第62話 ゴーレム農機
アップですが、不定期のぺースになります。
時々修正もしています。
深夜になり、リースは、フィーヴァとテトラをお供に、静の森の遺跡の前まで移動していた。今回は神豹ヴァルが付いてきた。
「ヴァル珍しいな。お前が付いてくるなんて。」
「ゴァ(夜は私の時間だからな。)」
「なるほど、なまけん坊ではなかったか。ある意味理想の生活スタイルなのだが…。」
「ゴア(そうだろう)」
「まあ、警戒頼む。ヴァル」
「ゴア(わかった。)」
「って、寝るんかい!」
ヴァルは、神殿前の入り口で丸くなって寝た。
「ゴァ(違う、耳を澄ませている)」
「そうなの?」
「ゴァ~コココ(フニャフニャ…)」
「………。まいっか。
フィーヴァが言った通りここのゴーレムは復活してないな。」
「魔素が薄いからな。
破壊されたゴーレムの核の回収もまだだろう。」
「で、人造ゴーレムを作るからこうしてやってきたわけだが、いくつか問題がある。」
ゴーレム農機を作りたい
ゴーレム農機を作れるのひみつ
ゴーレム農機は役に立つんです
ゴーレム農機は誰が作った?
ゴーレム農機はどうやって渡す?
ゴーレム農機を継続して作りたい
ゴーレム農機の生産地にしたい。
「うーむ。とりあえず作ってから考えよう。
ここのゴーレムは過去ここに紛れて来た魔物の姿の面影があるんだよな?」
「そうだな。基本的に元の魔物の核を利用する関係から、構成の40%は影響している。」
「じゃあ、残りの60%はフィーヴァのチカラで調整出来るのか?」
「もちろんだ。我は創造と破壊を司る聖魔だからな。」
「ふふん、張り切っちゃってぇ〜。」
光と闇を司る聖魔テトラがフィーヴァをひやかす。
「ふん。して、どのようなゴーレムだ?」
「うん。まずは、移動の速さは遅くても良いから、チカラ持ちで土を耕すゴーレム。
次に、溝を掘れるゴーレム。
苗を植えるゴーレム。
収穫をするゴーレム。
荷物を引っ張るゴーレム。
まぁ、ついでに、道を作るゴーレム。
レンガを作れるゴーレム。
一定の場所を行き来するゴーレムバス。」
「いろいろ種類があってよろしい。」
「まぁ、魔力供給が出来るかが、肝だけど。
アルバイトさせたら良いか?」
「アルバイトってなんですか?」
テトラは、リースの記憶を見たことが無いため、聞きなれない言葉に反応する。
「うん、まぁ、本来の意味とちょっと違うかもだけど、魔力が余ってる魔法師さんに魔力をゴーレムに供給してもらって、本来の業務とは違う事をしてもらう代わりに対価を払う事?かな?」
「なるほど。そんな仕組みが出来ているのですね。」
「あ、うん。(今の世界にあるのかな?)」
「まあ、魔石の魔力が枯渇するとゴーレムも動けないですし、この地域じゃないと、自然供給出来ないですからね。」
「問題は、作ったゴーレムをどうやって、提供していくかだけど…。」
「ここのゴーレム施設が定期的に自然生産することで良いのではないですか?」
「え?」
「ですから、ここの遺跡から、ゴーレムが定期的に発生しているので、それをゴーレム農機を作る施設とすれば良いと思うのですが。」
「それだぁ~!そうだよね。元々ここでゴーレムが出来るなら、ゴーレム農機が自然に出来ても良いよね!」
「そうか?」
「それで行こう!ありがとう、テトラ。」
「いえいえ、リース様の参考になれば。」
「では製作に入るぞ。」
「ああ、頼む。」
「いくつか作ったら、リースも見て作ってみろ。」
「え?難しくない?」
「今後の為だ。リースが出来ないと製作を証明する時に我が出て行くようになる場合があるぞ。」
「まあ。特に内緒にするには時期が早いから、だけど、わかった。」
「我らは、こちらの国々には知られないほうが良い。」
「えっ、なぜだい?」
「天空城と言えばわかるだろう。」
「あっ、なるほど。神話が実証されてしまうから、それを確認しようと天空城などの世界を探しに行くという事だな?」
「そうだ。」
「わかった。肝に銘じておくよ。」
◇◇◇
「良し、俺もゴーレム農機が準備できた。フィーヴァよりは拙いな。まあ個性があって良しとしよう!」
