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昨日のお助け人、今日は

25話 昨日のお助け人、今日は


「ひいっ」


 飛び蹴りした後は、通路の横の芝生の上に落ちた。


「橋場! てめぇは昨日の中ボー」


 蹴られたチビも芝生の上に転がった。

 飛び蹴りは、腰のあたりに入った。

 腰を抑えて立ち上がったトコへ、テレビのヒーロー物で見た後ろ蹴りでチビをもうひと蹴り。

 が、相手は三人居た。


 ゴリラの太い腕でラリアットをくらい、チビの上に飛ばされた。


 そしたらパツキンの、のっぽに足を取られ歩道に引きずられて蹴りが腹に。


「ぐっ!」


 のっぽの蹴りが数回腹に。

そして、チビが来て丸くなって防御しているボクの背に連続で蹴りが。


「この、この、なんだ女のボディガードのつもりかぁてめ〜」


「おい、そのへんで、やめとけ山本」


「油断してた、おめぇが悪いんだ橋場。それよか、賭けの続きだ」


 ゴリラが、彼女の胸に。


「イヤッ、はなして、痴漢!」


「やめろ! 変態」



「ああ〜ん。オレは変態かぁ? 中ボー」


「胸もんで、変態なら世界中の恋人どうしは、変態だろ。ガキがぁ」


 うっ。また蹴りやがった。


「てっなぁ〜。あんたらは彼女と恋人関係かよ。痴漢行為で犯罪ですらあるぞ」


 痛みをこらえてやっと立った。


「ナニ、エラソーに。この中ボーが」


 今度は頬に。

 まともにチビのパンチをくらった。


「このぉ」


 また、倒れたボクを蹴りはじめた。


「痛てっ、テテッ。コノヤロー足に噛み付いた!」


「バーカ、橋場。手加減しねーで、のっしまえよ。ホレ、オレがシュートだ。 ナニ」


 誰かに足を。

 足が上がりすぎ、背中から地面に倒された。

 その後ミゾウチに棒のような物で突かれた。


「うぐっ!」


「おい、なんだよ。てめぇは、なんだ。うわぁ」


「ヒイッ!」


 あのゴリラが、倒れたと思ったら尻をおさえて後ずさったのが見えた。


「あんたら、障害のある子に何してるの」


 昨日の傘を持ったメガネのオバサンだ。


 テテッ背中が痛え。

 チビに殴られて目が見にくい。

 

 

「なにすんだ、ババァ」


「ババァ……。もっと痛い目を見たいのかな」


 殴りかかるゴリラの股間に蹴りが。


「グヒッ!」


「ババァとか言うから、傘の七年殺しだけで済んだのに。一言多いわね、あんた」


「七年殺し?……イテテテ」

「あなたの命はあと、七年。最後にはウンコ漏らして死んでしまう技よ」


「うわぁあ、そんな恥ずかしい死に方したくねぇ」


「薫さん、そっちは」


「のっぽさんは、うずくまってる。おチビさんは捕まえたわ。愛さん、薫さんはカオルで」

「チビ言うなっお前と同じくらいだろ」

「ソコののっぽさんと比べたら小さいでしょ」


 あの白いロリータの子だ。

 チビの両手を後ろから股の下を通して掴んでる。あの子は強いのか。


「さて、おねえさんがお仕置きしようかな。おチビさん」

「おねえさん?! おまえ、オレより年下だろ」


「あたしは、あんたよりおねえさんよ!」


「カオル、そいつのパンツ下ろして」

「ナニすんの? お下品な……愛さん」

「お尻の穴に爆竹入れるの。コレは中国の田舎のお仕置きよ」


「バカ、そんなことするな、やめろ、ヒイッ」


「ば〜か、冗談よ。入れたのはタバコ駄菓子よ」

 

 パンツを降ろされたチビはメガネのオバさんに尻を思いっきり蹴られ芝生の上を転がり。

 やっと止まるとズボンを上げて逃げた。


「バカヤロー。覚えてろよーっ」


 三人はヘナヘナしながら公園から逃げ出した。


「あんなドラマみたいなセリフ言うやつってホントにいるのね愛さん」


「あの、どちら様か知りませんが……ありがとうございます」


「あ、通りすがりの美少女二人よ」

「カオル、わたしもう美少女って歳じゃないけど」

「愛さん、見えないから大丈夫ですよ」



「あの、男の方は……。わたしをはじめに助けてくれた」 


「あら、ソコに倒れてるわ。大丈夫かしら?」


 盲目の少女はしゃがんで手探りでボクを見つけた。


「酷い血が出てますよね……」


 少女は手のひらを倒れてるボクに、手をかざした。


「あなた、手かざし出来るの?」

「完治はできませんが、痛みをやわらげるくらいなら……」


「ああ、君。大丈夫だった? 痛みが……」


「大丈夫か、少年?」

「あんた……たちは、昨日駄菓子屋で……あ、痛っ」

「動かない方がいいです。骨折れてるかも。骨折は治せませんから……」



 翌日某病院。


「よう、タケちゃん。元気?」

「バカか、お前は。元気なら入院なんて、してねーよ」


「コレ、見舞い」

「ブラック・サンダ一1本ってどういう見舞いだ。10本くらい買ってこいよ」


『公園通りの無謀な、お助け人』の巻。おわり


               つづく

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