コウとUFO観察会
50話 コウとUFO観察会
何なの獄門島さん。呼び出すだけ呼び出して。
なんで、わたしが小学生の相手をしないと。
「金田一おネエさんは、UFOをどれくらい見てるんですか?」
リーダーらしい子が。たしか、椎名とか。
金田一おネエさん。
弟や妹はお姉ちゃんだ。おネエさんと初めて呼ばれた。
ソレに「金田」時代も長かったから、なんだか新鮮な感じ。
「おネエさんは、幼稚園の時に、初めてUFO見てから何回になるかしら……もう数え切れないなぁ」
「幼稚園の頃から! あたしは、小一かな、タマちゃんは?」
「わたしも小学校入ってから。入学式の写真にUFOが映ってたんだよね」
紹介してもらってないが、メガネの子はタマちゃんなのか。
「あたしは、中一。あの感動は忘れられなかったわ」
この、地味な子は中学生か。野口だったよね。
この子たちは、UFO観察会と獄門島さんが、帰り際に。
夏休みの自由研究かしら?
何も詳しいコト言わずに帰っちゃうんだもん。
でも、UFO話をマジでするのは久しぶり。
高校のクラスメートにもよく見ると言う子がいたなぁ。
でも彼女、二人だけだと、よく話したけど仲良しグループなんかの中だとUFOの話なんかしなかった。
「タマちゃん、UFO写真持ってるの?」
「ええ、入学式の写真に偶然写ってたの」
「凄いなぁ。カメラとか、持ってない時に現れるのよねUFOは」
「みかんちゃん、スマホ持ってないの」
「ウチの親がね、スマホは中学に入ったらって」
今時、きびしい家だね。
姉のとこなんか、小学生三人スマホ持ってる。しかも、わたしより良いのを。
「スマホに入ってるから見せてあげる」
タマちゃんが出した画像には、お母さんらしき人と、並んでるタマちゃんが。
まだ、メガネをかけてない。今より子ども子供してる。三編みお下げは同じだ。
上空を見ると青空に黒い物が。
拡大するとお釜のような形に見える。
「去年の夜に動画を撮ったの見る?」
わたしも自慢気に。
「動画ですか、見たいです!」
去年の夏祭り友だちを撮ってたら上空にオレンジ色の光が見えたので、レンズを上に向けた。
「スゴイですおネエさん! コレUFOですよ」
UFOだと、思って見せているんだけど。
寿探偵社。
わたしは、しばらく社内で資料を読んでた。
外は暑いし、いつものカフェは、あの子たちが居るし。
依頼人は、28才のサラリーマン。
彼女が付き合ってるのに、ナニも教えてくれない。
コレは探偵社によくある依頼だが。
問いつめたら彼女は、実は宇宙人だと告白した。
なんかの言い訳的ウソじゃない。宇宙人って。
彼女は、この恋愛は本物だから、使命が済んだら結婚すると別れた。
その後、ぜんぜん知らない老婆に道で呼び止められ、彼女は仕事に失敗したから二度と会えないから別れると伝えてと老婆が告げた。
なんだコレ。漫画か小説で、見たような話だなぁ。映画だったかな。
彼女を捜して真実が知りたい。
か。
資料に彼女の似顔絵が、うわぁすげぇ上手い。
依頼人はプロの画家かイラストレーターか?
目鼻立ち、スッキリ。コレは美女だ。
日本人? ある映画女優に似てる。いや、あの人より美人だ。コレは個人の感想だが。
こんな人が街で歩いてたら目立つ。
もう一枚、横顔の絵が。
鼻が高いのがわかった。
あれ、なんかニ枚の絵を見てると女優の某より、もっと見たことあるような顔に。
誰だっけこの顔。
ん〜まあいいや。
しかし、こんな美人だ。依頼人もあきらめきれないんだろうな。
「あら、久しぶり獄門島さん」
「ホント、同じ会社なのにあまり合わないですね青沼さん」
「そうね、今年に入ってから潜入捜査してたから、やっと終わったの」
潜入捜査って、スパイか警察か、あんた。
「お疲れ様です!」
「今度、何処かへ飲みに行きましょ」
なんて言って出ていったが、わたし呑んでも酔わないのよね。
いつまでも、ココにいるわけにもいかず、外へ出た。
「お帰りオバさん」
けっきょく、『カフェ月光』にもどった。
「オバさんNGね、今度言ったらクリームソーダ代払ってもらうからね」
「愛さん、社長は?」
「会ってないけど、仕事が宇宙人だから、あなたに助けてもらうわ」
「仕事が宇宙人って、おネエさんたちどんな仕事してるんですか!」
「シッ、声が大きいみかん! 実はわたしたちはMIBなのよ」
「え〜ホントですか!」
UFO観察会の三人だ、MIBは知ってるようだ。
つづく




