彼女の豹変への対策。1ページ
総合pv200突破。ユニーク50突破。一万文字突破。順調な滑り出しなのか、それとも不人気な始まりなのか、
それは私には分かりませんが、読んでくれている人に、心からの感謝を。
「木陰、お前はどうして購買に買い物に行くだけで、左腕を折ったんだよ。しかも、先生の話だと放課後まで目覚めなかったとか」
次の日、昼休みに建が俺に問い詰めて来た。
「おかげで、昼メシ抜きで五、六時間目挑んだんだからな」
しかし、こいつは俺が左腕を折った理由なんかどーでもいい様だ。昼メシの恨み!とでも言いそうな目で俺を睨んでいる。
「悪かった悪かった。三回ぐらいゴメンと言ってやるからさ」
「もう三回誤ってるよ」
俺の横から、藤田 光輝が呆れた声を出す。教室には、俺達を合わせて、今現在十人くらいの人がいる。藤田は、窓辺に寄りかかり、すーはーと呼吸した後、
「木陰は知ってるか?昨日西階段の三階から四階の踊り場の壁に、大きな穴が空いてるんだよ。他のクラスの女子が言うには、人が開けたって言うんだが、本当にそんな事あると思うか?」
と聞いてきた。
もちろん俺には心あたりがある。ってかその場に居たし、当事者だ。
藤田は続ける。
「しかもよ、六時間目の途中に、ズズンって地震が来たんだよ。この学校、なんか不気味じゃね?」
藤田が言った地震の事も、俺は目の前で見た。原因も知ってる。だけど、俺が知った昨日の事を、藤田や建に話すべきだろうか?こいつ等は俺の友達で、こいつ等になら話しても良いんじゃないか?って、少し思っている。
「木陰?聞いてる?」
でも、橘さんの事を考えると、話して良いものか……悩んでしまう。橘さん達は橘さん達で、あまり人に知られて欲しく無い事だろうし…………
ふと、廊下の方が騒がしい。いつもならない筈の、ガヤガヤとした空気、はっちゃけたやつらが数人騒いでいる様な空気じゃなくて、珍しい物でも見たかの様な、そんな空気。俺は廊下の方が気になって、廊下の方に目をやった。その時、
ガランッ!
と言う音を出し、勢い良く扉が開いた。
「朝道!いるか⁈」
まるで道場破りにやって来たかの様に、扉の所に立っている白羽が、俺の名前を、大声で呼んだ。
さっきまでの騒がしい雰囲気は消え、シンと静まり返る教室。白羽は教室を見渡して、窓際に座っている俺を見つけるとツカツカと教室の中に入って来た。さっき扉の所に居た時はは気が付かなかったが、白羽の後ろに橘さんがいる。
自分の席に座っている俺の目の前に立った白羽は、藤田と建に目をやって、
「朝道君、借りるね?」
と、魅惑の笑顔で言った。
「お、おおぅ……」
「あ、ああ……別に……」
笑顔によって脳神経の回路がショートしたのか、どもる二人。白羽は、今度は俺の腕を取って、
「屋上に行くよ。今直ぐに」
と、鋭く睨みながら言った。そして、掴んでいる腕をぐいっと引っ張った。
「うわっ!」
「何驚いてるの?ほら、屋上に行くよ」
突然腕を引っ張られて体勢を崩れているからか、白羽に引きずられる俺。その様子を、クラスの人達は呆気にとられた表情で見ている。
「ちょ、ちょっと、せめて購買で昼メシ買ってから…」
「お昼については問題ないから。優香、行くよ」
ともまぁ、訳のわからないうちに、俺は教室から連れだされた。




