金田一探偵再び
171話 金田一探偵再び
このまえ、八ツ墓村さんにコーデしてもらった服をそのままロッカーに入れといたので、あのときのスカジャン姿でオフィスに来てみれば。
「八ツ墓村さん、その格好は」
寒くなってきたからか、赤のニット帽にロンTの上にグレーのフード付き厚手のニットコート。
あつたかそうなロングスカートの下はレギンスも。
丸いサングラスって。
「そのニット帽目立ちません、そのサングラスも」
「あなたの青いメイドちゃんスカジャンより目立たないわよ」
「コレは八ツ墓村さんが……」
「寒そうだから、私のネックウォーマーあげるわ」
「あ、おはようございます。どうしたんです。その格好。もしかして探偵ですか? おふたりさん」
「おはよう獄門島ちゃん。今回はあなたを少し参考にしたわ。あ、探偵道具入れるバッグ忘れたわ。獄門島ちゃん、ソレ貸して」
「ダメですよ。コレは母の形見なんですから」
「八ツ墓村さん、わたしのリュック持ってきます」
「八ツ墓村さん、その赤いニット帽とサングラスは目立ちますよ。どんな仕事なんです?」
「簡単な浮気調査よ。浮気の相手を見つけるだけ」
「そうですか。人形じゃないことを祈ります」
今度は旦那さんからの依頼で、浮気しているらしいという奥さんの浮気現場と相手をハッキリさせる。
男のラブドールもあると聞いたが、まさかね。
旦那さんが、会社へ出社してからの奥さんの行動をさぐる。
「奥さん出てきたわ」
「買い物ですかね?」
「見て、買い物にしちゃチャラチャラとオシャレしすぎてない」
30代で。結婚、7年目。
「たしかに奥さん化粧も念入り。カバンはブランド物。スーパーに行くようには見えませんね」
駅に来た。何処へ行くのかしら。
「金田一さん。カード持ってるわよね」
「ハイ」
わたしたちは奥さんの後に改札へ。
アレレ、このまま行くとウチの近くだ。
奥さんは、わたしの降りる一つ前の駅で降りた。
駅前の広場で待ち合わせのようだ。
わたしたちは見つからないように駅の切符販売機の付近から見張ってる。
「男が来たわ。カメラ!」
「あ、ハイ」
顔をわかりやすくズームで。
「あら、あの男は」
つづく




