第44話 神獣
50話まで掲載後、10日間くらい修正したりするので休みます。
ジゼルが、リースを訪ねてくる十日前。
リースは天空城にいた
いつものように10人の師匠の一人に殺されかけ…鍛えられている。
鍛錬の時間が終わると
「はぁ、はぁ、はぁ、ポーォ、チィー。」
「…変態?」「…大丈夫?」
「ああ、今日も生きてた。はぁ、はぁ、ふぅ、…遊びに来たぞ!ポー、チー。」
「いらっしゃい。」「…しゃい。」
ハイエルフのポーシャルルと、チーミュララは、鍛錬後に遊びに来る元気のあるリースを呆れてみていた。
「はぁ、はぁ、と、ところで、アー姉さんいる?」
「どうしたの?」「…なんの用?」
「いや、ちょっと報告しようと思って。」
「なんの?」「…。」
「いや、神獣が調獣?できてしまったから…。」
「「えっ!」」
神獣は調獣が難しいと聞いていた為、驚いたのだった。
◇◇◇
この世界の秘境には、九つの城があるとされている。
しかし、只人は誰もたどり着いたことがない。
なぜなら、
その城から、戻った者がいないからだ。
◇◇◇
森林の城ファルフェルス
ここは、大森林の奥の奥、森林の城ファルフェルス。妖精族やエルフ、一部獣人たちがひっそりと住む。城の外には強力な結界が張ってあり、元々住んでいた住人以外、誰も見ることも触ることもできない。その森林城の外に、神狼の群れがいた。
リースは、天空城から森林城に転移し、弓の師匠のルルクク(エルフ:遠距離攻撃全般と音楽を習う)をガイドに、神狼の群れに来た。
「あれが、神狼ですか?ルルクク師匠」
「そうだ。長に直接聞くのがよかろう。」
「はい!」
◇◇◇
「僕の名は、リーフィス・セファイティン。ちょっと、長を呼んでくれる?」
リースは、森の奥で戯れていた狼に、ジャーキーをあげながら、話しかける。
「ウォン!(いいぜ、待ってな⁈)」
「思ったより、簡単に見つかったな?アー姉さんはハードルが高いと言ってたけど?」
「アーシャルル様は、只人には、難しいと思ったのであろう。普通であればな。」
「ウオォ〜ン‼(おい!童。ワシの威圧は効いているのか?)」
やがて大きな体の狼が出てきて、遠吠えとともに威圧する。そしてリースに念話で話しかける。
「(効いてる効いてる!それでね、今日…)」
リースは、威圧をいなし要件を伝えようとする。
「ガゥルゥゥ(効いて無いじゃろ⁉)‼」
リースの話を遮り、大きな体の狼は、威圧をしながら顔を近づけ、念話で抗議する。
「聞いてるって!
それでね?今日ここに来たの…」
「グワゥウガゥゥゥ(わしの威圧を受け流すとは、童は何者じゃ?)」
またも、リースの話を遮り、念話で語り掛けた狼にイラっときたリースは、
ギンッ‼
「ギャワワン‼(な、なんじゃ⁈この威圧は⁉)」
「ヒ〜ト〜の〜、は〜な〜しぃ〜を〜き〜けぇ〜? …聞く?」
リースは、前世の日本の能楽の翁が話す速度で抗議する。威圧から殺気に変えて、
「ワワン…。(は、はい!)」
リースは殺気を解くとにっこり微笑み、
「僕の名はリーフィス・セファイティン。
友達になってくれる子に会いに来たんだ!なってくれる子は居ないかな?」
「ワン。(それなら、あの子が良いじゃろぅ。)ワ~ワン。(紹介だけで勘弁してください。)」
◇◇◇
「キャンキャン!(こんにちわぁ〜?)」
「僕と友達になってくれる?」
「キャン(いいよ〜。)キャン(遊ぼう~。)」
「やったぁ〜!よろしくね?」
神狼ローガとの出会いは、この後、リースは死ぬほどモフリました。
◇◇◇
天上の城デーヴァス
デアザボルデア山脈の世界最高ベスレガルム山の上に聳え立つ城である。
その天上城の外にある岩山と巨大な神樹に、お猿の楽園が有る。
リースは、天空城から、天上城に転移し、この神樹にやってきた。
リースは、お山のお猿さんに、
「おーい。頼みがある!誰か俺の友達になってくれ!」
一匹の小さなお猿さんが、横っ飛びのスキップで飛んできた。
「ウキッ、キキキッキー!(なってもいいぜ!俺と勝負して勝ったらな?)」
「どんな勝負だ?」
「ウキキッキッキー!(この神樹の天辺に登りきった方の勝ち!)」
「わかった!スタートの合図は俺がしても良いか?」
「ウキ?キー!(良いぜ?じゃあやろー!)」
「だがちょっと待って欲しい!」
「ウキ?(なんだ?)」
「勝負するからには、ちゃんとチカラを使いたい!飯食ってからでいいか?」
「ウ、ウキ⁈(い、良いぜ?)」
「じゃあ、頂きます!」
