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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 3 (2023.1~12)  作者: 四季


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あなたより条件も魅力も上の女を見つけたから婚約破棄って……何ですかそれ!? ~その後、私は未知と遭遇する~

「あなたより条件も魅力も上の女を見つけたので、婚約は破棄することにしました」


 眼鏡をかけた婚約者ボルフレヌスがある日突然私の家へやって来てそんなことを告げてきた。


 あなたより条件も魅力も上の女を見つけた、て……。

 どうしてそんなに正直に言うのだろう……。


 色々思うところはあった。が、説得すればどうにかなるものではないということは何となく分かっていた。なぜなら、婚約破棄を告げるボルフレヌスの表情が爽やかなほど真っ直ぐなものだったから。考えている、とか、迷っている、とか、そういう域ではもうない様子で。だから多分何を言っても無理なのだろう、と思ったのである。


「そうですか」

「分かってもらえましたかね?」

「はい」

「ではそういうことですので、さようなら」


 丁寧だが氷つきそうなほど冷ややかな声――それは、一生耳に残ってしまいそうなくらいこれまでの彼とは違った声だった。



 ◆



 その次の日、私の家の前に小型の宇宙船が墜落した。


 そこに乗っていたのは、人間に似ているけれど肌の色が異なる存在。私たちの肌は橙色をどんどん薄めていったような色をしているが、その者の肌はもっと青黒い色をしていた。


 少し怪我しているようだったので、私はその者を一時的に保護。

 できる範囲で手当てして。

 しばらく家において様子を見守っておくことにした。


 ――だがその結果まさかの結果となった。


 というのも、私は彼から猛烈なアプローチを受け、結婚することになってしまったのだ。


 いや、なってしまった、という表現は失礼かもしれない。


 ただ想像していなかったことが起きたことは紛れもない事実である。


 彼は、アルプトレブルデス人だと話していた。

 彼らは人の記憶などを読めるらしい。

 私にかつて心ない言葉をかけたボルフレヌスの存在を勝手に読み取り、結婚直前のある雨の日彼に復讐した。


 急に槍の雨が降ったのだ――ボルフレヌスが住んでいる地域にだけ。


 それによってボルフレヌスは家を破壊されたうえ死亡。

 現場には、瓦礫とレンズが砕け散った眼鏡だけが遺されていたという。



◆終わり◆

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