「十分な出来だ。問題ない。」
「へへ、ちょっと古い様に擬装して。明日に備えよう。これでよし。
では帰ろうか。いい加減休まないと働きすぎだよ。」
「そうですね。
私達は大丈夫ですが、人の活動時間を大幅に超えていますね。」
「なぜか休めないんだよね。」
「それは、リースの周りの者達が心配だからだろう。関わりのある者達が幸せになって欲しいと願っているから、自分が動いてしまう。
休むのは簡単だ。関わりを持たなければ良い。
それだけで楽になる。身体はな。」
「いや、ダメだよ。
それじゃ、前と同じだ。
身についたチカラの限り、オレは動く。
せめて前世で救った人達以上に
ただし、悪は許さない。
悲しみを知っているから…。」
「ほどほどにな。」
「ゴァ(良く寝た。)」
「あれ、ヴァル。居たの」
「ゴア(寝てた。)」
◇◇◇
ジゼル達が静の森の遺跡調査に出発する朝、トラニカの町のギルドの前にギルドから派遣する護衛役のDランクパーティ「大狼の牙」「山猫の黒」がにらみ合いをしていた。
「お前ら、朝起きてこれたんだな。」
「お前らこそ、昨晩遠吠えがうるさかったが、良く起きれたもんだ?」
「なに~」「なにお~」
と、実はリーダー同士の仲が悪いだけで、パーティメンバーは、特に気にしていなかった。
「もともと同じ村出身でしょ?なんでいつまでもいがみ合ってんの?」
「「こいつがいつも言いがかりをするからだ!」」
「やれやれです。」「はぁ~」
「いい!アドルシークからいらした方は、高貴なお方と聞いています。二人とも失礼がないようにね。」
「くっ…。」「…はい。」
ギルドマスターのベラドランが、ジゼル達を出迎える。
「おはようございます。」
「ああ、おはよう。」
「出発前に紹介しますね。こっちにこいお前ら
「大狼の牙」「山猫の黒」です。自己紹介しろ。」
「「大狼の牙」リーダーのアシタです。」
「「山猫の黒」リーダーのカトラです。」
「うむ。ジゼルじゃ。責任者でここにおる。隊長はアズン。副長はこちらのちっこいのがする。何かあったら、わしか、アズン、このちっこいリースに言うとよい。」
「「は、はい。」」
「リーフィス・セファイティンと申します。リースと呼んでください。皆様と比べて、若輩者ですが宜しくお願い致します。」
「お、おう。よろしく…です。(セファイティンって領主の関係者?)」
「わかった…りました。(セファイティンは、確か領主の?)」
「お前たちは、静の森に着いたら、隊の前と後ろを守って欲しい。騎士たちはお前たちの動きを見て対処する。」
「「わかりました。」」
「では先導を「大狼の牙」、殿を「山猫の黒」にしてもらおう。」
ベラドランが二つのパーティに指示を出す。
「山猫の黒」カトラが質問をする。
「ギルマス、なぜ俺たちが殿なんですか?」
「お前たちは、柔軟な対応が出来るだろ?」
それを聞いて「大狼の牙」アシタが質問をする。
「まさか俺たちが柔軟な対応が出来ないと?」
「お前たちは、索敵が得意だろ?ええい、うるさい。それぞれ並び立ったら得手不得手、向き不向きがあるんだ。いちいち突っかかるな。相手を見て学んで劣っている物があるなら克服して並び立て!」
「「は、はい。」」
「それと今回は、パーティ単位の行動を基にするが、協力することも査定に入るからな?」
「くっ…。」「…っ。」
「「わかりました。」」
アズンが出発の合図を入れる
「では静の森に出発するぞ。」
隊長アズン、大隊長ジゼル、隊長見習いリース
二頭引き馬車2台、馬18頭護衛騎士14名、魔術師4名、治癒師2名、調理師2名、護衛冒険者10名、雑用2名
ジゼル、アズンは馬に乗り、リースとファティマ、ノンカ、セーランは馬車で移動することになった。
「あ~、馬車の移動って暇だなぁ~。なにか起こんないかなぁ~」
ノンカがやばい事をつぶやいた。
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たどり着きたい話に、メインのキャラになかなか行けない。




