衛星ブホテルの死闘 2
拝啓パパン。そちらに変わりはありませんか?キャプテン・コンドルです。僕はいま惑星ベッ・ドィーンの衛星ブホテルにいます。
そこで暮らしている人たちはみんな獣人でビックリしました。獣人はみんなホモセが大好きだと聞いているので怖いです。でも僕はキャプテン・コンドル。コンドルの中の不死鳥。見事ケツアナ処女を守り抜いてみせます。まる。
「よし、我ながら見事な文章だ。しかしお前にメール機能があるとはな」
『いやホントにこのままメール送信するよ?いいの?いやダメでしょ』
「あのーお前らちょっと静かにしてくれない?いま大事な話してるから。あとホモじゃないんじゃが」
ヤガンという初老の獣人に拘束された俺たちは、彼らの居住区にてこれからホモセされようとしていた。
「だからしねぇよ」
だが律儀にズボンを履かせてくれた。なるほど着衣プレイか。なかなか話が合いそうだ。きっと彼らの話し合いもどんなプレイにするか悩んでいるのだろう。気持ちはわかる。そうあれは惑星フウゾークでの出来事だった……。
「あのーすいません心の声だだ漏れなんじゃが……あと勝手に回想に飛ぼうとしないで」
『すいませんコイツ人の話聞かないので無視してください』
しかしこの星は暑い。だが惑星フウゾークのえっちなお店でした超高熱レッドキャンドルコースに比べればどうということはない。いまだに火傷の跡が残っている。でもハートマークだから結構気に入ってる。
しかし喉が渇いてしまった。
「ご老人、すまないが水をくれないか。さっき体内の水分を放出してしまったものでな」
「いや自業自得じゃろそれ。それに水は無いんじゃ……」
なるほど水がない……。となると彼らが水分を補給する方法はただひとつ。それは永久期間。具体的に言うとみんなでオシッコを飲ませあ……。
「言わせねーよ!?」
『でもオアシスくらいあるんじゃないですか?』
「あるにはあるんじゃが……しかし」
『なるほど、あのでっかい怪物のせいでオアシスに近づけないのですね』
ヤガン殿に案内された岩場から双眼鏡で彼が指し示す方角を見ると、そこにはオアシスを取り囲む巨大な触手モンスターがいた。
「なるほど……。そんなことよりご老人。俺のエロ本はどこですか?」
「普通いまそれ聞く!?あんな怪物図鑑なんぞ怖くて捨てたわ!」
「捨てた……だと?」
バカな。あれはこんな辺境な星では手に入らないエロ本。クトゥルー美女ぬるぬめコレクション。あんな表紙を見ただけで興奮するエロ本を捨てただと?
この男、イカれているのか……?
「いやそれ完璧ワシが言うセリフ」
バカな。ではあの触手を見ても何も感じないというのか?あんなぬるぬるして気持ち良さそうで一瞬で快楽の天国へといざなってくれそうな……ん?そうか……そういうことか。
『え?ちょ?何で服脱いでるの』
「きっとこれは運命。俺はきっとこのためにここに来たのだ……」
生まれたままの姿になった俺はストレッチで体をほぐし、準備を始める。
無知は罪ではない。知らないというならば、教えてやろう。
『ま……まさか』
「見ていてくれご老人。この宇宙には、ホモセよりもっとキモティーことがある」
「だからホモじゃねえって。ってどこに行くのじゃ!?」
俺は走った。
コンドルのように速く。
誰にも俺には追い付けない。
一番乗りは貰った。
見たまえあの触手を。砂がこびりついてて痛そうだが、逆にそれが気持ちいいだろう。そうあれは惑星ヌーディストのヌーディストビーチで道行く美女をオカズにオナニーしてた時、砂が皮に挟まってめっちゃ痛かったがそのうち快感へと変わった。
この触手モンスターだってきっと俺のことを新たな世界へ導いてくれるに違いない。
そう、なぜなら俺はキャプテン・コンドル。不死鳥の中の不死鳥。俺に不可能はな……。
『━━普通に喰われたぁあ!!』