目やに
眼球というものがいかにデリケートなものか。
朝起きると、目に違和感を覚えた。
まるで朝日を直接浴びたかのような、強い痛みだ。
あまりの痛さに指で瞼の上から押さえつけると、いやに粘り気が強い目やにが触れた。
それを指で掬ってやり、正体を見てやった。
黄色くてネバネバしている、何らかの生き物が泥を被ったようなものが動いているのだ。
それを見て、思わずゾッとした。
瞬間、私は慌ててティッシュを取って目に押しあてたり、擦ったりした。
しかし、それだけでは取りきれなかった。
中まで入ってしまったのか、変に眼球がモゾモゾする。
だから取り除くためにティッシュで擦った。