朝の子供?
700話 朝の子供?
朝、出社したら見慣れない子が。
昨日はお休みだったから、昨日入ったのかしら? でも子供では。
「おはようございますぅ?」
「おはよう、メイド4号!」
「は? まどかは、メイドですが4号では……」
モップでオフィスの掃除をしているメイド姿の女の子は、ピンクの髪で、まどかと同じような髪型、背に一本三つ編みだ。
アレ、ドコかで会ったような。
「おはよう瓊英さん。いつもながら早いわね」
「おはようございますぅ金田一さん。あの、この子は?」
「おはよう金田一さん、瓊英さん」
トイレから、蔵中さんが。
「瓊英さん、あの子はモモコよ」
って金田一さんが。
モモコって、あのアンジェラさんのトコに居たティンカーベル?
「あの、モモコ……」
「ソレはびっくりするわよね瓊英さん。私も朝来たらモモコさんが居て驚いたわ。詳しくは金田一さんにと社長が」
よくわからなかったが、金田一さんの話では人間化した妖精のモモコがウチの会社でメイド見習いをして、アキバのメイドになるとか。
昨日鬼首村さんと来て、昨夜は社長さんのトコに泊まったと。
しかし、モモコは人間でいう小学生くらいの子供だけど。アキバでバイトが出来るとは思えない。仕事は出来ても小学生では、なぜ大人の人間にならなかったんだろう?
「4号、よろしく」
「あの、4号はあなたですぅ。金田一さん、奇巌城さん、まどかの次ですからぁ……。あ、リンリンさんを入れると5号ですぅ」
「そうだな、ごめん4号。4号は、テマリが言ってたので、そう覚えてしまった」
「ソレは、愛人四号ですぅ」
「そのつもりで言ったんだけど、本当の名前は知らないんだ」
「瓊英円ですぅ」
「なるほど、テマリのヤツソレで呼びやすい方の4号か」
「おはよう! おっモモコ、朝からモップ持って掃除。メイド修行。はじめたのね」
「獄門島さん、今日は早いのね」
「おはようございます。モモコが気になって」
「おはよう蔵中さん、何処の子供です、その子? まえに来た獄門島の手下の仲間?」
「おはよう、雅さん。わたしの手下って……」
「小学生といったら奴らだよね。なら獄門島の子分たちだよね」
「ミカンたちのコト。手下とか子分じゃないわ、ただの幼い知り合いよ、あの子たちは」
「おはよう、朝からにぎやかだな。獄門島さんが私より先に。傘持っていこうかしら」
「おはようございます。青沼さん、雨は降りませんよ。朝見た天気予報では100パー晴れって」
「おはよう。獄門島さん、そりゃわからないぞ。あくまで予報だからな。あ、コレな和泉のヤツが獄門島さんに誕生日プレゼントだと……。ひと月送れてるよな」
「あ、すみません等々力さん。中学生なんだから気を使わないでと和泉くんに」
ちなみにわたしは、和泉の誕生日を知らないからナニも。
「まあ和泉もなな、自己満足でしてるんだ。獄門島さんこそ、気にせんでもらってやってくれ」
なるほど、自己満足ね。
ソレはまえのときみたいな箱だ。また下着かしら?
自己満足といえば、モモコもそれじゃ。
「ゴクモントー、実はアタイな、働くというコトをしたのは、はじめてなんだ」
「ソレは、はじめてでしょ小学生? あなた。見たかんじ日本人顔じゃないわね。カワイイけどハーフ?」
ナニも知らない青沼さんが。
「そうよ、ハーフなの。母がアメリカ人。まあ背は低いし童顔たしで子供に見えるけどアタイ16よ」
16?! ハーフ、いつの間にそんな設定を。
「昨夜わたしと社長と八つ墓村さんで決めました」
と、耳元で金田一が。しかも。
「アタイ、社長の親戚で琴吹桃子と」
「え、キミは社長の親戚なの。じゃボクとも親戚だね。おはよう。田守盛太です。はじめまして」
田守くん、いつ来たんだ。
珍しく八時代に社員がオフィスに揃ってた。
皆、仕事に出て、わたしは一時間くらいデスクでうとうとしてると。
「ゴクモントー! 仕事だ」
「え、モモコが」
仕事のファイルを。
「モモコ、メイド修行じゃなかったの。ソレはОМの仕事じゃ」
「金田一が持ってけと」
「そう……」
「あと、ナニか欲しいモノは、ないかと聞けと」
「モモコ、メイドしたいなら、その言葉使いはやめた方がイイよ。お客さんはご主人様なんだからリンリンみたく話さないと」
「ゴクモントーだからだよ。ゴクモントーにご主人様とか、言えない……」
「はいはい、じゃホットソフトお願い」
「なんだ、ソレは?」
「金田一さんか、マドカちゃんに聞けばわかるわ」
モモコは、給湯室の方に。
ファイルを見ると人探しか。
ちゃんと写真も入ってる。
けど、人が公園らしきトコを歩いてる写真だ。
写真には、歩いてるサラリーマンらしき男、ベンチで本を読む女と少し離れて座る缶コーヒーを持ったサラリーマン風の男。
なんだこの写真。
探すのは?
書類には、本を読む女と。
写真は角田某氏が撮ったモノで、たまたまソレを見た某氏の友人が女を別れた彼女と。
なるほど、で依頼人は友人かな、別れた彼女を探すのか。
アレ、依頼人名は角田某氏だ。
つづく




