第57話 銀の騎士
アップですが、遅くなり申し訳ございません。
3日に一回くらいの不定期なペースで頑張ります。
時々修正もしています。
「うるさい!
いいか!みんな‼帰るんだ!
トラニカの町に帰るんだ!皆んなで帰って、ギルマスに奢ってもらってエールを飲み!俺はルトナに告るんだっ!」
「はっ⁈」
「アデルっ!危ない‼」
バキン
アデルの剣は折れ
グッ、ハッ!
アデルは口から吐血した。
「アデルゥ〜!」
全身針のゴーレムがアデルに体当たりをし、何本かの針がアデルに突き刺さる。
「そんな…」
アデルが倒れた先にはルトナがいて、アデルを抱きとめる。
「なんだよ…。これ。」
「なんでこんなに集まっているんだよ‼」
見渡す限りにゴーレムが集まっていた。キッシュは絶望した。
「アデル。
すまん。お前のプロポーズの機会を作ってやれなくて。」
戦士ゼントは膝を着き、剣を下した。
「アデルゥッーーーー」
ルトナはアデルに抱き着いて、
「死ぬときは一緒だから!」
アデルはルトナの袖お持ち。
「…あきらめるな。い、一緒に帰 る んだ」
パァーン
◇◇◇
「どこまでも木々が広がる森だな。あっ、森だからか。」
「リース、来たぞ。ゴーレムだ。」
「ああ、右からだな。」
バキバキゴキン
「あっ、もう片付けちゃったの?ブランシュ?」
バキバキン
「って、言ってる傍から片付いちゃうな?ノワール。」
「もうすぐ人がいるぞ?危機的状況だ。」
「わかった!テトラ、チカラを貸してくれ」
「はい!」
◇◇◇
パァーン。
「っ?」
辺り一面が輝き目を覆う
ドガガガガガガガガガガ、ゴキバキバキン
「大丈夫か?」
辺りのゴーレムは粉々になっていた。
鈴のなるような子供の声が聞こえてきた。
バキバキガガガガガ
「あ、あなたは。誰?」
魔術師のティーが問いかける。
「ア、アアァ~ゴホン。待て、先にその者の治療をする。(やばい、声を変えるのを忘れていた。)」
二十歳は越えた男の声で、ルトナが抱いている全身血まみれの男に銀の鎧の背から盾を出し、倒れたアデルに向ける。
「ゴホン…命の灯火よ。聖なる光よ。かの者を癒せ。ホーリーヒール
(この世界のまほー使い風に詠唱してみたけど。どうかな?)」
アデルは、眩い光に包まれて、体感で数十秒が過ぎた。やがて光が無くなるとアデルの怪我が全快する。
「ん。あれ?…オレの天使が目の前にいる?」
アデルはルトナを見て、思ったことを漏らした。
「あ、ああ、アデル…。」
ルトナは滂沱な涙を流し、アデルに抱きつく
「は、ははは…まったくアデルは。」
「やっぱり、リーダーは豪運をもってるわ。」
「ふふふ、良かった。」
一番に立ち直った戦士のゼントが銀の甲冑を着た騎士に問いかける。
「助かった。銀の騎士殿。…名を教えて頂きたい。」
「……。(やばっ、名前を決めてなかった。う~んと、どうしよ。)」
「銀の騎士殿?」
戦士ゼントは、体長2メートルを超える巨漢だが、銀の騎士は2メートル半。久しく見上げることのなかったゼントらは、無言で佇む銀の騎士に困惑した。
「……我に名は無い好きに呼べ。お前たちを送ってやりたいところだが、この奥の異変を確かめねばならん。この方向に向かって進め、白の騎士と黒の騎士を付ける。」
よく見ると、銀の騎士の後ろに白と黒の騎士がいた。こちらもゆうに3メートルは越えており、この騎士が周りにいたゴーレムを殲滅したと直感した。
「あと、ここまで頑張った褒美にこれをやろう。」
「盗賊殿に道しるべの短剣、魔法剣士殿に風の法剣、魔術師殿に紅魔の杖、治癒師殿に蒼魔の杖、戦士殿に土の大剣だ。」
「えっ?」「なっ!」「すごい!」「こ、これは!」「…っ。」
