想像して創造
なんかもう週1での投稿になってる・・・
ごめんなさい。
これでも徹夜したんです。
明日テストで宿題一個も終わってないのに徹夜したんです!
なのでどうか、どうか見捨てず生暖かい目で今後もどうか御贔屓に。
「なあ、とりあえず、服着てくんない?」
右手で両目をかくし、左手に握ったシャツをギステルスに差し出しながら、俺はそういう。
「へ?」
俺の言葉にそんな気の抜けた反応をするギステルス。
(なんかもうやな予感しかしないよね、『へ?』とか言われちゃうと。)
そんな俺の思考に肯定の意を示すかのように、ギステルスはシャウトする。
「ふにゃアアアアアアああああァァぁぁ!!
(いやいや「ふにゃあ」って猫じゃあるまいし。
・・・・・・まさか今の今まで全裸だったことに気付いてなかったとか?
いや、さすがにそれは―)
「私裸なの忘れてご主人様に抱き着いちゃってたぁ~!」
・・・・・・ギステルスは思ってたよりもちょっと、アレなのかな?所謂残念な子ってやつかな?
叫びながら服をかっさらって行ったギステルスは近くの茂みに隠れる。
あと因みに。
ギステルスがマッ裸なのは、俺の不殺属性で人化させられるものは魔物とか生物限定なので服はものの見事に消し飛んだからなのだよ、ワトソン君。
だってそうじゃないとすっごいことになるよ?
今回ギステルスを見ただけでも、最低四枚は服着てたからそれまで人化させたら一気に五人の裸を見ることになるもんね。
人化するときにどんな法則があって、性別が決まるってるのか知らないかんな。
女の子の裸ならまあ、眼福だなぁ~ってなるけど好き好んで野郎の裸を見るような趣味を俺は持ってない。
「お~い着替え終わったか?」
「う、うん。」
そういって茂みから出てくるギステルスは顔が真っ赤だった。
リンゴでもこんなに赤い奴はないってくらいに。
「ね、ねえ。ご主人様?」
「何?」
「そのね、服貸してもらっといてこんなこと言うのもなんなんだけど・・・」
そういってギステルスは、自分の今の格好を見やる。
「なんでこんな薄い奴一枚だけなの?」
そう、ギステルスは今裸にシャツ一枚だけの状態なのだ。
まあ一応サイズは俺のに合わせて大きめだから身長がちょっと低めのギステルスの大切なところを隠す役目をきっちりとはたしてはいるんだけど。
「ごめん。それ即席でおれの魔法使って作ったやつだから、とりあえず家に入って軽く体の泥とか流してからもう一回新しく作り直す。」
「え、家?ウソ、こんなところに家なんかあったら無事なはず・・・」
至極もっともなことを言うギステルスだが、この世界には非常識が存在する。
「ああ、悪い。言い方が悪かったかな。家は今から作るんだよ。」
「い、今から…?」
と、ギステルスが言い終わるのが早いか遅いか。
目の前にはすでに家―現代日本風―の立派な家が建っていた。
「え、え?なんで、なんで?」
「お~!記憶は曖昧だったけど、まあ様にはなってるな、うん。流石は創世魔法ってとこか。」
突然のことを理解できずにテンパっているギステルスをよそに、一人満足する龍人。
つい三時間前まで神界で落ち込んでいたとは思えないほどだ。
「これ、ご主人様が作ったの?」
「うん、魔法でちょちょいと。まあそれよりもとりあえず、入ろっか。」
外装はきちんとできてたけど、内装はどうかな・・・おおきちんとできてる。これは今後重宝しそうだね、創世魔法。
取り合えず玄関で軽く砂埃を払い落とす。
「ギステルス。とりあえず風呂にでも入ってきたら?」
「風呂?風呂って何、ご主人様。」
「え、風呂知らないの?なんでだろ。ここが異世界だからか?・・・あ!そういやギステルスってつい先まで魔物だったっけ。うっかり忘れてた。」
