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調査開始

325話 調査開始


 牧本あつみと会い、手紙の一通目を手に入れ、調べた。内容は、たいしたことない死後の挨拶程度だ。

 用紙は何処のとか、プリンターはとか、まあわかったところで霊がどうとか、わからないが、とりあえず調べて依頼人に報告した。


 死んだ彼氏が使っていたものかと確認。


 彼氏というのが内海真人うつみまひと25歳で同じ会社員だった。

 彼は会社で使ってるパソコンと同じ機種を使ってたと。

 プリンターも同じ。


「なるほど、では彼女の同僚全員に容疑はあるわけね」

「そうですね。霊とかと考えるより彼女彼氏の知人から考えた方が現実的ですね」

「と、なるとあの手紙の内容から内海と依頼人牧本あつみが付き合ってるのを知ってる奴だね、怪しいのは」


「彼女に確かめたらオフィスの皆が知ってるそうで……」


「おふたりさん、お茶の時間ですけど」


「あ、金田一さん。じゃアイスカフェオレもらえる」

「私は、アイスコーヒー」


「どうです? やはり霊の仕業じゃ? あ、口出ししてすみません」


「霊とかね……。まあ現実的なとこから調べてるんだけどね」


「昔は手紙といえば筆跡とかでいろいろわかったんだけど、今は字を書かない人が多くてね。今回の手紙もパソコンだ。筆跡鑑定とかは無理なのよね。機械の鑑定すれば、誰でも使ってる機種だったのよ」


「仮にその機器を使い霊が書いたとかは……」

「霊がプリントアウトして、その手紙を封筒に入れて郵送までするって、おかしくないかなぁ」


「あ、また。すみません、そういうの好きなものですから……つい」


「たまに警察でも霊がらみの事件があったのよね。交通課に居た私のトコだってあるのよ。呪われたガードレールとか、交差点とか見通しの良い道路でなぜか事故が多発するとか、まず霊関係以外から調べるの。それでダメならお手上げだわ……」


「お手上げって……で、霊現象とかに?」


「まあね、お坊さん呼んでお経をあげたことがあったわ。で、不思議なことに事故が無くなったなんて事が少なからずあったのよ」


「奇巌城さん……。そういうの本当にあるんですね」


「まあどうかなぁ。私はお経をあげた所だから、ドライバーが気をつけて走ってると思ってるんだけどね」


「あ、でも現場の人からのそういう話。貴重です

。パイロットのUFO目撃談みたいで」


「金田一さんはホントにそういう話好きだよね。やっぱり姉も?」


「姉は子供の頃は好きでしたけど……」


「そうか、あのコは真面目でつまんないトコあるからね」


「そうでもないですよ、姉はアイドルの推し活を今でも」


「そうなのか、初耳だな韓国のジャリタレとか?」


「いえ、姉は小さい頃からアイドルになりたかったんです女性グループとかの、今はフィリアの犬上明菜推しです。それにですね、姉はアイドルになって一日署長をやりたかったんです。まあそれもあったのかアイドルをあきらめてから、なったのは婦警さんで。あと、推理小説が大好きっていうのも。でも、姉も現実は探偵とかは警察に関わらないと知ってます」


「なるほど面白いな、辞める前に聞きたかったよ」


「あ、すみませんつい。アイスコーヒー持ってきます。あ、蔵中さんは」


「アイス緑茶お願い」


「ハイ」


「奇巌城さん、どこまで話しましたっけ?」

「ああ、会社のオフィスの連中に容疑があると……牧本、内海と親しかった友人とか、どうなの」


「そうですね、なら二人の仲を詳しく知ってそうですから、手紙も書ける」

「でもな、それをする動機だ。親しくても何か恨みがあるとか。ただいたずらして楽しんでるとは思えないだろ。いい大人なんだから」


「そうですね、今夜電話して聞いてみます」

「あ、それは、私がやろう。女どうしの方が何かと話しやすいこともあるだろうし」


 翌日、電話した奇巌城さんの話によると。

 あとから来た手紙にはふたりにしかわからないような事が書かれていて彼女は、よけいに彼氏が書いてきたものではないかと。


 とりあえず、友人関係も聞いてもらい。


 ボクらは個人調査を。


 一番の親友だという同僚の野水小雪のみずこゆきをボクが担当。


 なぜか彼女。残業が多い。

 あと、牧本あつみには彼氏がいないと言っていたそうだが、住まい付近で男と歩いてるのを目撃されてる。


 なんだか、思いっきり怪しい。


 一週間後の夜、オフィスで奇巌城さんと。

 担当した真鶴咲まなづるさきも野水小雪並みに怪しいと。

 彼女の部屋に行ったことがある牧本あつみは会社のと同じパソコン、プリンターの所持を確認している。

 それに恋愛なれした彼女に、よくふたりのことを話していたという依頼人。


「なるほど、怪しいですけど、ふたりとも依頼人にそんなコトをする動機にかけますね……」


「ああ、本人にしかわからない何かがあるんだろうね。ソレはどんな犯罪動機もそうだ。ホントは大嫌いなんだけど親しくしてるとか、よくあるからね。しかし、依頼人。友だち少なくって助かった……。が、内海真人の友人関係はどうなの」

「そうだった死んだ人間の友人関係ってむずかしそうだ。とりあえず彼女に聞いてみましょう」


               つづく

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