表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/140

第49話 王家御用達

50話まで掲載後、10日間くらい修正したりするので休みます。

ここはアドルシーク辺境伯の領主邸、執務室主のイズンは、四男リースを呼び寄せた。

「なんですか?お父様。やっと開発できたショーユの調味料を使った料理の開発に忙しいのですが…。」


「リース、陛下から石鹸の発注が大量にあったぞ。」


「まいど!」


「マイド?とは。」


「あ、いえいえ、こちらのことです。

コホン。そうですか、では増産体制を整えないといけませね。お父様にも協力していただきますが、よろしいですか?王命ですから」

リースはにっこりとイズンを見た。


「商品の振り分けとしては、

王族用

教会用

上級貴族用

下級貴族用

一般家庭用

冒険者用

その他用

こんな感じでしょうか?お父様。」


「うむ、そうだな?しかし、そんな風に別々に作れるのか?」

「はい、こちらの石鹸の良いところは、色、香り、形、性能をこちらが調節できることです。ですので、種類を分けて作ることが出来ます。」


「なるほど。」


「しかも、腐りにくいですし、持ち運びも容易、生活には必需品で、誰でも欲しがります。お父様が石鹸伯と言われる日も近いかと‼」


「石鹸伯は勘弁してくれ!」


「ははは、冗談ですよ!」


「リース、他に必要なことが有ればすぐ相談するように。」


「はい。ありがとうございます。では、陛下にお願いを奏上してください!」


「ん。何だって?」


「この石鹸を王家御用達の許可を取ってください。」


「王家御用達とはなんだ?」


「王家御用達とは、王家に収める品質を持った品という、陛下のお墨付きの商品です。その王家お墨付きがあれば、販売時に貴族の皆さまは高く購入します。

どうせ、売上の一部が税で納めるなら、王家御用達にして価格を上げたいと思います。王家は収入も増え、下賤す品が増え、公衆衛生が向上した国民から喜ばれます。王家にとっても悪い話しではないはずです。」


「公衆衛生?」


「ああ、民が石鹸により、清潔になり病気に成りにくくなることです。」


「なるほど、時々リースは大人でも知らない言葉を知っているんだな?」


「あっ、えーと。本で勉強したからですね。」


「…そうか。『…良いかイズン、身辺警護には力を入れておけ…。』

(陛下からの手紙に記載していた事は、石鹸が起こす騒動を予見してか?)…。」


「(ん?意味ありげな視線を感じるが気付かない振りをしよう。)お父様、次に王都へはいつ行かれますか?」


「来月初めに会議だから、3週間後に出発する。」


「1週間早めてください。」


「なぜだ?」


「そろそろ、収穫の季節になります。」


「ああ、だからこの時期に会議がある。」


「収穫の後に起こりやすいものもありますよね。」


「…まさか、戦が有るというのか?」


「いえ、可能性の事ですが、お父様も感じていたことを僕が言うのもなんですが、最近の戦があった所から、2年が経過し、そろそろ動き出す頃です。」


「リースお前…、」


「陛下の判断があると思いますが、各国が放った諜報員が活発化してます。もちろんこの領内にも。僕の読みでは、お父様には早々に招集が掛かると思います。かの国は、我が領には隣接していませんが、飛翔騎士団を持っているのはお父様だけです。おそらく偵察任務の指示があると思いますので、指示が出る前にその体制を整え、王都に早めに行って、石鹸を王家御用達のお願いをしてください。」

「最後がおかしいな?なんで、早めに行って王家御用達のお願いなんだ。今の流れだと、飛翔騎士団の運用の打ち合わせをしに行けという流れではないか?」


「はは、まあ王家御用達を目的に王都へ行く事はついでですが、他者(他国の間諜)を多少は欺くことは出来るかと。」

 

