気になる頭の中の
693話 気になる頭の中の
ゴーグルソルジャー松度基地。
「諜報部の調べでは、あの巨大オオウミガラスは例のアキバのモグラ同様ウンターヴェルドの人造生物だとわかったが、今回はモグラの様に遺体が研究部に持ち込まれることがなかったのは、皆も知ってますね、あの巨大カタツムリのせいです」
今日の司令は、スーツにタイトスカートで指揮棒の物を持ち、細いメガネと。どこか学校の教師みたいな犬上明菜だ。デザインの連中にそういうマニアックなのが居るのだろ。
「司令、あのカタツムリはウンターヴェルドとは関係ないのですか?」
オレの隣のグリーンが学校の生徒みたいに手をあげて言った。
「アレについては現在調査中です。元はソフトボールくらいだったと情報があったと、もしかしたらもっと小さくて普通のカタツムリサイズだったかもとも」
「で、司令。ウンターヴェルドとの関連は?」
「それも調査中です」
「司令、あの消えたカタツムリはドコに?」
パープルが、やはり手をあげて。
司令が指揮棒で指すからよけい教師のようだ。
しかし、司令が二足歩行で歩くようになってきて、ますます人間に、犬上明菜に近づいた。
結局のところ、あのオオウミガラスについてはウンターヴェルドの人造生物とはわかったが、あのカタツムリについては、まだわかってないようだ。アレはナニかの突然変異生物なのか?
海ほたるで。
「あら、あなたたち」
わたしと金田一は、また海ほたるに。そして彼女とまた会った。
三木平聡美だ。
「まえは、テレビを見て興味本位で来たようなことを。例の事件は終わったのにナニしに?」
「あなたも、ナニしに。もう見る物は、ないですよね?」
「私もプロだから後調査よ。あなたたちは木皿津の被害地とか行ったの?」
「行きましたけど、立入禁止区域が多くて、ろくに見れませんでしたからココに」
「私も同じ……。お友だち? あの派手な子たちは」
テマリとカオルが、並んでわたしたちのトコに。
「愛さん。やっとカオルさんに、たどり着きまして。今、ココに。知り合いですか?」
「え、まあ。まえに来たとき知り合った人よ」
三木平は頭を軽く下げ挨拶をした。
あとから来たカオルもコクリと。
「では、また……」
三木平は、わたしたちから離れていった。
「愛さん、何者です? あの女」
「テマリなら知ってるんじゃない。ねぇ金田一さん」
「多分……。あの人は三木平聡美です鬼首村さん」
「え、あのUFO・UМA・都市伝説・サイト、ストレンジ・ゾーンの主宰者、三木平聡美。でも、あの人ときどきテレビに出てるけどショートカットでメガネよね、今の人はロン毛でメガネも……。変装ね」
「テマリ、実はあの人は逆なんだよね、テレビの姿が仮の姿なんだって」
「テレビの姿が仮の姿? そうなの……。で、あの人は例のモンスター騒ぎの取材かなんかに」
「そうみたいだけど……。なぜかわたしたちに正体を明かしたのよね」
「愛さん、やっぱりあの姿も仮の姿の様な気が、いえ、そうだと」
「カオル、あの人にナニが見えたの?! まさか、地底人とか」
「いえ、違うと思います。あの人の近い記憶の中に妙な姿の人達が……。それと奇妙な人間が。アレは犬上明菜じゃないかしら」
「え、やはりあの人芸能人関係? ホラ、UFO等の番組でゲストにタレント呼んだりして」
「いえ、違いますわテマリさん。犬上明菜ですけど、アレは犬上でない物です」
「あの木皿津の街を見てもらおうとカオル呼んだけど……。あの女の記憶の犬上明菜って、もしかしたらアンドロイドかなんかなの? で他の妙な姿の人達ってゴーグルしてなかった?」
「ゴーグル、マスクの様な、テレビで見た戦隊モノっていうんですか。顔の見えないゴーグルマスク」
「愛さん、それって例のゴーグルソルジャーでは!」
「カオル、周りの連中の色は?」
「赤……。青と黄色、そして黒と緑」
「紫が居ないわ」
「じゃ、あの女はパープルソルジャーなの愛さん、あたしは直接見てないけど六人六色とで、ウチ紫と黄色が女と愛さんが」
「そうなのね。で、なんですかね獄門島さん。あの女は獄門島さんを」
「知ってるとは思うけど、一言ぐらしがしゃべってないわよ。多分」
「愛さんのことをストーカーしてたブラックに聞いてるとか」
「まあ、あるだろうけど」
「テマリさん、あたしのトコに来たときから気になってたんだけど、その大きなカタツムリはナニ? あなたもアンジェラとモンスター見物に来たの?」
「あ〜やっぱり、わかちゃたんだ、カオルさん。そうよ、あのカタツムリを異世界へ跳ばしたのはあたしよ」
「え、アレはテマリの仕業だったの」
「ええ、砂漠で干からびたマンモスマイマイは、今頃アンジェラたちの作業で、なんかの薬になってるわよ」
「マンモスマイマイ……。薬って」
『モンスターカタツムリを捕まえる』の巻 おわり
つづく




