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父を救って

9話 父を救って


「お願いします。父を助けてください」


「面白い依頼だね……」


「ソレ、警察の仕事じゃない。お父さんが拉致監禁なんて」


「警察だと、いろいろと面倒なコトになるんです」


「面倒なこと?」


「父が拉致監禁されてる理由が、とても複雑というか、人に知られたくないコトなんです。公にしたくないんです」


「ソレは私たちにも言えないのかな。あ、もちろん秘密は守りますよ」


「父は、某大手製薬会社の開発研究部の重役なんです」


「ほう、製薬会社のねぇ……もしかして、そのライバル会社とかに」

「いえ、拉致したのは、おそらく社長だと……」

「なんで社員を社長が?」


「八ツ墓くん、前に出すぎ」


「すいません、私もせっかく探偵社で働いてるからつい。こういう場面、ちょっとあこがれてて興奮してしまい」

「八ツ墓くんは探偵業に興味あったの」


「それは、オオアリクイですよ社長。社長が探偵だから、店辞めて来たんだから。私、火サスのファンでしたから」


「そうだったの『アレ』しか興味ないのかと」

「私をそーゆー女としか見てなかったんですか社長」


「あの〜」


「すみません、話がそれちゃて」


「いえ、カサスってなんですか?」


「そっちか……。火サスは、火曜サスペンスドラマってーのがあってねだいたい最後に犯人が崖で、告白するのよ」


「崖で……。飛び込んじゃうんですか?」


「んな、ワケないじゃない。アレ、たまにいたかしら社長」


「ゴメン私、火サスたまにしか見てなかった。八つ墓くん」


「犯人が捕まってエンディングテーマが流れるの、そこが、たまらないのよ名曲よねあの歌。私のカラオケの十八番なの」


「ハイハイ今度聞かせてちょーだいね八ツ墓くん。で、自社の社長に拉致監禁されてるお父さんを救い出すのはわかりますが、それ、けっこうかかりますよ。あなたが出すのかな。お嬢さんはおいくつです? まだ学生かな」


「代金ですね。父の口座から……」


「ねえ、仮に助け出したら、どうするのあなたたち」

「父の監禁理由を無くし、何処か遠くに逃げます」


「いったい、なんです。お父さんの監禁理由は、なんかどえらい物でも発明しちゃた?」


「発明したのではなく、未来から持ってきたんです」


「未来から? 何を。あなたのお父さんは未来から来た青いロボット?」


「いえ、丸い頭のちょんまげロボでもないなり」


「まさか、黄色いスーツで、くねくね曲がるタイムマシーンに乗ったおにいさんとか」


「違います」


「って、あんたの歳で知ってるの? 黄色いスーツ」


「八ツ墓くん、君のもだよ。本当はいくつなのかなぁ〜」 


「社長、おふざけはこのへんで」


「だね。お嬢さんのお父さんは未来人とか?」

「いえ、コレはホントに他言しないでください……。あ、この依頼を受けてくださるのですか?」


「あーどうしようかなぁ八ツ墓くん」

「秘書のわたしに聞きます?」

「そういう荒っぽい仕事をやるなら……田守くんは、まだ若いし経験不足だからダメかな。等々力さんは年だし、青沼くんは他の仕事の最中だから。……獄門島ちゃんが、いいかな」


「獄門島さんですか、強そうな名前ですね。で、やってくれるのなら、すべて話します」


「獄門島さんに出来るんですか?」


「君は知らないだろうが彼女、達人なんだ」

「は?」

「合気道の達人なんだ」

「そうなんですか」

「もう一つテコンドーのオリンピック候補にも選ばれた実力者だったが、ケガでおりてる。悔しかっただろうなぁ……」

「とてもそんな風には見えませんよね彼女」


「獄門島さんは女性の方なんですか」


             つづく

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