大ドジ探偵
85話 大ドジ探偵
ひらめいた。
テマリが、子南九里歌が「魔」と、かかわってると言った。
もしかして、九里歌の相手は「魔」なのかもしれない。
少女に取り憑いた、人でないモノ。
なら、家の外での接触はなくても、おかしくない。
ああ、カオルならすぐにわかるのに。
わたしは子南九里子に電話して、九里歌の部屋を見せてもらえないか聞いてみた。
もしかしてオカルト趣味な部屋なら魔との接触は、ありうる。
〘それは、無理なの。最近はあの子、部屋のドアにカギをかけてるのよ。むかしはね、なかったのよ……。反抗期なのかしら……〙
と、言っていた。
ゴスロリに憧れているようだし。
部屋はちょっとしたオカルトマニアだろうという確証はもてず。
この仕事、進まない。
でもオカルト関連なら、わたしのいつもの仕事だからコレから、いけるかも。
でも、素人が簡単に魔と接触出来るのかしら。
あーあ、なんで会ったときに連絡先を聞き忘れるんだろう。
テマリに聞けば。
テマリも一方通行。
頼りになるコたちなんだけどなぁ。
散々探しても会えなかったテマリが、会いたいと願えば会えると、カオルが。
このさい、二人が居れば仕事が進むんだけど。
お願い、カオル。テマリ、現れて!
で、来るのかしら。まえは、テマリ現れたけど。
「お困りのようだね獄門島愛」
え、現れたのは。
アンジェラ・リー。
まだ、子供の姿だ。
しかもゴスロリファッション。
「そんなにジロジロ見るなよ。まぁな、ちょっとこのファッションが気に入ってな。ロリータは、向こうの世界では、特に日本外じゃほぼ見られない、日本生まれのストリートファッションだからな」
「この前、向こうに連れてってもらったとき日本に居たけど今は?」
「日本はさぁ意外と子供の姿だと、自由がきかない。やれ、親と一緒に来いとか、なんとか……。で、今はオーストラリアの田舎に居るんだ。が、あっちじゃロリータファションは、なかなか手に入らないので日本に。今回はついでにテマリに会おうとテマリのトコに。テマリが言っていた。ゴクモントー、妙な仕事をしてるそうだな」
「テマリと会ったのねアンジェラ。じゃ……」
アンジェラなら、魔物を。
「ウワァーカワイイ!」
女子高生の集団が、もうそんな時間。
「子供のロリータよ」
「お嬢ちゃん、真っ黒ね」
「それ、ゴスロリってゆーの? このまえのハロウィンのときに妹が、そういうコスプレしてた」
「ハロウィンも、ちかいからね」
「コレはコスプレじゃない。普段着だ」
「そうなの、お嬢ちゃん普段からそーゆーの着てるんだ写メ撮ってイイ?」
女子高生たちは、アンジェラが返事をする前からスマホで撮り始めてた。
「撮っていいかなんて、聞く意味ないじゃん」
アンジェラも、嬉しそうにポーズをとった。
すぐにあきたのか女子高生の集団はまた、雑談をしながら去って行ったけど。
アンジェラの後にまだ、一人。
「あのぉわたしも撮っていいですか」
子南九里歌だ?!
そうだ、この道は彼女の登下校ルートだった。
九里歌は、テマリの時のように撮ると、小学生のようなアンジェラに頭を下げて礼を言った。
「あのぉこのまえもゴスロリのヒトと、ご一緒でしたよね。あなたもロリータの趣味あるのですか?」
と、九里歌が、わたしに話しかけてきた。
え、ウソ。テマリのときは眼中にないとい思ってたから、わたしなんか憶えてないと思ったのに。
「え、あなたとお会いしました?」
「ハイ、大人の方のゴスロリさんと居ましたよね。ワタシが。撮った写真にも写ってますよ」
と、スマホの画像を見せられた。
テマリと並んで歩いてるわたしだ。
調査相手に写真を取られるなんて、探偵として大ドジだ。
つづく




