アンジェラとテマリの企み
691話 アンジェラとテマリの企み
「ナニ、アレは空飛ぶ貝?!」
ウチでテレビのニュースを見てた、お祖母ちゃんが騒ぐもんだから、見に行くとテレビにペンギンみたいな大きな鳥が街を壊してるのが映ってた。
はじめは怪獣映画かと、がCGでも、着ぐるみでもない、そのリアルさに本物だと。
自衛隊が来たとか。アナウンサーが。
そこに妙な物が飛んできた、大きな巻貝だ。
「アレは!」
と、そのときスマホが鳴った。
「タマちゃんだ」
〘美香ちゃん、テレビのニュース見てる?〙
「ああ、見てるよ」
〘飛んで来た大きな巻貝みたいのって、アレだよね〙
タマちゃんもそう思ったんた。
じゃアレは。
「あたしも、そうじゃないかと、華田のデンちゃんだよね!」
ペンギンの上空で停止した巻貝は海にいる巻貝と言うよりカタツムリの貝だと思った。
ソレに色とかも、あの華田が持ってたデンちゃんだ。
そして中から、あの姿を現すとペンギンの上に落ちた。
寿探偵社社長室。
「うわぁ~デカいカタツムリが、飛んできてペンギンの上に落ちた!」
あの空飛ぶ貝がカタツムリのソレだと思ったときに、ミカンのコトを思い出した。
友だちがソフトボールくらいのカタツムリを捕まえたと。
ソレはソフトボールどころの大きさではない、あのペンギンと同じくらいだ。
「うわぁ~ペンギンが、カタツムリに頭から食べられてる! おえっ」
なんとも気持ちの悪い映像だ。
「あ、金田一ちゃん。その映像を録画して!」
「え、社長ぉ。どうやって。わたし、こういうのは苦手で」
「簡単ですぅ、リモコンの録画の赤いトコを押せば」
瓊英さんがリモコンを。
いつ来たのかしら、まあ給湯室にはドアがなく社長室とつながってるから、来たのがわからなかった。
「こういう映像って、はじの放送とかでは、まんま流れるけど、次のときはモザイクかかるんだよ、だからね」
「社長も、好きだよね」
「八つ墓くん、まあ僕もだが、オーナーもっね。あの人、忙しいだろうから何処かで見てても録画はしてないだろうから……」
トゥルラララ
「あ、オーナーの着信音だ。もーしもし」
〘葵だ、録画してるかね〙
「大丈夫ですよ。オーナーはドコに?」
〘海ほたるだよ、海ほたるから奴らを見てるんだよ、どえらい物を肉眼で……〙
オーナーが海ほたるでアレを見てると。
そうなんだ、帰ってこなければわたしたちも。
倒れた巨大オオウミガラスの身体が巨大カタツムリの下で見えなくなってきた。
しかし、カタツムリの捕食なんて、初めて見た。
カタツムリは、オオウミガラスを食べ終わると殻の中に。
動かなくなった。
アレは、どうなんだろうと、ミカンのスマホに電話してみた。
「獄門島だけど、ニュース見た?」
〘ペンギンとカタツムリの?〙
「そう、アレは……」
〘華田が捕まえたデンちゃんだと思う〙
「デンちゃん、やっぱり。ソフトボールくらいあったカタツムリなの?」
〘うん、タマちゃんや華田が撮ったスマホの写真で確認したら、あの貝とかの模様は間違いないと……。逃げてからあんなに大きくなったなんておどろいたよ〙
「なるほど、大きなカタツムリは逃げてたのね。で……」
わたしは電話の話を社長たちに。
木皿津の巨大カタツムリの周り。
「動き出したら危険です、近寄らないで。あ、そこの二人! 入ったらダメです」
「10メートルくらいかな、秋葉薔薇のモグラほどではないな……」
ライダースーツにフルフェイスの二人が怪物カタツムリを見上げて言ってた。
あのモグラと比べてるこの二人は何者かしら。もしかしたら地底人?
「アンジェラ、こう人が多いと目立つわ、夜にした方が、もう暗くなってきてるし」
「でもな、テマリ。夜になって動きだしたらやっかいだぞ、アレは」
「ソレに大きいしね、まえのイノブタとどちらが大きいかしら?」
「イノブタ?」
「夢の国に連れてったでっかいブタよ」
「ホグジラか、アレより大きいよ。10メートルなかったブタは」
夜になったが、自衛隊が周りにライトをソレに警戒も厳しい。
コレでは夕方より。
でも、やじうまどもが居なくなったからましだ。
「アレをどうするのかしら自衛隊と、いうか日本政府よね」
「標本化するんじゃないか、死ねば博物館にでもかざるんだろう。が、もったいないな、アレだけの大きさだ、どれだけイイ薬が作れるか。アレは向こうの世界では絶滅したマンモスマイマイだ。しかも通常よりデカい」
「アンジェラ、マンモスマイマイって空も飛ぶの?」
「いや、ソレには私も驚いた。アレが飛ぶなんてな。映画だが、向こうの日本では空飛ぶ亀が居る、そいつは古代文明が造りだした超生物だからな……」
「あたしが愛さんたちと見た地底人が造りだした人造生物だという巨大モグラの話、知ってるアンジェラ?」
「ああ、テマリから聞いたよ。忘れたか?」
「まあ、人造生物なのは、どうかな使えるかな、まあとりあえず、アレを向こうに跳ばすか。テマリ、ヤツの前に跳べるか」
「簡単よ、明るいうちに見といたから。計画通りに跳ぶわ、アンジェラ。お先に!」
翌朝、テレビでは大騒ぎと。九時頃出社したらオフィスで。
「ナニがあったの金田一さん」
「朝からこのニュースばかりですよ獄門島さん」
と、金田一が答えるより先にデスクの田守くんがノートパソコンを私の方に見せて言った。
つづく