そういやそうだったな~、と言いつつどうしたものかと考える龍人。
「うーん。そうだなこれも創世魔法で解決できそうだな。まあ物は試しっていうし。・・・よし、ギステルス。」
「何?ご主人様。」
家の内装を興味深げに眺めているギステルスに呼びかける。
「ちょっとじっとしといてくれよ。・・・そうだな、よしこんな感じで≪クリーン≫」
目の前にギステルスを立たせたままに、俺は今開発した魔法を放った。
「え、これ何!」
まあ普通は驚くわな、突然自分の体が緑色の光に包まれるんだもん。
しばらくすると、泥汚れがきれいに落ちたギステルスが、光の中から現れた。
「よっしゃ、成功だな。」
でもきれいなギステルスって、某青狸の綺麗なジャイア〇を思い出すな。
「じゃあ俺も・・・おお!これは確かにいいな。なんかさっぱりして気持ちいい。」
ギステルスと同様に、自分にもクリーンをかける。
小ざっぱりとした体で、ギステルスを手招きしながら居間へと向かう。
「さてと、体もある程度綺麗になったことだし、とりあえずぎ捨てるの服作って飯でも食うか。」
大切なのはイメージでーすってか。
この世界でも、異世界のテンプレ通りに、魔法にとって大切なのはイメージだ。
たとえば火はなぜ燃えるのか。
風はなぜ吹くのか。
氷はなぜ凍るのか。
そんな感じに何かをしたければ、その何かを起こす原理をイメージすることが魔法発動につながる。
まあなんとなく、こんな感じかな~って言う風に曖昧なイメージでも発動はするんだけどね。
そのイメージが明確であればあるほどに威力が上がり、消費する魔力は少しで済む。
がしかし、ここは異世界。
発展途上国のようなこの異世界では、常に死と隣合わせな状態にある。
だから研究をしたくとも、どうしても、いかにして相手を殺すか、そこにしか注目できずに科学の発展ができない。
威力に目がいってしまっているために一番の近道を見過ごしてしまう。
なんとも皮肉な話じゃァなかろうか?
この世界の魔法は初級、中級、上級、王級、帝級、神級に分類されている。
イメージがあれば初級が神級に勝つこともある。あくまで理論上では、と言うおまけがつくが。
第一に神級を放てるような魔法使い自体が、この世界にはほとんどいないらしいけどね。
まあそれよりも。
「ほれ、出来たぞ。」
作ったのは説明し辛くなるほどに普通の洋服なんだが・・・
「な、何これ~。滅茶苦茶カワイイ~!」
気に入ってもらえたようで何よりだ。
「じゃああそこの部屋で着替えてきてくれ。俺は飯作ってるからさ。」
「うん!」
そういってギステルスは効果音がしそうなほどに機嫌よく部屋へと向かっていった。
「おっし、じゃあ俺の地球で培った料理の腕前を披露しますかね。えーと、何があったっけな~。」
俺が死ぬ原因になった迷宮に行く前に、国から配給されたマジックアイテム、≪魔法の腕輪≫の中身を確認する。
魔法の腕輪ってのはこれもまた異世界お約束のアイテムボックスってやつなのだ。
「何が出るかな~ってあり?これは一体・・・ん!?これって・・・」
そういった俺の手には、二振りの刀と、一枚の紙が握られていた。
その紙には・・・
”やっほぉーい、龍斗君。
君がこれを読んでる頃には、きっとも人界に帰ってるだろうね。
そんな君にお詫びという訳じゃあないが、武器と魔法を渡そう。儂からのプレゼントだよ。
武器は見てからのお楽しみだが魔法は教えておこう。
魔法の名は《アイテムボックス》
似たような効果を持つ腕輪を持っているようだけど、それは壊れると中身が自然に消滅しちゃうからね。
その点この魔法は自分の意志で消そうとしない限りは永久になくなることはない。
この手紙を読み終わる頃には自動的に君のモノになっているだろう。
少し長くなってしまったがこれだけは伝えておきたい。
