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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 3 (2023.1~12)  作者: 四季


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雪が降りました。はしゃいでいたら婚約破棄されました。~そんな私には意外な未来が待っていたのです~

 この国には降雪など滅多にない。

 それこそ数十年に一度。

 そのくらいしか降らない雪は、幸運の象徴とされている。


 しかし。


「雪くらいではしゃぐとかガキかよ、あり得ねぇ。がっかりしたわ。てことで、婚約は破棄な」


 珍しく降った雪が愛おしくて、つい童心に戻り、はしゃいでしまった。

 そこを婚約者ノーズに目撃されていて。

 その日の夕方呼び出され、関係の解消を告げられた。


「え……どうして……?」


 まさかの宣言だった。

 無意識に理由を聞いてしまう。


「聞けよ! ったく、仕方ねぇな。雪ではしゃいでるところを見て嫌いになったんだ!」

「そうですか……。でも、珍しくないですか? 雪ですよ? はしゃいでしまいますよ、珍しいことですし……」

「うるせえ!!」

「っ……」


 今日のノーズはいつになく攻撃的だ。


 声もいちいち大きい。


「そういう女は無理なんだよ!!」

「……はい」

「いい年してくだらんことではしゃぐとか! あり得ねぇんだよ! 子どもか? 大人だろ? なら大人らしく静かに見てろや!!」


 こうして私は婚約破棄された。


 ちょっとはしゃいだだけじゃない……、なんだかなぁ……。



 ◆



 結論から言おう。

 私にはあの後ノーズとの縁よりずっと良い縁が舞い込んできた。


 そう、第二王子との縁だ。


 雪かき中に視察に来た彼に見初められ、私は彼のもとへ行くことになったのだった。


 はじめは遊ばれているのだろうと思っていた。王子なんていう人に愛されるとは欠片ほども想像していなかったから。遊び相手として認められたのかな、くらいにしか思わなかった。


 でも彼は本気だった。


 私を、本気で、自分の妻としようと考えてくれていた。


 で、私は彼との道を選んだ。


 選択権はほぼなかったけれど……。


 でもそれでも良かった。

 彼のことは嫌いじゃなかったから。


 好きになれるところは確かにある彼となら、前を向いて、共に歩んでゆけると思った。


 ちなみにノーズはというと、あの後交際した女性にそそのかされてグレーゾーン的な内容の事業を始め、それによって国から目をつけられたそうで――数回の逮捕の後、反省の色が少しも見られなかったために処刑されてしまったそうだ。


 たとえそそのかされての行動だったとしても、それをすると決めたのは彼なのだから、自業自得だろう。

 逮捕や処刑が嫌なら、初めから、そういった怪しいものに手を出さなければ良かっただけなのだから。


 ま、ノーズのことなど、もうどうでもいい。


 私は愛する人との未来だけを見つめて生きていこうと思う。



◆終わり◆

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