我思う、さっそく面倒事の予感かな
ども、初雪です。
真っこと申し訳ないでやんスが、今回はちと短めです。
その代わりと言っちゃなんなんですが、次話を少し長めにしようかと、大体6000位を目標に。
まあそんなわけで、短いですが最後まで楽しんで読んでいただければ。
「軽くするなんて小っちゃいことは言わずに、その重荷とやらを無くしちゃいましょうよ。」
そう言って俺は笑う。
すると―
「ふ、ふふ、ハハハハっ!」
俺の笑みに負けてたまるかとでも言わんばかりに、死神はけたたましく笑い出した。
え、何これ怖い。
突然いい感じのおっさんが笑い出したんだよ、怖いと思った人は俺だけじゃないはず。
あ、俺しかいねえよいま。
そんな心の中での一人ノリツッコミを知らず、死神は話し出す。
「いや、悪いね突然笑ってしまって。」
その言葉に俺は短く「いえ」とだけ返す。
「なるほどね、小っちゃいこと、か。」
それだけ言うと、死神は俺のことを何か珍獣でも見るような目で見てくる。
・・・若干居心地ワリィんですが?
「確かに君は面白いね。やっぱりあいつが目を掛けるだけのことはあるってわけだね。」
「どういうことですか?」
その問いに、死神は短くほほ笑むだけだった。
「なるほど、君がそこまで言うんだったら任せてみよう、さっきは部下と言ったが実際は娘みたいなもんだからね。娘には幸せになってほしいと思うのは親として当然だとは思わないかね?」
「ええ、それはそうでしょうが・・・」
え、突然何?
なんか不味い気がする。
この先を聞いてしまったら、なんか後戻りは愚か、前に進むことさえこんなになりそうな気が・・・
「一つ、うちの娘を娶る気はないかね?」
はいきましたー
地雷どころか、核爆弾クラスいただきました~
「いやいやいや!何言ってんすかあんた!なんだったの、さっきまでのシリアスはいったい何!?返して!?俺のシリアス返して?!」
話が飛躍するどころか瞬間移動しやがったよ。
瞬間移動とか、某少年漫画の戦闘狂一族の青年じゃねえんだからさ~勘弁してくれよ~。
「おや、うちの娘が気に入らないと?」
「ゑ!?今そんな話してました?!使そんなに娘さんが大切なら何よりも尊重すべきは本人の意志でしょうがよぉ!もぉヤダ、俺この人に苦手!」
「人じゃなくて神様なんだけどね。」
「うっぜええエエェ!、エエエエ何こいつ急に自分の娘娶らないかとか言ってきたうえに今度は揚げ足取りますか?!」
うわー、この人俺が一番苦手なタイプの人だよぉ~。
たまにいるよねぇ~、話術が無駄に長けてる人って。
そういう奴って大抵メンドくせ―奴ばっかなんだよね。
「冗談だよ。いやしかし君はほんとに面白い。私相手にここまで物おじせずは馳せるのは最高神とか精霊神くらいのものだよ。」
「物おじしなくっても俺は一瞬で貴方のことを嫌いな人間リストに入れましたけどね。」
そう言って俺はジトーッとした目で死神を見る。
「おやおや、どうやら私は随分と嫌われてしまったようだね。しょうがない、もう帰るとしようか。止まってる時間は私が消えたらまた動き始めるだろう。」
小さく「やれやれ」と言ってどこかへ行こうとする死神だったが最後に一つ呟いた。
「そうそう、さっきは冗談だって言ったけど。アレ半分ね、半部は本気だから。」
どうやら俺はとてつもない面倒事を抱えこんだかも知れない。
言うだけ言うと、今度こそ死神は去って行った。
「こいつを、俺の嫁にねぇ・・・・・・」
ギステルスを見やり、俺はそう呟くのだった。
どうでしたか?
死神をちょっとフランクな感じにしたんですが・・・
死神の発言についてはまあ、そのね?
あと龍人の口調なんですが、おかしいかなって思いながらも書いてるんですよね。
でも実際モデルがこんな感じの口調なんで・・・ま、どう考えてもおかしいって感じたら直せばいいんですけどね。
でわでわ。
~次回予告~
「過去とか禍根とか」
来週もまた見てくれってばよ!