「っ…。(そこまで考え付くとは…。)」


「まあ先に石鹸の話を詰めるのにも理由があります。表向き王家御用達の話を詰めてください。案はこんな感じです。」

リースは、執務室に会った羊皮紙を借り、サラサラサラっと書き記した。


王家御用達の品

一つ、王家が認めた品質を持つ物に王家御用達印をつける事を許可する。

一つ、審査には金貨10枚を納める事。基準に満たない場合は、金貨の半額を返納する。

一つ、審査は王が認めた者10名が一次審査をし、最終的に王の許可を得たものが、王家御用達となる。

一つ、王家御用達の品の売り上げの2割を王家に収める事。

一つ、王家御用達の品を指定の数だけ献上する事。

一つ、王家御用達の品の取り扱いは品位を保ち取り扱う事

一つ、王家御用達の品の資格は3年毎に審査を受ける事

一つ、王家御用達の品の資格はく奪は陛下の裁量で決まる。

一つ、王家御用達の品の類似品は申告義務、複製品は重罪とする。


「ざっとこんな感じです。

王家御用達の品に決まると、その商品は今後複製品を出しにくくなるので、本物の商品は、開発した資本の回収が出来、利益も確保できます。また、類似品が出たとしても、王家御用達の品格と品質で勝負になりません。」


「くっ、これを俺が説明するのか?」


「文官を誰か連れて行けばよいと思いますよ。また、仮に今後各国でいざこざが起こるにしても、今の時期なら決めやすいですし、決まった後に他国との混乱があったとしても、事前に準備の話が出来ます。」


「そうなると、俺が王都に行っている間に他国の諜報や、この石鹸の製法が盗まれる可能性もあるんじゃないか?」


「はい、もちろんそうですが、石鹸の製法の可能性としては低いです。」


「なぜだ?」


「それはですね。アドルシークでしか算出されない鉱石を使用して製作しているからです。ガルトロ山の麓の白い石がありますよね?」


「ああ、あのボロボロで何も使えない石か。…まさかあれでこれが作れるのか?」


「はい!これは当面は秘密にしておいてください。」


「ふむ。わかった。」


「あと、大事な事なのですが、この石鹸は、陛下の指示で開発製造しているという事にしてください。王家の直営工房がアドルシークにあるというイメージです。その方が安全ですし、王家に恩が売れます。」


「そうしても大丈夫なのか?利益とかいろいろ。」


「はい、先に述べましたが、民の生活向上も王家の仕事です。石鹸により公衆衛生が上がれば、病気も減り民に慕われるでしょう。今現在石鹸は他国からの輸入に頼っています。結果庶民には石鹸はわずかしか届きません。王家からの指示で庶民でも手に入る石鹸を製造したという事実が残れば、王家は金貨にも変えられない多大な価値を得ることが出来るでしょう!そして、我が国の国益の流出が止まり、外国に販売できるような体制が出来たら、今までの国益の流出分の回収に入れます。」


「…なるほど。(7~8歳児の考える事ではない。リースは何十年も摂政を支えた文官並みの知識を有している。)」


「石鹸については以上です。それと、話は戻りますが、お父様。飛翔騎士団の巡回任務はどういった編成でされていますか?」


「うん?巡回任務は、1日1騎づつ各地方を回っているが?」


「それは、手紙類のやり取りもしているんですよね?」


「ああ、情報は大事だからな?」


「そうですね(郵便屋さんで使われてるじゃん。警察と郵便を足して割った感じか?)。」


「では、特に外国へ偵察行動をしている場合は、最低2騎、できれば4騎編成でお願いします。」


「ほう、どうしてその編成なのだ?」


「はい、万が一敵からの攻撃を受けた場合、報告する者がいなくなるという事。つまりは原因不明で、行方不明の案件で処理されます。調査に行っても後日索敵範囲も広大になり効率が悪く、時間が経てば経つほどに悪手です。ですが、2騎ならば、どちらかが報告に行けます。3騎ならば、1騎救援、1騎支援防御が出来ます。4騎ならば敵は攻撃に躊躇もするでしょう。さらに言えば1騎が攻撃または救援要請が出来ます。」


「なるほど、わかった。そのように編成しよう。リース。」


「なんでしょう。」


「これだけの構想が出来るのに商人になることで良いのか?」


「ああ、そのことですか?はい!もちろんですよ。僕は、大人になったらゆっくりした毎日を送りたいのです。ですので、今はその準備で忙しくても構いません。」


「ふむ、そうか。まあ良い、リースが大きくなった時にどの様な事をしでかすのか、楽しみにさせてもらおう。」


「ははは、そうなるといいですが。」


イズンは、アドルシーク内の体制を整え、2週間後王都へ早めに移動した。


今のところ毎日0時頃更新中です。

誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

7月の末までに表現が荒いところと、説明が足らないところの修正を入れると思います。

評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。

宜しくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