「道しるべの短剣は行きたいところに向けると哭く、風の法剣は風魔法をまとって破壊し速さがアップする。紅魔の杖は、炎魔法に補正10、水魔法に補正3の杖だ。治癒師に蒼魔の杖は、水魔法に補正10、炎魔法に補正3の杖だ。もちろん治癒魔法にも効力はある。土の大剣は、土の魔力をまとっているため、破壊に優れ、筋力もアップする。」
「こ、こんなにすごいもの貰ってもいいのか。」
「あ、あの、私たち助けてもらったお返しもしてないのに…。」
「そうか。気にするな、我が持っていても不要な品故。貴殿らの健闘を称えるためだ。遠慮をするな。」
「あっ、ありがとう。銀の騎士様」
「それとこれは体力回復のポーションと飯だ。これを食って少し休んだらトラニカの町に向かえ。」
「ありがとう。銀の騎士!俺たちはあんたみたいに強くなる!」
「ああ、では達者でな?」
◇◇◇
「良し、これを食ってさっさと帰るぞ!」
「おお!」
「トラニカの町にみんなで帰って!」
「ギルマスに奢ってもらい!」
「エールを飲んで!」
「ルトナに告るんだろ‼」
「「「「ブゥッ‼ファッ、ハハハハハ‼」」」」
「うるさい!秘密だ!ひみつ!」
「っ…。」
顔を真っ赤に染めたアデルと、頬を赤くしてルトナが軽くなった足取りで森の外に向かうのだった。
◇◇◇
森を抜け出す一行の前後に白い騎士と黒い騎士がいた。
3メートルはする体高と同じかそれ以上のゴーレムが襲い掛かる。
騎士たちに合流してから、「草薙の風」は一度も闘っていない。
バキン、ゴガン
ズドド、
「凄まじいな。
白の騎士と黒の騎士」
「草薙の風」は思った。白い騎士は動きが見え無いくらいに早い。しかも輝きながら、黒い騎士は数が増えたり減ったりしてる、見る者達には幻影か?と思わせる多重分身は数多くのゴーレムを退ける。しかもあの巨体で。
「…と言うか、人間なのか?」
「あんなにデカい人は見た事ないぞ。何しろ3メートル近くある。」
リース達が作ったゴーレムは造形の精巧さと生物と見まごう動きの滑らかさで、およそゴーレムとは「草薙の風」の者たちは、想像つかなかった。
「ところでさ。あの銀の騎士は、貴族様かな?」
魔術師のティーはふとつぶやいた。
「どうしてそう思ったんだ?ティー。」
アデルは、疑問に思ったティーに理由を聞く
「だって、こんなにすごい武器をくれたんだよ?ダンジョンのドロップアイテムでも出ないような品質だよ?使わなくったって、自分の武具収集か、売って金額に変えたりするよ。普通なら。」
「まあ、あの巨体だ、貴族様ならどこの貴族様かすぐにわかるだろ。ギルマスに聞いて、お礼をしたらいいさ。」
やがて「草薙の風」は森の淵までやって来た。
「あっ、森の出口だ。」
「やった。助かった。」
「助かったのか?本当に。」
「良かった!」
「良し!」
◇◇◇
「草薙の風」と白の騎士、黒の騎士は向かい合う。
「ありがとう、白の騎士殿、黒の騎士殿「ありがとうございます。」」
ブランシュとノワールは、騎士の礼を取り、飛び立つ…。
ボファーバッシュッ
「っ…。」
「飛んだ。バカな…」
「そ、そんな。」
「飛んだ…。」
「ま、魔族なのか?」
「いや、勇者じゃないの?」
「わ、わからん。」
「いくぞ。
今俺たちに出来る事は、ギルドに報告することだ!」
リースはキャラ作りに集中して大事な事を忘れていた。
「草薙の風」アデル達への口止めである。
誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。
評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。
宜しくお願いいたします!