君は“龍神“と言うこの世界でも最強種とされる者たちの神と成った。
でも君は君だ。この先何があっても、君の意志を、思いを貫いてほしい。
僕からのもう一つのプレゼントはそれを実現するためのものだ。
君を死なせておいてこんな事言えた義理じゃあないが・・・今後は君の思うままに生きてくれ。”
あ~あ、やられた。
こんなこと言われたらまた今度会ったときに一発ぶん殴ってやろうと思ってたのにできないじゃん。
まあこういうところは神様らしいのかな。てか書き始めがすっげえ軽いノリで油断してたら後半なんかシリアス入ってたし。
それはそうと刀見てみるか。
そう思い、俺は一息に鞘から刀身を抜き放つ。
「おお・・・これは、なんともまた・・・」
そこまで言って、俺は言葉を失った。
鞘から解き放たれたその刀身には、一切の曇りもなく。
鍛え上げられた戦士を彷彿とさせた。
「地球でも結構な数の刀見てきたけど・・・こんなのは見たことないな。」
如月流と言う流派を身につけなくてはいけなかったため、様々な武器を目にしてきた。
その全ては等しく命を奪うためだけに存在し、作られていた。
でも、これは違う。
美しい。
その一言。
無駄な形容は野暮だ。
そう思わせる力がこの刀には在った。
「そういや、この刀の銘はなんて言うんだ?」
俺がそう口にした瞬間。
「!そうか、それがお前らの銘か。」
ふっと、何もなかったところに、突然人魂が浮かんでくるかのように、その銘は浮かんだ。
「なるほどねえ、≪不知火≫と≪陽炎≫か、いい銘だな。」
不知火と陽炎。
どちらも光の屈折が原因で起こる現象だ。
不知火は光が瞬いて見える現象。
陽炎は光が不規則に屈折することで景色が揺らめいて見える現象。
光を、人の命に例えるなら・・・・・・中々に風情のある銘じゃないの。
「へえ、これ滅茶苦茶魔力を通しやすい。タイムラグが無いじゃないか。それにどの属性でも何の違和感もなくスッと魔力が通る。」
そう呟いて、室内であることも忘れて俺は軽く素振りをしてしまった。
「それに重さもすごいしっくりくる。いくらなんでもここまでしっくりくるもんなのか?
そうだ、鑑定してみるか。」
魔眼を発動させ、二振りの刀を見やる。
アイテム『龍神刀―不知火・陽炎―』
レア度OR
説明
最高神が新たな龍神である如月龍斗のために鍛冶の神へストパイアに打たせた双剣。
このためだけに作られた鉱石・龍神金が用いられているため、全ての属性との高い親和性がある。
おおう、まさかの俺の為だけに作られたオーダーメイド品かよ。
あ、因みに。
ORってのは世界に一つだけのって意味ね。
あとは基本スキルのレア度と同じだからね。
まあORつってもピンからキリまであるみたいだけどね。
これは・・・・うん、ピンだ。ぶっちぎりのピンだ。
だってさレア度のところをさらに詳しく見たら―
レア度OR⇒AR
新しいカテゴリー作りやがった。
何だろなぁ~、あの人は多分良かれと持ってやってるんだろうけどねえ・・・
なぁんかさぁ~こう、キモイ?っていうのかな。
女の子に告白されて付き合い始めたは良いけど、その子の愛が重すぎた感じに似てるんだと思うのよ。この状況。
所謂ヤンデレ。
すると不意に、目の前のドアが開いた。
「ねぇ~、ご主人様。ど、どうかな、これ?」
そう言いながら部屋からギステルスが出てくる。
地球にいたころはオシャレなんて縁もゆかりもなかったけど、これは良いな。
「似合ってるにあってる!すっげえ可愛いよ。」
この服も家作った時見たくほっとんどうろ覚えだったんだがねえ~。
何にも考えないで作った割には似合ってる。
「~~~~~っ!!」
あれ?思ったこと言っただけなのに顔真っ赤にして肩震わせてる・・・。
もしかしてこれ、怒ってる?
