幼馴染みは婚約者ができたのに女遊びをやめなかったために自由のない環境から逃れられなくなってしまったようです。
これは、幼馴染みの青年ヴィクトレオの話だ。
彼との関係は幼い頃の親友。
ある程度成長してからは特に関わりはなく親しくもなかった。
でも親同士が知り合いということもあって情報は入ってくる。
それで得た情報だ、これは。
ヴィクトレオにはエリーミナという婚約者ができた。しかしヴィクトレオは彼女より自分のやりたいことを優先していて。婚約者がいる身でありながら好き放題他の女性とも仲良くしていた。
だがそんな好き放題できる時間も長くは続かない。
ある時、やがて、エリーミナからそのことについて責められてしまう――他の女たちとも仲良くしていること。
で、その話の中で、ヴィクトレオは激怒。感情的になってしまって「うるさい」とか「ウザすぎ」とか「忠実でないとか女としてクソ」とか言ってしまった。そしてそれを録音されてしまった。
その音源を使って脅されることとなったヴィクトレオ。
これ以上身勝手なことをしたなら暴言の録音を世に流出させる、と脅されたことで、彼はエリーミナに従うしかなくなってしまった。
そして、結婚から数年が経った今も、ヴィクトレオはエリーミナにまったくもって逆らえない状態なのだそう。
彼は一生エリーミナに従い生きてゆくしかない。
たとえそれが嫌でも。
逃れることなどできはしない。
もしもそんなことしたなら――その時には、すべてを失うこととなる。
ヴィクトレオはエリーミナのもとでまるで奴隷か何かであるかのようにこき使われ、そんな日々に嫌気が差しているようだが、それでも脅しの材料を持たれてしまっているがために抵抗できないようだ。
だが……まぁある意味自業自得とも言えるだろう。
そもそもやってはいけないことをやっていたのはヴィクトレオの方だ。
彼がやらかしを重ねたからこういうことになってしまったのだ。
それはまさに、自業自得というやつであろう。
人を傷つけるようなことをすれば、人に嫌な思いをさせるようなことをすれば、それらの罪はいずれ自身へ帰る――世の中とは、人生とは、そういうものなのだ。
ヴィクトレオの話を聞いて、改めて、人を理不尽に傷つけるようなことはしないようにしようと思った。
◆終わり◆




