最後のインタビュー?
57話 最後のインタビュー?
今日もタマちゃんと街頭インタビューを。
「あの、夏休みの自由研究なんですけど。インタビューいいですか?」
30才くらいのYシャツ姿のサラリーマン風のおじさんだ。
細いメガネをかけてるレンズは黄色だ。
「なに?」
「おじさん、UFOとか見たことありますか?」
「UFOねぇ……ないけど、宇宙人じゃ駄目?」
「いいですよ。UFOよりすごいじゃないですか」
「ハハッでもねえ。君たちが考えてる頭のデカい、アーモンド型の目をしたヤツじゃないよ」
「グレイでは、ないと……」
「そう詳しいね」
「UFO観察会ですから」
タマちゃんが。
「で、どんな宇宙人を見たんですか?」
「う〜ん。見たというより。おじさん、宇宙人と付き合ってたんだ」
「ええ、彼女さんが宇宙人だったんですか!」
タマちゃんは、あたしを見てから。
「その宇宙人は、今は?」
「それがさ彼女、宇宙人と告白して地球での活動が終わったから母星帰ると別れたんだ」
「帰っちゃたんですか」
「多分ね……」
そのおじさんは、青い空を見上げた。
「美人でね、いい娘だったんだよ……僕も一緒に連れて行ってもらいたかった」
おじさんの目に涙が。
そんなに好きだったの。
「あ、ゴメン。恥ずかしいトコ見せちゃたね」
「そのキレイな宇宙人は地球人に化けていたとか……正体はグレイとか……」
「みかんちゃん、それは……」
「ああ、気にしないよ。たとへ、彼女がタコでも……アンドロイドでも」
という話をミカンとタマちゃんから聞いた。
そのインタビューの相手は、もしかして。
「依頼人から、捜索の中止の電話があってね」
社長室に呼ばれて社長に告げられた。
「と、いうコトは……仕事はおわり」
「だねぇ。あきらめがついたと。まあ相手が宇宙人じゃねぇ……見つからないわ。と、いうコトです。ご苦労さん獄門島ちゃん」
その日、仕事終わりに夕食をナニにするかブラついてると久しぶりのカオルと出くわした。
「愛さん、さっき駅前でインタビューされちゃた」
「ナニ? テレビ。派手な格好してるから目だったのね」
「それが、子供。夏休みの自由研究なんだって」
あれ、それはミカンたちかしら。まだやってんのね。
「それ、メガネで三編みの子とショートヘアの子?」
「そう、愛さんも声かけられた?」
「UFO見たとか聞かれた?」
「いいえ、お化けとか幽霊を見たかって。あたしの得意分野だったから、とびきり怖い話をしてやったわ」
え、もうUFOはあきたのか?
カオルも大人気ないな子供相手に。トラウマになってなければいいが。
病院坂薫の話は半端じゃないから。
某小学校。
「それ、すげー怖い話だなぁ。今まで聞いたので最恐だぜ。なにかの本に載ってたのか?」
「違うよ街でインタビューしてたら、ロリータファッションの女のコに聞いたんだ。あたしも、その話を聞いた夜は怖くて寝れなかったよ」
「みかんちゃんも。わたしもだよ。あの人の話し方、今のみかんちゃんより何百倍も怖かったんだから」
『彼女は宇宙人?』の巻 おわり
つづく




