表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
豹変少女  作者: 石本公也
4/28

俺の人生の転機。3ページ

「…………は?」

俺は思わず白羽に問いかけていた。茶髪の、さっき絡まれていた子と、紺色の髪の、さっき暴れていた子が、同一人物?

「信じてない……よね」

信じれる訳無いだろ。まず姿形が全然違う。実は双子です。とか、そう言う方がまだ信じれる。第一、何で俺にそんな事話すんだ?俺はさっきまで、白羽(おまえ)とは面識なかったはずだが。

「とりあえず、その優香さんって人は、二つの姿があると考えればいいんだろう。今はお前の話を全部聞くよ。信じる信じないは、そのあとだ」

俺はそう言った。白羽は、その言葉を聞くと、途端に安心した口調で話し始めた。

「ありがとう。それで、その子のことはとりあえず、二重人格みたいに考えて欲しいの。あの子はね…恐怖や怒りって言う、いわゆる『負の感情』が、抑えられない程膨らんじゃうと、あんな風に豹変して、周りの物を破壊しちゃうんだ」

「感情が、抑えられなくなる?」

「うーん、感情の暴走って言った方がいいかな?とにかく、暴走すると大変で、今まであの子が倒れるまで放置するしか無かったの」

白羽はそこまで言って口をつぐむ。一方、俺は白羽が言ったことを理解しようと、必死に頭を働かせていた。

同一人物を二重人格と置き換える。うん。ここは無問題、ノープロブレムだ。

次、負の感情が抑えられなくなる。…これは一体どう言うことだ?感情ってのは物事や他人に対しての、嬉しいとか悲しいとかの事だよな。その感情が抑えられなくなって、暴走する……………これはあれか?グロテスクなシーンやショッキングなシーンを立て続けに見て気絶してしまうとか、嫉妬とかに呑まれて発狂してしまう。と言うもののように考えるべきか?だとしたら何となく分かる。

つまり、恐怖や怒り、嫉妬や焦りなどが、本人の精神限界を越えてしまうと、もう一人の人格が現れて、周囲の物をあの怪力で破壊していく。と。

で、最後。その、紺色の髪の子になっている状態。これはいわゆる『暴走状態』。で、今まではこの暴走状態になると、本人が倒れるまで放置するしか無かったと。……ここはまだ分からないや。

分からない時は、人に聞くのが一番だ。

「なぁ。最後の、暴走すると大変ってくだり、詳しく説明してくれ」

何時の間にかベッドの側にある丸椅子に腰掛けている白羽に、俺は続きを促した。

「うん。でも。詳しく言いようがないんだけれど。

あの子が暴走状態になると、何でもかんでも壊しちゃうでしょ。それで、暴走を何とか止めようとする人達もいたんだけど」

…あの怪力に近づこうとするのか…命がけだな。

「まずあの子に近づこうとしても、近づけなかったの。近づく物は反射で壊してるみたいだし。」

近づけばあの拳で黄泉送り。ね。

俺がそんな事を考えていると、白羽は椅子に座り直し、顔の前で手を合わせ、器用に片目をつむりながら、俺に向かってこう言った。

「それで、ここからが本題なんだけど、えーっと、朝道君。優香のお守りをやってくれない?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