「ウキ、キ?(なんだ、その匂いは?)」
「これか?焼き芋さ?知らないの?」
「ウキ?キー!(イモが、そんな匂いはしない‼)」
「ふーん? …もしかして欲しいのか?」
「ウキ?(くれんのか?)」
「ただじゃダメだ?何か代わりなる物をくれるか、サービスしてくれないと?」
「ウキキー?(ううん~ん?)」
「じゃあ、勝っても負けても、俺の友達になってくれよ?」
「ウキ?ゴク!(おお、良いぜ‼)」
「じゃあ!ハイ!どうぞ。」
「ウキキー‼キー、ウキッ‼(なんだ!この味!食べたことない!美味しい⁉)」
「甘いだろー?友達になったら、こんな風にイモを美味しく食べれるぞ!」
「ウキ⁉(なるなる!)」
「そうか?じゃあ、俺達友達だな!」
「ウキ!(そう!友達‼)」
「俺のも食べて良いよ?」
「ウキ!キー?(そうか⁈良いのか?)」
「良いよ?友達だろ?」
「ウキ!(そうだ友達!)」
◇◇◇
「美味しかったか?お腹いっぱいになったな。すごい膨れてるぞ?」
「ウキ!(美味しかった‼)」
「良し‼じゃあ、スタートな!」
「ウキ?(え?)」
「勝負の木登り!」
「ウキ??(俺もう動けないけど…?)」
「先に行くぞ!」
「ウキッ〜⁈(ちょっと待ってくれ…)」
◇◇◇
「俺の勝ちだな!」
「ウキ〜…。(そうだな…)」
「これから、宜しくな!」
「ウキ!(おう!よろしく!)」
神猿テン、このあとひたすら、くすぐりじゃれあいました。
◇◇◇
天空の城アルテラス
リースが初めて来た城、この城は認められた者しか訪れることが出来ない城で、フィーヴァ達聖魔が活躍していた時代の物らしい。
その天空城の外にある森の中、リースはウクレレを持ってたたずんでいた。
リースの体にはギターは大きいから、ウクレレ2号を作っていたのだった。ちなみに1号は、サーカス一座ステラの弟にあげた。
「俺の歌を聞けー!」
ジャカジャン!
リースは、ウクレレを構えて弾きだした。魂を込めて。
「はぁ、はぁ(集中しすぎて、5曲も一生懸命歌いあげたさ!)」
リースの周りに小動物や鳥たちが集まってきた。
「今日は、集まってくれたみんな?ありがとう‼
楽しかったか〜い⁈」
「ピー」「キュー」「ピョー」
「誰か俺の友達になってくれるか〜い?」
「キュィ~!(良いぞ!)」
「ホントか?じゃあ、契約しよう!」
神鳥ファディの希望により、追加で6曲歌わされていた。
◇◇◇
草原の城ウィフォール
大陸の中央に、どこまでもはてしなく広がる草原がある。
その中央に草原城があり、その近くの草原に神豹の群れがいる。
草原城は遠く見える時があっても、その場所にはなく、近くに行っても結界で見えない。
リースは、またしても天空城からの転移で、草原城に移動してきた。中にいる住人とは面識のあるガイドに連れられてきているので、住人との摩擦はない。今回もある目的を持って訪ねていた。
リースは、肉を持っていた。
「お~い!誰か俺の友達になってくれ〜い?」
草むらに同化していた豹が出てくる。
「グゥ(いいぞ!)
グゥゥ~(俺がなってやる。)」
「いいのか?っていうか、おなかの音だよね?今の。」
「(ああ、飯をくれ、狩りは面倒だから…。)」
「…。」
神豹ヴァル 持っていた肉をがっつかれました。
◇◇◇
時は、ジゼルが尋ねてきた日の夕食後に舞い戻る。
ジゼルは、明日の昼に、アズン(イズン辺境伯の兄、リースの伯父のSランク冒険者)とともに心当たりのある呪術師のもとへ出かけて行く。
食後の家族の団欒時に、リースの生みの親レフィーナにリースは質問をする。
「レフィーナお母様、
…ジゼル様のお孫さん、アリスティア様って、どこにいらっしゃるのですか?」
「あら、王城に決まっているじゃない。」
「…王城?なぜです?」
「それは、王女だからよ?」
「王女?って言う事は、…ジゼル様は?」
「元国王様よ?知らなかったの?」
「えー⁉マジっすか? どっかの貴族の御隠居かと。」
今のところ毎日0時頃更新中です。
誤字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。
7月の末までに表現が荒いところと、説明が足らないところの修正を入れると思います。
評価☆☆☆☆☆、ブックマークしていただくと元気になります。
宜しくお願いいたします!
やっと、神獣と九つの城が出てきました。
たぶんだいぶ後に、神獣と九つの城を加筆すると思います。
あと、聖魔と準ヒロインを出したら、本題に入れます。




