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人類よ、そこのけそこのけ、龍神通る。  作者: 初雪
第一章  勇者召喚編
8/18

過去とか禍根とか

おっすおら初雪!

最近体調悪くてゾクゾクすっぞ!←悪寒

今回はギステルスの昔話だ!

色々話が飛躍してるけど勘弁してやってくんろ。

そんなわけでだい8話始まるぞい。

死神の突然すぎる来訪の後、死神の言葉通りに時は動き始めた。

時が動き始めた、か・・・いいな、俺もまた今度やってみよう。

そんでもってデ〇オとか〇太郎みたいに「そして時は動き出す」って言ってみたい。

スタン〇は出ないけどやってみたい。

やる相手いないけど、一人でもオラオラしてみたい。

ロマンだろ?止まった時の中でのオラオラは。

「・・・ねぇ、聞いてる?ご主人様?」

「お?ああ、悪い悪い、ちょっと考え事してたかな。」

心配そうに聞いてくるギステルスに、あんなくっだらないこと考えてたなんて口が裂けても言えぬ。

「そう?ならいいんだけど。それで眷属契約のことなんだけど・・・」

「ああ、そのことならさっきここに死神が来て説明してったぞ?」

「へ?死・・・神?」

「イエス、死神。」

俺がそう答えてから、数分の間があった。

そして、ギステルスが吠える!

「は、はあアアアアアアぁ!?なんで?!なんで死神様が来たの?!てかいつ、いつ来てたのよ!」

「まあまあ餅つけ、落ち着け。順番に説明すっからさ。」

「あう、ごめんなさい。」

あ~、チックショ~死神が余計なこと言うからスッゲー気になりますぅ~。

ぶっちゃけふとした動作に心ときめきますぅ~。

元が滅茶苦茶カワイイから落ち込んでるところもかわいく見える~。

こんな子が俺の嫁とか最高っすよ~。まあ俺そんなにイケメンじゃないから無理だろうが。

でも俺だって紳士なんだぜ?

ポーカーフェイスはできてあったりめぇなのさ。

「まずだ、いつ来たかっていうと本当についさっきだ。死神が時を止めてたからギステルスには解らなかったろうけどな。」

「そうだったんだ、流石死神様だね。時間を止められるなんて。それよりもご主人様顔がにやけてるけどどうかしたの?」

「いや、何でもないよ?」

あ、声裏返っちゃった。

すいません。ポーカーフェイスとか一番苦手なやつっす。

ババ抜きとか勝てた事無い位にポーカーフェイス苦手っす。

「ま、まあそれは置いといて、な?」

恨めしい!俺は、俺の紙メンタルが恨めしいぞッ!ジョジ〇ーー!

よし、一回落ち着こう。

なんでだろ、なんか今日ちょっとテンションがおかしいっていうか、頭おかしいな、俺。

神様だけに紙メンタルってか?HAHAHA!

なんかやるせねぇ・・・。

「はあ。それでな死神からお前のことよろしくって言われたんだが、お前はどうすんだ?」

「よ、よろしくってそれ、私・・・・・・」

俺の言葉を受け、青ざめていくギステルス。

「おいおい、大丈夫か?顔真っ青だが・・・」

「私、私ィ・・・」

「ってうおい、どうした!?え、ちょい。何ゆえ?なにゆえにお主は泣きおる??!!」

ちょっと待ってちょっと待ってお姉さん!

え、なんで?急すぎない?どこだ、どこに泣く要素があったんでせうか?

「ワダジィ、もうひづようだいのがなぁ、ねえごじゅじんざまぁ。」

ぼろぼろと涙をこぼしながら、必死に言葉を紡ぐギステルス。


これは、大分まじったかもしれねぇ・・・

「ワダジ、死神様に見捨てられで、ごじゅ人ざまに見捨てられたら、ばだ、ひどりになっじゃうよぉ、ううう、うあああああぁぁ!」

そう言って、火がついたように泣きじゃくるギステルス。

「ああ、わかった。わかったからいったん落ち着けな?落ち着いてくれなきゃ話聞きたくても聞けないだろ?」

何だろな、こんな感じのセリフつい最近使ったような気がする・・・・・・ああ、思い出した。

姫さんだったっけか。

何だろな、この世界の女の子はいろんなもん抱えてるのか。

いや、俺の周りにそういう子が多いだけか?

