カフェ月光にて2
68話 カフェ月光にて2
「マリエ、あの子。あなたの友だち?」
真っ白いロリータファッションに身をつつんだ少女がコチラに。ロリータ仲間かしら?
いくつだろう若いなぁ。
漫画に出てきそうな美少女だよ。
「マリエさん久しぶり」
「そうね、何年ぶりかしら。三千年?」
「そうね……二千五百年くらいかしら」
なんなのこの会話。
「あ、田守さんじゃないですか。五百年ぶりかしら」
「いや、半月もたってないよ病院坂さん」
え、白いロリータは田守さんの知り合い!
「この子は? 田守さん」
「あ、ボクらの会社でも仕事経験がある病院坂薫さんだ。幼く見えるけど社会人だよ。ちょっとまえに仕事中に知り合った。獄門島さんの友人でもある」
獄門島さんの。しかもウチの会社で仕事。なんなのこの美少女は。
白いロリータは、黒いロリータの前に座った。
マリエの知り合いでもあるらしい。
「なんだか、面白いね。こっちのカップルの女性は、あたしの知り合い。男性は薫さんの知り合いなのね」
「そうなんだ、彼はあたしが一目惚れしたんだけど、お化けとか霊が嫌いだからとフラれちゃたのよねぇ」
と、田守くんに白いのが。
一目惚れって。
お化けと霊ってどーゆーコトかしら?
「薫さんは、バケモノだからねぇフラれるわ」
「ゴスのあなたに言われたくないわぁ」
バケモノにゴスロリ?!
カラン
「あら、今日はなんでか人が多い!」
「いらっしゃい愛ちゃん。昼時だからね、すいてちゃ困るだろ」
カウンター席に女将。
「あんたのお仲間が、来てるわよバケモノの子」
「ええ?」
「女将、地獄耳だね。そこで、聞こえたぁ」
奥のテーブルに鬼首村手毬。
ん、よく見るとテマリではない。
で、バケモノなのあの黒いのじゃ?
黒いロリータの前に座ってるあの後ろ姿は。
病院坂薫?
「あ、愛さんだ!」
カオルがバケモノか?
ちょっと言いすぎだよ。わからなくもないが。さて、どっちがバケモノの子?
二人のロリータはウチの会社の関係者じゃない。
仲間ではない。
「愛さんもココでお昼ですか?」
「金田一……さんも」
前の席は田守くんが振り返って、なんだかひきつった笑みを。仲間は、この二人か。
「わたしの仲間って……」
「そう言っただろ、愛ちゃん。こないだの子供らといい、愛ちゃんのお仲間はユニークだね、流くんが惚れ込むだけあるわ」
「あの社長は、わたしを変な仕事用に使ってるだけで。惚れ込んでるわけじゃ……」
「そんなことないよ、あんたが入社したときウチに来て、面白い有能な娘が入ったって喜んでたよって、流ちゃんがね」
有能なって。わたしが?
そうだ、こっちの連中。
「あんたたち、お揃いでなにしてんの?!」
つづく




