表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/676

妹たちと再再会

101話 妹たちと再再会


「今の電話、人探しの依頼だったのですが……二日以内に人を探せないかと。それは難しいから、無理かもしれないと言いました。が、珍しい名前だからすぐに見つかるはずと、言われまして」


「2日以内ですか、人によっては無理な話ではないけど……」


「声の感じからすると多分未成年。小学生、中学生の女の子だったのですが。探すのは姉で獄門島愛と」


「わたしじゃないですか……それ。で!」

「そういうわけで、少し待ってもらって、こちらからかけ直すと」


 なるほど、それはミヤかアヤね。


「電話番号は?」


 わたしは、蔵中さんからメモをもらい電話しようとスマホを。

 番号は携帯だ。自宅ではない。

 まだ、帰ってないのかな。

 

「あーミヤ、それともアヤかな?」

〘ウソ、お姉ちゃん?! もう見つかったの。スゴい探偵社だね〙


「ミヤね、二日の都内滞在で、探偵社に人探し依頼するなんてナニを考えてんの。あんたは」


 あ、家族むけの口調で大きな声出したものだからオフィスの注目あびた。 と、言っても田守くんと、蔵中さんだけだが。


 ヤバ。


「あのね、探偵料は、高いのよ。中学生のお小遣いじゃ頼めないわよ」


 と、小声で。


〘でも、すぐに見つかったから……。一万円くらいなら払えるよ〙


「あの蔵中さん、依頼を受けたんですか?」

「正式な依頼は、まだ」


「依頼は受けてないそうだから、手間賃で10万円だそうよ」

〘うそ、なんでそんなに!〙

「ウソよ。とりあえず今回は料金はなしよ。わたしを捜して、なんのようなの?」

〘まあイロイロと……。お姉ちゃんが連絡とか、くれないから……。ところでお姉ちゃん、今何処にいるの? なんで探偵社の人、そんなに早く見つけられたの?〙


「それは……。あなたが電話した探偵社はウラでMIBとつながってるの」

「お姉ちゃん、ホントにMIBなの?! アヤが言ってた」

「そうだから家族にも詳しいコトは話せないの」


「獄門島さん、ナニ言ってるんです?」


 わたしは、蔵中さんに人差し指を立てしーっと無言で。


 納得したのか、蔵中さんが微笑んだ。

 あの蔵中さんが。


〘お姉ちゃん、今日も東侠に居るから会ってよ〙


「ゴメン、仕事忙しいから」

〘終わってからでも。帰るの明日だから〙

「わたしの仕事はいつ終わるかわからない仕事だから」


「会ってあげたら。獄門島さん。ウソはいけません。妹さん、おいくつ?」


 そう、蔵中さんの声を聞いたときに。


 なんだか、会えというサインが頭の中で聴こえたような。




 午後6時、カフェ月光で、待ち合わせた。


 十分おくれた。

 二人は来ていた。

 二人というのは双子のミヤとアヤだ。

 来るのはミヤだけかと思ったがアヤも一緒だった。


 テーブルにはコーヒーとパンケーキが。


「いらっしゃい愛ちゃん。来てるよ、二人のパンケーキは私の奢りだよ。愛ちゃんはナニにする?」


 女将、なんで二人がわたしの客とわかったの?


「二人は妹さんかい、可愛いい双子ちゃんだね」


「あの、なぜ?」


「獄門島ですけど、お姉ちゃん居ますかって入ってきたからね」


「ゴメン、アヤが妊宿(はらじゅく)行きたいと、あっちこっち行っていたら遅刻しちゃて、店にあわてて飛び込んだ」

「そしたら、おばあちゃんが、あ、おばさんが、まだ来てないよって」


 後半はアヤが言った。


「いつものホットで。あんたたち夕食は、まだでしょ。オムライス三つ……三十分後くらいに持ってきて」

「ハイよ!」


「久しぶりおねえちゃん」

「昨日会ったばかりだよ。あんだはトイレで」

「わたしは、そこへ行く通路で」


「そうね……」


「お姉ちゃん、MIBでナニしてるの? 新しいコンピューターの開発?」


「コンピューター?」


「ミヤちゃん、違うよMIBはコンピューターの会社じゃないわ。メン・イン・ブラックよね」


「あのね、ホントは、お姉ちゃんの仕事は人には言えないの」


「わかるよ。お姉ちゃん。組織のエージェントなんでしょ。密かに地球の平和を守ってるのよね」


 アヤはアヤで。天然だし。ミヤは合気道バカで、もの知らないし。って、わたしも中学のときはミヤと同じようなもんだった。


「お姉ちゃんは、なんで音信不通なの。家族はみんな、どうしてるかと心配してるよ」


 アヤが、昨日のミヤみたいなコトを。


「あの夫婦は、わたしのことなど心配してないよ。むこうからもナニも言ってこないから、こっちもわざわざ」


「じゃ、せめてわたしたちには」


「べつに言いたいコトもないから……」

「あたしは、お姉ちゃんに合気道のコトとか、聞きたい!」

「あの玉蟲先生に聞けば。ちゃーんと全国制覇も出来たじゃない。わたしが話すコトなんかなにもない」


「まあそうだけど……お姉ちゃんは、なんで合気道やめたの? どうしてテコンドーに」


「べつに合気道をやめたわけじゃない。必要なら今も使ってる。高校に入ったら、合気道部がなかっただけだし、テコンドーはじめたのは映画で見てカッコイイと思ったからだよ……」


「すげーな、やっぱ。お姉ちゃんは、映画で見てカッコイイとはじめたで、オリンピックの選手までなっちゃうんだから」


 誰かと同じようなコトを。


「選手には、なってない。ケガしたから、辞退したのよ」


「ホントに合気道やめてないの?」


 と、言ってからミヤはアヤを見た。

 アヤが困った顔でうつむいた。


「なにか……?」


「お姉ちゃん、コレはアヤから聞いたんじゃないから……。アヤを裸にして九十九里の海に投げないでよ」


 九十九里の海にアヤを。なんのことミヤ?


「お姉ちゃんが合気道をやめたのは、玉蟲先生にセクハラされたから?」


               つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