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無知な田舎娘は未知に憧れを抱く!  作者: ギトギトアブラーン
第1章 冒険者認定試験編
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第35話 組織【エクリプス】

 【エクリプス】――大陸各地で暗躍する正体不明のテロ組織。

 その行動理由は、空から舞い降りた【聖遺物】の研究、実験、そして運用だった。

 ある者は混乱を楽しみ、またある者は闘争を引き起こすために【聖遺物】を使用する……。


 そんな【エクリプス】の本拠地にて、大人から子供までの14人の前に、黒髪で眼鏡をかけた白衣の男が立っていた。

 彼は【父】と呼ばれ、子供たちに指示を出す。


「私の可愛い子供たち? 今回は【憎悪の糸】の実験をすることにした!」


 雄大に両腕を広げながら、子供たちに宣言する。


「実験担当は【悦楽】に任せることにした……残念だけど、みんなの出番はまた今度だ……」


 男は芝居がかった大袈裟な身振りを取りながら、子供たちに伝えた。


「分かったよ、父さん」


「オヤジがそう言うなら、従うぜ」


 返事をしたのは2人だけだったが、【父】と呼ばれる男の指示に、【子供たち】は黙って従う様子を見せた。

 子供たちと呼ばれていたが、明らかに年齢的には子供ではない人物も混じっている。


「オヤジ……今回は何をするんだろうな?」


「父さんは人の絶望とか混乱が大好きだから、多分今回も同じような感じじゃない?」


 【子供たち】の2人は小声で話していた。

 お互いに顔は確認できないフードを被っていたが、仲が良いことは明らかだった。


「まぁ……俺は楽しかったらなんでもいいけどよ! ただなぁ……今回は【悦楽】かよ〜……俺たちも遊びたかったぜ」


「しっ! 父さんに聞こえるよ!」


 そのやり取りが聞こえたのか、“【父】”は笑みを浮かべて話し始める。


「おやおや、【暴虐】……私の意見に反対かな?」


「!!! 違う違う! オヤジ! 俺もちょっと遊びたかっただけなんだ! 別にオヤジの話に反対ってわけじゃないぜ!」


 【暴虐】と呼ばれた男は焦りながら答える。

 【父】はそんな【子供たち】の不満を許し、優しい笑顔で告げた。


「大丈夫……怒ってないよ? ただ、今回の実験にはあの子が一番向いていると思ったんだ。君たちには、また別のお手伝いをしてもらうことになるかもしれないから、そのときはよろしく頼むよ」


「「「はい!」」」


 【父】の言葉に、【子供たち】は声を揃えて返事をする。


 これから始まる実験に、【父】は満足げな笑みを浮かべていた――。

ここまで読んで頂きありがとうございます!

ここまでが第1章です! 次回から第2章に入り観光都市ランブル編を更新して行きます!

もし面白いと思って頂けたら幸いです!

評価、ブックマークをよろしくお願いします!

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