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田守くん出社する

155話 田守くん出社する


 やっと、退院が出来たが、まだ杖がないと歩けないし、リハビリも通ってる。


 仕事は当分出来ないが、会社へは。


「田守くん、病院のナースはどうだった。美人は居たかい?」


「ええ、あの病院は美人さんばかりでしたよ。あ、そういえば、お見舞いのお礼をまだ」


 社長は忙しかったらしく顔を見せなかったな。まあ代わりに金田一さんが、ほぼ毎日来てたけど。


 金田一さん、メイド姿で病院に来てたから看護師さんたち驚いてたな。

 男の看護師なんか写真撮ったりしてた。


「礼なんて、いらないよ。僕は見舞いに行けなかったし気にしない気にしない」


「田守さん。仕事はまだ……」

「金田一さん、おはよう。ウチに居てもつまらないし、ココに居ると落ち着くんだ」


「そうですか、無理なさらないように。コーヒー飲みますよね」


「いつもありがとう」


「田守くん、毎日金田一ちゃん、楽しそうに病院行ってたなぁ。ナニかいいコトしてもらったかい」


「いいコト? 色々と世話になりましたけど……」

「そう、イロイロしてもらったのか。良かったなぁモテ男!」


 なんか、勘違いしてないか社長。


「あら、何しに。まだ仕事は無理なんでしょ」


「青沼さん、おはようございます。退院したんで、とりあえず会社に」


「青沼くんの顔みたら治りが早くなるそうだよ」

「いや、社長。そんなコトは……」

 

「いや、あるぞ田守くん、私の体からね癒やしの波動が出ているから……。それに私は治癒魔法が使えるんだ」


 と、青沼さんがボクに手かざしをした。


「あ、いいなぁ」


 と、社長がボクの前に出て。青沼さんの手かざしを受けた。


「社長、今夜眠れませんよ。じゃ仕事行ってきます」


「さすがだな青沼くん。なんか、体がポカポカしてきた。八ツ墓くんは、まだかなぁ」


「ホントに聞くのか? 青沼さんの波動……」


 でも青沼さんが治癒魔法だなんて。なんかゲームに関係した仕事してるのかな。


 会社に来たのは、大熊さんに言われたあのコトが気になったからだ。

 ボクはずっと片思いであの人に告白していない。

 それには理由わけがひとつのあった。


 ボクは、人の心の中がたまにだが見えるときがある。その見えたときに見ると、彼女の中にはボクは全く居ないのだ。


 告白してもフラれるに違いない。


 コレは中学生のときにも、あった経験だ。


 その子は生徒会長で、上級生。

 メガネで三編みのお下げの子だった。

 噂だが今は彼女、女性と付き合ってると同窓会で聞いた。

 あの子はそういう子だったのかと。

 まああくまで噂だが。


 今、思うに彼女の頭の中にはボクは、男の姿がまるでなかったのは。

 彼女は同性愛だったからかな。

 フラれるわけだ。


「ふわぁあ〜あれ、田守くん。おはよう」


「あ、獄門島さん。今日は、早いですね」


「そうでもないよ。いつもと同じよ。あなたが気づかないだけ。寒くなったわねぇ〜外」


「朝食はコンビニですか……あさからコロッケですか」


「夕べの夜食のつもりで食べてたら、もう朝で朝食の時間だったの……」


「寝ないで映画観てたんですか」


「ちょっとね、途中で寝ちゃたんで何回も見直したら朝に。最近の映画は長いわよね。ふっはぁ〜仕事来たらおこして。じゃ仮眠室に行くから」


「インド映画は長いですけど面白いですよね。おやすみなさ〜い」


「え、なんでインド映画って……。わたし、言ったけ。そうか、じゃね〜田守くん」


「あの田守くん。あなたの保険の件で……」


「わあっ蔵中さん、いつココに!」


               つづく

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