何というか、どこぞのエロゲ―の主人公みたいな体質だな。

そんな益体もないことを考えていると、ギステルスがクイと、俺の袖をひっぱてきた。

「ごめんね、ご主人様。急に泣いちゃってさ、ほんっと私ってばめんどくさいよねぇ~。あはは・・・」

自嘲気味に笑ったギステルスの目は真っ赤に泣き腫らしていた。

「ハア・・・」

ため息しか出んね。全く。

「なんでだ?」

「え?」

突然な俺の問いに、ギステルスは戸惑うしかない。

「なんでお前も姫さんも、この世界の奴は一人で何でも抱え込もうとする?」

「・・・・・・」

「確かに、俺はお前とは今日初対面で、そんなやつに自分のことなんて話す意味も義理もねーんだろけどさ。」

そこまで言って、俺は話をいったん切り、恥ずかしさを隠そうと頭をかく。

「泣いてる女の子の話を聞くのは、かっこいい男の子のお仕事なんだぞ?」

不味いな、中二病ってのはどうやら自覚がないらしい。

ここまで重度の中二病を患ってたとは。

ほらもうギステルスさん黙っちゃってるじゃないですかヤダ―。

「・・・の?」

「へ?」

「話、聞いてくれるの?」

何と!

良かった。

これでスルーされてたらあまりにも寒すぎる。

まあ、話してくれるんなら、精いっぱいその期待に応えようじゃないの。

「もちろんじゃないの。男子に二言はなしなのだよ。」

俺の言葉を皮切りに、ポツリ、ポツリとギステルスは言葉を紡ぎ始めた。



SIDEギステルス



私には、生まれた時から親がいなかった。

何もない真っ暗なところで目が覚めた時には、既に一人で、あたりには生き物の気配すら感じなかった。

その真っ暗な場所はどこまで行っても、ひたすら真っ暗。

ただただ、暗闇が続くだけだった。

幸いと言うべきなのだろうか、私は何も食べなくても生きていけた。

何もない真っ暗なところで、飲まず食わず。

やることと言えば、真っ暗の終わりを探してひたすらまっすぐに歩き続けるだけ。

いや、方向も何もわからないあの場所でまっすぐに歩けていたかどうかも怪しいか。

何もないから時計は愚か時間の感覚もなかった。

睡眠もとる必要もなかったから休むことなくずっと歩いてた。

いつしか、歩き続けることが生きる希望みたいなものになっていた。

このまま歩き続ければ、何かあるかもしれない。

このまま歩き続ければ、誰かいるかもしれない。

でも、私のそんなはかない希望を待っていたのはただの、ごくごく平凡な絶望だった。

よくよく考えてみれば、なんで歩き続ければどうにかなると考えていたのだろうと、その時初めて思った。

なんでこの場所が真っ暗なのか。

遮るものは何もないのだから光があればそれが見えないはずもないのに。

歩き続けた私の前に現れたのは、世界の終わりと言う名の、ただの壁だった。

本当に、何の変哲もないただの壁。

いつか終わると思っていた暗闇は、確かに終わりを迎えた。

想像したくもなかった、最悪の形で。

その瞬間に、全てが終わったような気がした。

その後に浮かんでくる感情は自嘲。

初めから何もないくせに、いったい何が終わったというのか。

もう、やめよう。

なにかを考えることを。

希望を抱くことを。

そうして、深い深い絶望に、私は溺れていった。



それからとてつもなく長い時が流れた時の話だった。

突然、真っ暗な闇の中に、強烈な光が生じた。

長い間暗闇になれた私の目は、その光を瞼の裏からでも痛く感じた。

やがて光が収まると、そこには一人の男が立っていた。

その男は私に気付くとこういっていた。

『やれやれ、久しぶりにこの世界に気を向けてみれば、何と生命の反応があったから来てみればこんないたいけな少女とは、まったくどれほど昔からここにいたのやら。』

はあ、と大きなため息をつくと、あっけにとられていた私には目もくれず、続けざまにこう言い放ってきた。

『君は自分が誰かわかるかい?ここがどこかわかるかい?』

先ほどため息をついていた時とは打って変わって、その表情はとても柔和なものだった。

『・・・私、名前しらない。ここ、どこかも、しらない。』

生まれて初めての会話だった。

うまくろれつが回らず、片言で、無愛想な声だったと思う。

それでもその男は優しげな表所を崩さずに、こう告げた。

『なるほど、じゃあ親がいないのか、それは悪いことをしてしまった。

 私がもっと早くにきみの存在に気が付いてやれていれば良かったんだが・・・

 そうだ君、私と一緒にここから出ようか。』

その言葉の意味を理解するのに、私は数瞬を要した。

『ここから、でる・・・』

それは私がかつて欲したものであり、諦めたものだった。

『そうさ、この暗闇から出て、私と一緒に来ないかい?』

『わたし、が・・・?』

『そうだけどいやだったかな?』

『行くッ!絶対行くッ!』

そうして、私の真っ暗は、光を得た。









どうでしたかね?

今回はちょっと焦っちゃたんで結構解りずらかったと思います。

すいません。


次回予告~衝撃の出会い~

来週もまた見てくれってばよ!

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