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第38話 初歩

ちょっと、いくつか順番を間違えてしまいました。

ここは、ウォルとニコの兄妹がいる孤児院。

ニコがフライングツリーに絡まって、危険な目にあった日からもうすぐ4ヵ月になろうとしていた。


今日リースは、週に一度の孤児院の若者たちの指導日に充てていた。

「良し!みんな!だいぶ力をつけて来たねー!」


「リース!俺、冒険者になりたいんだ‼」


「ウォル、それは何度も聞いたよ‼その調子でがんばれよ!」

リースはウォルの意気込みにあきれながらも喜ばしく思っていた。


「なあ、リース。冒険者になるためには何が必要なんだ?」


「ん?ああ冒険者になる為に必要な事?」


「ああ、リースは街の子だから詳しいんだろ?」


「そこまでよく知っているというわけじゃないけど、まずは、オールラウンダーにならないといけないと思うんだ?」


「「「「オールラウンダー⁈」」」」


「そう!」


「つまり?」


「そうだな?せっかくだから聞いた話で悪いけど、オールラウンダーの冒険者になるための準備ってやつを教えておくよ。聞きたい?」


「はーい。聞きたいです!」「教えてくれよ!リース!」「教えて教えて‼」


「まずね、冒険に出るには、どの様な状況で冒険に行くかで手段が変わるんだ。依頼の内容の大きさによって、ソロ、パーティ、ファミリーと対応する組織が大きくなる。でも、基本は1人がなんでも出来ないといけない。そこから、少しずつ仲間が補い合い、得意な職業が専門の仕事をこなす!だから、その時の仲間の為に、一人一人の基礎力をもっとアゲアゲで鍛えていくぞ!」


「うぇー!マジかよー!」「ブーブー!」「オウボーだぁ⁈」


パンパン

「ちゃんと得意な技もアゲアゲしますからネ!それで来週までに、個人に挙げた課題をできるようになっていてね!褒美もちゃんと用意してあるからさ!」


「えっ?」「なんだって?」「聞き逃した!」


「はいはい、こと闘いにおいては、以前も案内したかも知れないけど、まず魔獣戦は、不測の事態を常に考え、自分に不利な状況下では、撤退も視野に入れて行動する事、大事なのは、命。絶対命を第一に考える事。わかった?」


「はーい。」「わかってるよ!」「はい!」「ほーい。」


「大丈夫かな?それと今度は、対人戦。

闘う相手により、いくつか方法がある。

まず、その前に判断しないといけない事がいくつかあるんだ。

それは、


一つ、勝たないといけない!

二つ、負けてはいけない!

三つ、勝てるか負けるかわからない?

四つ、勝たなくても良い。

五つ、負けても良い。

六つ、闘わなくてもよい。

七つ、逃げてもよい。

ハつ、闘わずに勝つ

九つ、闘わずに逃げる


という風に分けることが出来る。」

「へぇ~。」「なるほど。」「よくわかんない。」「右に同じ。」


「結果的に1番良い方法を得る手段で闘うこと。ちなみに、1番良い方法は、戦わず勝つとの事だよ。」


「質問で〜す。」


「ハイどーぞ?」


「戦わず勝つ方法を教えてください!」


「いろいろありますけど、例えば威圧です。相手をビビらせる。敵対するとタダでは済まないと思わせることです!

他には、逃げる!逃げて勝つ!闘って勝ってもメリットが無いなら戦わなくっても良いのです!」


「なるほどね~。」「俺は逃げたくないな~。」


「まあ、質問はあとでね。では、対人戦のいくつかの必勝法を紹介します!」


「最初から最速の技で攻める(最強の技のみで勝負する)」


「最初から得意な技は使わない、短調技の繰り返し、相手が慣れて来たら、手段を変えて叩く」


「こちらにスキを作って、そこを攻めた時に叩く、などなど…。」


「はい!リース君、質問があります‼」


「どうぞ?」


「“闘わずに勝つ“の反対に1番悪い闘いは何ですか⁈」


「それは、“相手の挑発に乗って闘うこと” ですね。

自分の信念を貫き、社会正義の公正に基づくものなら闘うべきですが、闘う時期を相手に任すのはいただけません。では先ほどの条件の考え方(闘いの心構え)ですが…」

リースは、孤児院の子供たちが眠たそうにしているところに講釈を叩きこんだ。


「う~む、もっと面白おかしく案内できるスキルを磨かねば…。」


◇◇◇


「それから皆さん、勉強もするんですよ!約束です!誰かがわからないとき、誰かが教えてあげてください。そして、わからなかった子は、わかる子にわかったことをどのようにわかったかを説明してください。わかる子はその説明があっているかを確認してください。これを繰り返すと、みんな勉強が出来るようになっていきます!」


「「「「「はーい!」」」」」


「素直でよろしい‼

(今日は手作りのレンズのない眼鏡をしてインテリな雰囲気で話したのが功をこうしたようだ‼)」


「ところで、リースせんせ~?」


「なんだい?」


「その顔の針金、カッコ悪いよ?」


「が~ん(がーん‼いいもん、別に…、ちょっとインテリな雰囲気を出したかっただけだから…。)それでは、みんな頑張っているから…来週はサーカスを見に行きますよ?楽しみにしてね‼」


「「「「「「え?…。」」」」」」


「聞いてないよ~‼」「やったぁ~!」「わ~い!」「うれしぃ~!」「リー君ありがとう‼」


孤児院の子供たちは、リースの粋な計らいに全身で喜んだ。ここ最近ずっと鍛錬や勉強をしてきていたので、ストレスが溜まっていたのかもしれない。



今のところ毎日0時頃更新中です。

字脱字言い回しのアドバイスお待ちしています。

7月の末までに表現が荒いところと、説明が足らないところの修正を入れると思います。

評価、ブックマークしていただくと元気になりますので、宜しくお願いいたします!

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