幕間 最後の鍵
ある女性が気分よくランブルに帰って来た。
「彼氏とのデート楽しかったぁ……初めて見た劇だったけどその後にプロポーズされて嬉しかったなぁ……あれ?」
女性は街中に人が倒れている光景を見て不思議がる。
「何でみんな寝てるの?こんな雨の中? 分かった撮影ね! 王国でも映画が流行り出したって言ってたしランブルを舞台にした撮影が行われているのね!!」
そう勝手に判断し雨の中スキップし自宅に戻る……そして……
「雨の中すみません! お嬢さんは『勇者の愛の歌』をご存知ですか?」
保安官に声を掛けられた。驚く女性は、恐る恐る答える。
「は……はい……昨日隣の街まで彼氏とのデートで鑑賞して来ました……それがなにか……?」
保安官はパァっと明るい顔になりR.O.Dで通達する!
「通達!『勇者の愛の歌』を知っている女性を発見!直ちに現場に急行します!オーバー! 突然すみませんね……ところでお嬢さんは歌とか……得意だったりしますか?」
「えっ! まぁ……普通ぐらいですけど……何なんですか?撮影ですか!?」
女性は映画の撮影と思い込みやる気に満ちていた!保安官は事実を伝えると同行してくれない事を考え……
「はい!そうです! 丁度その歌を歌える人を探していたんですよ〜 ささ!こちらです!」
「えへへ〜 なんか私ってついてるなぁ……」
女性は何も知らずに城塞跡地まで誘導される……そう彼女はフォルティナとモルトが初めて出会ったカフェの店員だった、今し方隣町で彼氏とのデートから帰宅したばかりだったのだ。
奇跡的だがこれで最後の鍵も揃った瞬間でもあった。
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