モテ期はつづく?
170話 モテ期はつづく?
「なんか、臭いますね。獄門島さん。呑んでます?」
「え、あ、ちょっとね。わかるぅ」
「獄門島さんって、顔に出ないから、はじめわかりませんでしたけど。なんか、いつもより陽気な感じ……」
「駅前でさぁ気に入った感じのお店見つけちゃてつい」
「珍しいですね。わたし酔った獄門島さんをはじめて見ました」
「だっけ? 新年会とかでは。よく社長を蹴り倒してるんだけど……」
「わたし、未成年だし酔っぱらいが嫌いなんで宴会には出ないんです」
「ああそうだっけ、最近多いんだってね。会社の飲み会とか出ない子たち。ウチに帰ってゲームやってた方が楽しいんだって。まあわたしはゲームはやらないしぃ。金田一さんもゲームするの?」
「しますけど、わたし……どんくさいので、みんなで協力してやるモンスター捕獲攻略ゲームで、おまえは何もするなと言われたことあります」
「みんなで攻略……。わたしは昔ゲーム、ちょっとしてたけど皆、個人で楽しむゲームだったからな……」
「獄門島さんが得意な格闘技とかは、個人戦ですもね」
「そっちはゲームとは……。まあそういうのもやったけど」
「リアルな方は、やり直しが出来ませんものね。わたしのやるゲームとは違いますよね」
「あ、電車来た。また明日」
獄門島さんは、電車に乗って、わたしに手をふった。
獄門島さん、わたしがモテ期と。
もしかしたら、この期に。
明日、チャレンジしてみようかな。
翌朝。
いつも同じ電車と言ってた。あの高校生は同じ車両には居なかった。
帰りの電車かな、それともわたしがフッたから。
あの高校生、告られたんで気になってしまった。
会社に着くと田守さんが会社に入るとこだった。
「田守さ〜ん。おはようございます」
「おはよう。金田一さん!」
「田守さん、今日のお昼は?」
「ん。外へ食べに行く。一緒に行く?」
「ハイ。カフェ月光じゃないとこに」
あそこは、いろいろと知り合いが来るんで、ゆっくりふたりで話が出来ない。
「なるほど、じゃ何処か、新しい店に」
え、心を読まれた?
「社長がよく行く小諸そばの店とか」
「社長がよく来るのならよしましょう。マイケル・バーガーでもいいです。モスドナルドは会社の誰か来るかもしれないし」
「昼までに何処か。いいとこ考えときます。ボク、今日は暇だから」
「あの、そんなつもりじゃ……」
「いいからいいから、たまには。昼までにいいとこ探しとく。会社のパソコンでね」
コレって、お昼の食事デートお誘い成功かしら?!
楽しみだわ。
「おはよう金田一さん。朝からイチャイチャしてたわね。上手くやってるのね」
「あ、八ツ墓村さん、おはようございます」
「がんばってね金田一さ〜ん」
あの人は、いつも酔ってるみたいだ。
いつものメイド服に着替えて社長室にお茶を持ってくと。
「いいときに来た金田一ちゃん。探偵の仕事だよ」
「はあ」
「私と浮気調査に。田守くんの仕事よ」
え、仕事ぉお昼は。
「ごめん。僕が田守くん、いけるかなとまた引き受けちゃたんだけど、やっぱりまだ無理そうなんで今回は金田一ちゃんに。八ツ墓くんと頼むは、急に悪いね」
「私が詳しいことは聞いとくわ、着替えてらっしゃい」
「ハイ……」
えぇ〜ん田守さ〜んごめんなさい。
つづく




