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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 3 (2023.1~12)  作者: 四季


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親友と婚約者ができていました。~しかし二人はわりとすぐに滅ぶこととなったのでした~

「ミッシェル様はあたしのものだから!」


 親友に――いや、親友と思っていた彼女メリーに――婚約者ミッシェルを奪われた。


「ミッシェルさん、どうして……」

「悪いな。俺は彼女に惚れてしまったんだ。だから、お前との婚約は破棄とする」

「酷いです……」

「何を言われようとも心は変わらない。俺はもう決めたんだ、彼女と、メリーと共に生きてゆくと」

「そんな……酷すぎます……」


 ミッシェルとの関係は悪いものではなかった。

 なのに親友に乗り換えられてしまうなんて悲し過ぎる。


「ミッシェル様はあたしを選んだのよ! あたしのほうがあんたより魅力的だったってこと!」

「メリーも酷いわ」

「知らないわよ。あたしのせいじゃないわ。あたしが色仕掛けしたわけじゃないもの、捨てられたからって当たり散らさないで」


 こうしてミッシェルとの婚約は破棄となってしまった……。


 ――だが、婚約破棄された日から数日が経ったある日の晩、ミッシェルとメリーは亡くなった。


 殺されたのだ、賊に。


 二人はミッシェルの家にていちゃついていたそうで。

 朝帰りにしようと話していたそう。

 しかしそこに運悪く賊が入り、薄着だったこともあって二人はすぐに逃げられず、そのまま殺されてしまったのだそうだ。


 その話を聞いて、汚いことかもしれないが、少し希望を見た気がした。


 悪いことをした者には天罰を。


 それが叶って少し嬉しかった。



◆終わり◆

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