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呆れるほど愚かだった……

詩のような作品です。

こんな目に遭うのなら

浮気されて

傷つけられて

婚約破棄なんてされるのなら

あなたになんて

出会わなければ良かった

巡り会わなければ良かった

そうすればきっと

傷つくことはなかったでしょう

こんな荒んだ心で

今日を生きることもなかった


あなたに出会っていなければ

あなたと婚約していなければ

きっとこんな風な

荒んだ灰にまみれた心で

今日息をしていることもなかったのでしょう

もしも過ちがあったとしたら

それはきっとあなたに出会ってしまったことね

すべての原因が

すべての根源が

そこにある


あなたとの縁

それが諸悪の根源なのだと

今は理解できる

今はただどこまでも深く

分かるわ


それでもあの頃は

わたし

あなたを想い

あなたを愛していた

純粋な心で

騙されていることなど気づかず

ただ真っ直ぐに生きていた

愛に身を焼かれながら

葛藤と幸福の狭間で

時に一人揺れながら

それでもどこまでもあなたを想い

将来を夢みて

ただただあなたと生きられることを

良い意味で噛み締めていたの


純粋だった

どこまでも


そして


呆れるほど愚かだった……


あの頃にはもう戻らない

いいえ

きっともう戻れない

たとえ

さかのぼることを望んでも

それは叶わない

人は前にしか進めないものだから


でもきっとそれでいいのだと


信じて


思って


ただ明日への道を歩くしかない

それが人生というものなら

きっとそれ以外に方法なんてないのでしょう


けれどももう

こうして涙するのも最後


わたしは学んだわ

多くのものを


呆れるほど愚かだった……


あの頃のわたしとはさよなら

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