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愛さんとアキバデート

105話 愛さんとアキバデート


 たまたま仕事でよった秋葉薔薇。


 なんの縁か、等々力和泉(とどろきいずみ)に出会った。


「お久ぶりです獄門島さん」

「今日は平日だよね。学校は?」


「インフルエンザで休日に」


 なるほど、流行ってるらしいからな。


 子供の頃に学校に行くとクラスの生徒、半分が休んでて。休校になり。喜んでウチに帰ったな。

 家庭学習なんか、せず遊んでた。

 やっぱ、健康の方がとくだわ……なんてね。


「アレ、そのリュックから顔を出してるの」

「AIネコだよ。お爺ちゃんが流行ってるからと、買ってきてくれたんだ」

「へえーでも、ソレ高価だよね。噂では、モノによってはクルマ並みの値段って、聞いたけど……」


 ちょっと大袈裟かな。でも、中古の軽乗用車なら買える値段だと。

 等々力さん、和泉のお母さんに怒られたんじゃないかしら。


「高価な本物の猫くらいだって。本物の猫より飼いやすいって言ってた、お爺ちゃん。餌も3日に一度の充電で安いし。ネコ語というのも喋って会話も出来るんだ」


 聞いたことがある。ネコ語は、AIネコオリジナルの言葉で、ニャンとか、ニャーゴとかの鳴き声には本物の猫と違う独特の言葉の意味があると。


 和泉は、リュックをおろしてAIネコを出した。

 子ネコの大きさ。カワイイ。

 昔のロボットぽい犬型ペットと違い毛並みのあるカバー。着ぐるみを着ているが、さすがに本物では、ないとわかる。

 はじめはぬいぐるみと思った。


「チビと名付けました。ナァーゴ」


 すると、AIネコは口を開き、ニャイと鳴いた。


「お腹すいたのか?」


 猫はまた、ニャイと。


「すいてないって」 

「よくわかりましたね。ネコ語知ってるんですか?」


 いやいや、知らなくてもニャイって鳴かれたらわかるよね。ナイだよね。


「カンが、あたっただけ。それ、歩いたりもするのよね?」


「ハイ。5メートル先あたりまでなら、おいでおいですれば来ます。そのへんはイヌ型のとほぼ同じです」


 そういえばイヌ語で話すイヌ型も売ってるらしい。

 そのネコ、本物の猫と、違い気まぐれさが、ないぶん飼いやすいと。


「ホラ、この人はボクの憧れの獄門島愛さんだ」


 和泉はネコの顔をわたしに近づけた。すると、ネコが。


 ニャンと鳴いた。


「獄門島さんを記憶しました」

「すると、どうなるの?」

「すぐになつきます。抱いてみてください」


 なるほど、受け取るとおとなしく抱かれた。って、コレおもちゃだし。


「普通の猫みたいにもなります。設定で、気まぐれにすると、本物ぽくっなるようですけどボクは、なつくようにしました」


「カワイイ?」

「ハイ! 今、一番ハマってます。ゲームより楽しい……」


「いいじゃない。わたしも買おうかな。本物の動物は苦手なの。ん、どうしたの」


「ボクが大人になる頃には美少女型のAIロボ、出来ますかね」


 はあ。なるほどオタク少年の考えそうなコトね。


「出来るかもね。和泉くんはまだ、中学生だから、もしかしたら大学生くらいには、出来るかもよ」


「そうか……動いて話せる等身大フィギュアが欲しいところです。それならもっとハマってしまうでしょうね……」


「そ~いうの家、一軒分くらいの値段だったりして」

「オタクなら買うでしょう……ローンでもなんでもして……」


 しかし、そんなモノが、普及しだしたら、AI夫やらAI妻やらが、出来て。ますます少子化に。

 さて、AI赤ちゃんにAI子供とか出来たら彼らに、市民権とか得られ、ロボットの世界に。

 マンガだ。SFだわ。


「獄門島さん、どうしたんです?」


「あ、いや。なんでもない。今日の夕飯ナニ食べようかなって、そうだ、おごってあげる。ナニ食べたい?」


「カレー!」



 等々力宅。


「ただいま」


「おそかったわね。夕飯は?」


「食べた!」


 二階の部屋へ。


 今日は、いい日だったな。

 学校は休みになるし。

 アキバに行けば獄門島さんに会えたし、一緒にご飯を食べたし。

 獄門島さんとアキバデートしたみたいだった。


 コレもチビのおかげだ。

 占いモードが、付いていて。

 今日は好きなトコに行くのが吉と出た。


 インフルエンザで学級閉鎖になったら普通は家庭学習で外出はダメとはいうが、別に禁止されているわけじゃない。

 思いきってアキバに行って良かった。


 チビが、ウチに来てから良いコトが、つづくなぁ嬉しいよ。

 ボクはチビを抱き、もふもふのお腹に頬ずりをした。

 このロボ、ほんのりと温かい。


 あっ、チビが動いて、ボクの手から。


 床に降りたチビは、自分で猫の着ぐるみを脱いで立ち上がった。


 エエッ!


 着ぐるみ脱いだから機械の体が丸出しでモロネコ型ロボだ。


 アレ、変形しはじめたぞ。


 頭にはフサフサの銀髪がはえて、体はまるで人間のようになった。 

 いや、身体だけじゃない。顔がのっぺりとし鼻も口も小さくなり、目を閉じる。

 まるで少女のような顔に。

 ネコ耳は頭の上にあり、ちょっとしたネコ耳少女型ロボットに変形した。


 目を開くとソレは猫でなく、人の目いや、瞳が大きめの漫画かアニメのキャラ目だ。

 顔色が変色し眉毛と長いまつ毛が。

 ヒゲは消えた。


 ちょっと幼児体型で、お腹のところが開き中に肌色のスーツとロリータのような洋服が入ってた。

 それを取り出し、顔と同じ色の肌色のスーツを着るとまるで裸の人形だ。


 そして、パンツまで履いてワンピースのふわふわスカート。ロリータな服を着た。


「カワイイ。コレがちょっとまえまでもふもふの毛をしたネコ型ロボのチビ……」


「こんにちは~イズミ」


 喋った!


               つづく

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