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豹変少女  作者: 石本公也
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俺の人生の転機。1ページ

まず、この物語を見つけて下さって、ありがとうございます。出来たら最後まで読んで貰いたいです。

急展開過ぎるので、プロローグに目を通す事をオススメします。まぁ、それでも急展開だし、文章はめちゃくちゃなんですけど。

それでは、『豹変少女』楽しんで下さい!

絡まれている女の子がいたら、助けようかなーぐらい、誰でも思うだろう。例えそれが学校で、絡んでいるのが女子だったとしても。

俺は偶然、そんな事が起こっている現場を見つけた。五月の、春の陽気さがほんのり残っている季節。勿論俺、朝道 木陰は、女の子を助けようと、階段を登って行った。

「それで、その後泣くんでしょ。ワタシかよわいんです~助けて下さい~って」

「あ……ああっ!…」

三階から四階に上がる踊り場。そこに上がると、複数の女子生徒が、角の所に寄っていた。その角に追い詰められ、周りを囲まれておどおどしている少女が居た。

髪は栗色で、顎を少し越えているボブカット。身長は周りの女子と比べて少し小さく、可愛い感じの子。…結構レベルの高い顔をしてるな。

おっと、観察している場合じゃなかった。助けてあげないと、そう思って一歩踏み出した時だった。



「ああああぁぁぁぁぁあああああああ‼‼‼」



絡まれていた女の子が、突然、物凄い悲鳴を上げた。耳を抑えて、思わずめを瞑ってしまう。するとーーーー



ドッカアァン‼



今度は、今度は爆発音みたいな音が聞こえた。そして、キャアキャアと複数の女子生徒の悲鳴。

(なんだ?なにが起こったんだ?)

軽いパニックに陥りながら目を開けて、俺は固まった。どうしてか?それは、俺の目の前、分厚いコンクリートで出来ている筈の校舎の壁に、人ひとりはヨユーで通れそうな、穴が開いていたからだ。

剥き出しになったコンクリート。窓が無い筈の場所から見える外の景色。今の一瞬で、一体何が起こったんだ?

ふと、コンクリートの穴の近くに、一人の女子生徒が立っている事に気が付いた。

腰を越える真っ直ぐな紺色の髪。165ぐらいありそうな身長。キリッとした鋭い眼つき。

異様な雰囲気を纏った美少女がそこに居た。

「……………」

俺は、未だに固まって動けない。俺が動けないで居ると、その美少女は、2、3歩だけ歩く。そして、ほんの少しした後

「ああああああああああああ‼」

奇声を発しながら、拳を床に叩きつけた。


ミシミシミシィっ!


嫌な音をたててひび割れる床。

「うおおおおっ!」

ひび割れが大きくなり、床に亀裂が走る。俺は固まっていた体を動かして、四階に上がる階段に乗る。さっき迄絡んでいた女子。絡まれていた女子はもう非難したらしく、姿が見えない。階段の上からさっきの美少女を見てみると、壁に三つ目の穴を開けていた。

(……………?)

美少女の表情を見た途端、俺は奇妙な感覚に襲われた。周りの音が遠くなる。目が、離せなくなる。動けなくなる。その表情が、不思議に思えた。

ああして暴れているのに、何か引っかかっている様な、何処か腑に落ちない様な、何故か哀しそうな、そんな表情をしていた。

(………………)

この時、どうして俺はこんな事をしたのだろう。目の前で暴れている美少女が、悪の組織に追われている訳でも無いのに、俺はその美少女を助けたいと思ったのだ。

そして、俺は立ち上がり踊り場で拳を振り回している彼女を見た。それから、深呼吸をして、息を整えると、階段から彼女に向かって、勢い良く飛んだ。

そこから、俺の記憶にある事は、その美少女の、驚いた表情だけである。

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