表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/698

警報! やって来た者

39話 警報! やって来た者


 いくら休館中の博物館でも、昼間っから盗みに入らないわよね。


「金田さん、先にお泊りに必要な物、買いに行って」

「はい、お先に」



 毎日警備員が、使ってる割にキレイね。この部屋。

 男のむさい匂いも無いし。

 キレイ好きなのかしら。


 冷蔵庫もあるから、飲み物とか買って置いとけるわね。

 あ、プリンがある。

 警備員のだろう。食べたらわるいな。

 冷凍室にはゴリゴリくんのドリアン味が五本。

 好きなのかしら?


 さて、一人。ヒマになった。何しようか。


 『宇宙人による石碑』について、もう少し調べておこう。

 わたしが一番知らない。


 スマホで検索してみたら、あった。

 それなりに有名なのか。


 解明されてないのに、文の内容のことが書いてある。

 はるか、彼方より来訪した異星の賢者が彫った宇宙旅行法と思われる。


 コレ、マジ?

 誰が読めたのかしら?

 見せてもらってない石碑の文字の画像が。

 コリャ読めないわ。

 象形文字みたいに絵とかあれば少しは。

 アルファベットに似た字もある。


 三角とか四角、記号? 文字かしら。

 まあ、素人のわたしが読めたら学者たちは苦労しない。

 宇宙旅行法ね、仮に読めても、その方法を人類が出来るのかしら。


 あつ、LINEが、入った。

 カオルだ。


〘今、何してるの?〙


 平日のこの時間だ。


『仕事』


 すぐに返信が来た。


〘どこ?〙

『とある場所』

〘探偵の仕事?〙

『まあそうだけど』

〘今日は退屈なの〙

『今日は、遊べません』

〘あ、そう。忠告、黒いのに気をつけて!〙


 黒いの? この前、会った黒ロリのコトかしら。

 同じロリータだし、カオルの知り合いかしら。あの人。

 名前は、たしか鬼首村手毬だったかな。

 やっぱ、白と黒はライバルか、なんか、かしら。

 それともお仲間?


 LINEが、終わった。

 忠告の後、来ない。これってもしかして遊びたいのではなく忠告かしら?


  ピーピーピー


 警報がなった。

 これは、外部には聞こえない。

 誰かが、倉庫に忍び込んだ。


 石碑は倉庫奥の金庫だ。


 金庫近くのモニターを確認。

 人が映ってる。

 なに、この格好。

 フードをかぶったマント姿。

 快盗魔女?


 黒いのってこいつのコトかしら?


 まさか、白昼堂々。

 わたしは、警備室を出た。


 金庫の前には鉄格子がある。

 アレをどうやって開けるつもりだかしら?


 鉄格子に着くと、ドアが開いてた。金庫の前には人が居た。


 二人!

 一人は、黒いフードマント。もぅ一人は、館長さん! 


「あなたたち、何をしてるのかしら」


 すると、館長が振り向いた。


「中を確かめる。君には関係ない事だ」


 どう見ても様子が変だ。


「館長さん、その横の人物は、誰です?」


「この人は……この人は、誰だっけ? あんた」


「女、邪魔をするな!」


 女だ、フードで顔は、よく見えないけど声は女だ。

 女は何かをこっちに投げた!


 ウソ、火の玉?!


   バゥッツ


 黒いのが、わたしの前に突然現れて傘を開いて火の玉を防いだ。


 この黒いのは、黒ロリの!


「あら、こんなトコにまでテマリ!」


「それは、こっちのセリフよ。あなたって欲しい物があったら、次元も超えるのね」


「いいじゃない。私の趣味の邪魔をしないでよ!」


「獄門島さん、ナニがあったんです!」


 あ、金田さんが戻ってきた。


「次から、次と。私の邪魔しに。マーコ!」


 黒マントの女がマントに包まれ、黒いかたまりになり、鉄格子の間をすり抜け飛び出した。

 そして窓をわり逃げた。


「なんですか、今の?」

「わたしには、わからないわ。アレって怪盗……」


「魔女よ」


「おあっ、なんだ。なぜ私はここに」


 館長が正気に戻ったようだ。


               つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