仕方ない。おとなしくしてたら大丈夫だろう。
アリスティア様もういいですか?
まだ、ですね……。
◇◇◇
元の部屋に戻り、遺跡にあった碑文を出す。魔務卿や、聖務卿が興味津々だ。
「後日聖女が来る予定だ。その時に解読可能か不能か判別する事になろう。
あと、リースよ。」
「は、はい。」
「盗賊討伐の功績を称えておく。これも併せて後ほど知らせる。」
「はぁ?(ん?何かしたっけ?)」
「どうした。」
「いえ、盗賊に関しては、ほぼ何もしておりません」
「…お前が、人質を救出したと聞いているが…」
「あっ。」
「……忘れていたのか?
呆れたやつだな?」
やれやれとした感じで、アズン伯父さんの態度がむかつく。
「盗賊は忌むべき存在だ、盗賊が居る限り、民や貴族の治世を脅かす。リースの救った人質に危害が加わらないように盗賊を討伐した手腕は称賛に値する。しかもマジックアイテムを持って強化された者たちを無傷で捕らえるなど、8歳とは思えん。
この功績も含めて広く告知しておこう。」
「あ、いや、その告知は結構ですが…」
アズン伯父さんに目で止められた。
「それでだ。以上を踏まえて、リースよ。」
「はい。」
「お前に許嫁を申し付ける。」
「えっ……?」
「隣りのアリスティアじゃ。」
「はい?(えっと、……よくわかんない、良い菜漬け?たべもの?)」
「そうか。気に入ってくれたか!」
うわっ、余計な事を考えていたら、話が進んでしまった……父イズンを見るが頷いているだけである。ちょっと待って…、なんで王女…様が?
「お父様ありがとうございます!」
アリスティア様が抱きついて来る。
「あ、あのアリスティア様」
「アリスとお呼びください。リース様」
近い近い、じっと真剣な眼差しで見つめてきた。
「…っ、わかりました。アリス様。」
まぶしすぎて目をそらす
「リース様、違います。アリスとお呼びください。敬称は入りません。」
グイっと、顔を元に戻された。
「えと、アリス…」
「はい!なんでしょう!リース様」
満面の笑みがめちゃかわいい。い、いや、それどころではなく、
「あの、私にも様は必要がないですよ…」
「いえ、そうは参りません。淑女の嗜みです。」
即答!
いかん。これはいかん。
「あ、あの陛下。…恐れながら申し上げます。あの私ですが、辺境伯の息子とはいえ、四男ですし、成人後は平民に降格しますので、アリスさ、とは身分差が…」
「うん?聞いておらんのか?リースは成人後は陞爵が決まっておる。」
「えっ、(聞いて無いよぅ。)」
「もちろん、結婚までにはもっと功績を上げてもらわんとな!民のために、国のために、アリスの為にな。」
「は、はい。」
「では、我らは、これから国務がある為、リースは、アリスとしばらく過ごすと良い。」
「はい!わかりました。お父様、いえ陛下。行きましょう。リース様!」
途中から頭が真っ白になった俺は、言われるまま連れ出された……
あれ?おかしいな?錯覚かな?まわりがお花の草原で、みんな……スキップしてる?
誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。
評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。
宜しくお願いいたします。
つぎも王都編です。




