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UFOとTシャツとわたし

35話 UFOとTシャツとわたし


 梅雨明けも、してないのに猛暑続きで、さすがにトレードマークのパーカーコートは暑い。


 Tシャツを着て出ようと、部屋の中を探したら去年の夏に買ったヨレヨレの安物Tシャツが出てきた。セールで百円で買ったカエルの絵が描かれたヤツだ。


 外にも着てったが、寝衣にもしてた。

 洗ったのは、ほぼ3日に一回。

 ヨレヨレなのは首と胴回り。

 やはり、安物。新しいのを買おう。

 これが着納めだ。


 とりあえずブラ付けてヨレTを着て、外に出た。 

 下は夏用の薄手生地のロングスカートをはいた。

 

 いつものアヒル傘は、日傘にも使える。

 そして、母のバッグを持ち肩に。


 会社。特に呼び出しもないし、居ても存在感ないから、ショッピングしてから重役出勤と、いこう。


 エレベーターで一階まで、降りて。

 ホールに出たところで。


「おはようございます。獄門島さん、お出かけですか」


 お出かけって。出勤時間に会って。

 ホント、こいつはテレパスか?


 ああ、仕事と思ってるのかな。


「おはよー。田守くん」


「あ、そのTシャツは、ショーワの時代にアニメでやってたカエルのキャラ。好きなんですか?」


 別に好きじゃないけどセールで安かったから買っただけ。


「そうなんだ。知らなかった」


 ホントは、よく知ってる。


「じゃ気をつけて」



 駅前のショップは、けっこう高い店ばかり。

 渋屋だものね。

 Tシャツを数千円も払って買う気はない。


 少し離れた場所に『しもむら』があった、あっちに行ってみよう。



 安い日用品雑貨の店、ここなら一夏だけ着るようなTシャツが。


 おお、やはりあった。三百円均一。

 アレレ、どれも前に妙な絵が。

 妖怪? 筆で描かれた目玉のお化けや、傘のお化け。コレはカエル以上に着れない。


「おっコレは」


 と、お化けじゃないのを見つければ。

 胸のあたりに写真のプリントでオッバイが、こんなの買うヤツいるのか。

 しかもレディースだ。

 セール品になるわけだ。


 けっきょく、一番無難なUFOとグレイのTシャツを買った。

 UFOは、アダムスキー型と、呼ばれるアレだ。

 グレイは、シャツの真ん中にドアップの顔が小さくて目立たないが右手が中指立ててるヤツ。

 2枚ともセールじゃなければ買わない。


 払いを済ませたわたしは、トイレでUFOのTシャツに着替えた。グレイは寝衣だ。


 さて、会社へ行くか。


 途中で、天然氷のカキ氷の店の前を。


 我慢した。


 でも、会社近くのコンビニで売ってたスムージーを買ってしまった。

 やはり今日は暑い。


 コンビニの横にあるベンチでスムージーを飲んでると。


「おばさん、アレ見て」


 おばさん! もう夏休みだっけ。

 小学生の女の子が空を指さしてる。

 けど、おばさんは、やめてほしい。

 メガネのせいか。


「なに、どうしたの?」


「ホラ、アレってUFOだよね」


 女の子が指さす上空にナニやら黒い物が飛んでる。

 けど、アレは飛行機ではないUFO?

 イヤでもUFO独特の飛び方、ジグザグ飛行とも違う。

 飛行機のようにまっすぐ飛んでる。

 ナニか、肩車して飛んでる人のカタチに見える。


「おばさん、アレはフライングヒューマノイドだよね」

「フライングヒューマノイド?!」


               つづく

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