なんでだろ、褒めたつもりだったんだけど。
失敗だったのかな。
どうにかして話題ずらさないと・・・
「あ、え~と。とりあえず、飯でも食べよっか。」
「う、うん。」
と、俯きながら頷いたギステルスの顔が、いまだに真っ赤でかわいいと思ったのは内緒だ。
「作るとか言っときながら悪いんだけど、ごめん。ちょっと考え事しててできなかったから、とりあえずこれ食べよう。」
「あ、や、別にそれは全然・・・」
そういって再びギステルスは俯く。
しゃーない。これお城にいた時に作ってたやつだけどいっか。
やっぱり飯は作り立てが一番だと思うんだよね。
魔法の腕輪の中に入れたものは入れたその瞬間の状態をキープできるらしいんだけど。
要は気持ちなんだけどね。
「ほいこれ。本日の献立は~、っていうほどのモンでもないか。ただのステーキだしな。」
なんかわかんないけど無性に、作りたくなったんだよね。訓練中に。
でも腕は保証する。
なんたって王宮にいたシェフのお墨付き貰ったからな。
その証拠に―
「え?なにこれ美味しっ!え、うまっ!」
もう本日何回目かもわからない『え?』を連呼しながらそのうまさを表現しようとするギステルス。
「そうかいそうかい。そりゃ良かったよ。」
何だろこの気持ち。
何というか、言い方が悪いけど初めてペットが自分の手から餌を食べてくれたような感じがする。
「?」
美味しそうにステーキを頬張るギステルスを眺めていると、首を傾げながら、何か用か、といった表情を向けてきた。
そろそろ、本題に入ってもいいかね。
「なあギステルスさんや、ちとこれからのことについて話し合いと行こうか。」
今日の茶番~
最高神「ほっほほーい、みんな特に好きでもない、いまんところフラグっぽいの建てただけ、最高神様だお。」
?「やほー、いまんとこ一話に出てきてそれっきり、ちょっと虚しい、便宜上名前がないからアンノウンって名乗るしかない、アンノウンちゃんだよー。」
作「なんでだ?なんでこいつらは前回の茶番に出た主人公たちよりもテンションが高い?」
最「だって作者全然出番くれないし・・・」
?「あたしなんてほんとは二話目で出番だったはずだったのに作者が路線変更するから思いっきり出番が先延ばしになった上に、未だ名前すらないから今のうちに作者が考えてる人気投票のために点数稼ぎしとこうかと・・・」
作「え?お前何ちゃっかり計画バラシてんの?それまだ先の話なんだけど?
せめて20話は投稿してからにしようと思ってたのになにやってんの?」
最「いーじゃん別に、どうせ20話もしないうちに作者の駄文だったら今の読者さん達に飽きられるだろうし。」
?「そうだよ、どうせ読者さん達もその人気投票で1位になったやつのSSなんてどうでもいいって思ってるよ。」
作「こ、こいつら容赦がねえ。超能力とか(ry」
最・?「「面白くないうえにネタの使いどころ違うだろ」」
作「キーむかつく!こうなったら最高神とアンノウンの出番飛び切りへらしちゃる。」
最・?「「せこっ!」」
作「うるへー。んなこたどうでもいいんだYO!
そんな事より次回予告『家族』来週もまた見てくれよな!」
最「こいつ!やりやがった!」
?「よし、こっち来い。」
作「は?誰が行くかって・・・あれ?足が勝手にちょ、お前ら待て、いいのか?俺がそんなことになったら更新大いに遅れるぞ。いいのか?」
最・?「「問答無用!」」
作「アーーーーーーーーー♂」
終われ♪
やりすぎた感があるが後悔はしていない。