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星が流れるたび 怯えるがいいわ
詩のような作品です。
「ああ、そうか。今日は婚約破棄された日だ、またこの日が来た」
もうどのくらい時が経ったかしら
あなたがわたしを裏切って
わたしの心をずたずたに切り裂いた
その日から
もう何度星が流れたかしら
分からないわ
だってそういうもの
辛かったこと
悲しかったこと
そういったものに脳は蓋をしてしまうから
人は絶望に蓋をする
人は記憶に蓋をする
だからね
わたしもすべてを記憶してはいないの
いいえ
きっと本当は覚えている
けれどもそれをすぐには出してこられない
なぜなら奥へしまっているから
そして蓋を何重にも重ねているから
でもね
いつかはまた
あなたのところへ戻るわ
そして
あなたに復讐を始めるの
人を弄んで
人の心を見ることもせず
目を逸らしていた
そんな酷いあなた
――そのままにしておくわけがないでしょう?
だから
星が流れるたび
怯えるがいいわ
わたしがいつやって来るかと




