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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 3 (2023.1~12)  作者: 四季


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歯が驚くくらい黄ばんでいて口臭も凄まじい婚約者は自分を完璧な男と思い込んでいます。

 歯が驚くくらい黄ばんでいて口臭も凄まじい婚約者オーディンは、自分のことをかっこいいと思っている。彼の口癖は「俺は完璧だから、妻も友も完璧な人だけじゃないとな!」だ。


 べつに自信があるのは悪いことではないけれど……でも、どうにか、口臭だけでも改善してほしい。


 もちろんゼロにしろなんて言わない。無理というものもあるだろうし。けれど少しくらい対処してくれても良いのではと思ってしまうのだ。自分が完璧だと言うなら、なおさら。


 ――そんな彼は私を良く思っていなかった。


「おい! ちょいいいか?」

「はい。何でしょうか」

「お前に言うことがあったんだ!」

「……はい」


 そんなある日。


「俺は決めた、お前との婚約は破棄する!!」


 ついにそう宣言された。


 え、婚約……破棄? それってつまり、この関係を解消するってこと? 全部終わりにする、そういうこと……? そんなの、そんなの……嬉し過ぎるのだが!? 最高なのだけど!?


「あ、そうですか。分かりました。では私はこれで消えますね」

「ああ! そうしてくれ!」


 こうして私とオーディンの婚約者同士という関係性は消滅することとなった。


 ああ、この解放感……!


 もうあの匂いを嗅がなくて良いのだと思うと、それだけで顔がにやけてしまいそうだ。



 ◆



 あれから五年が経った。


 私はあるお見合いパーティーにて出会い気が合って仲良くなった人と結ばれた。そして、結婚から数年が経った今も、穏やかに幸せに暮らせている。彼と一緒にいるととても心地よいし、昔からの家族であったかのようにほっとできる。


 彼に出会えて本当に良かった……、そう思っている。


 一方オーディンはというと。


 あの後絶世の美女と呼ばれる踊り子の女性に惚れて告白したようだが、嫌な顔をされたうえ「口の臭い方は苦手です」と事実を告げられ、それによって酷いショックを受けたようだ。


 その数日後、オーディンは彼女を殺そうとしたそう。


 しかしそれは女性の周りにボディーガードがいたために失敗に終わる。


 そうしてオーディンは人殺し一歩手前までいった犯罪者として拘束され、後に薬によって処刑されたそうだ。



◆終わり◆

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