子鬼「赤ちゃんの手」
掲載日:2026/10/07
晩ごはんの後、
みんなでテレビを観ている時。
子鬼は、ふと
テレビの横に飾ってある
色紙に気がつきました。
いつもあったと思うのですが
今日は特に気になったのです。
手の形をした
赤いハンコみたいです。
「ねぇねぇ、これなぁに?」
子鬼が色紙を指さすと、
お母さんが言いました。
「子鬼ちゃんが赤ちゃんの時の手形よ」
てがた、ってなんだろう?
僕のおててをハンコみたいに
ペタッてしたのかなぁ。
「子鬼、ちっちゃかったんだぞう
どんぐりぐらいちっちゃかった」
お父さんがガハハと笑いました。
「僕、どんぐりじゃない!」
「じゃあ、卵焼きぐらいだ」
「卵焼き、好き」
子鬼は、そっと
自分の手を色紙の手に重ねてみました。
ほんとうにちっちゃい
ちっちゃい手です。
赤ちゃんの時は、
こんなにちっちゃかったのかぁ。
僕、もうどんぐりじゃない。
卵焼きでもない。




