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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 3 (2023.1~12)  作者: 四季


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婚約者が他の女と過剰に親しくなっていたので、消えていただくことにしました。

「はろぉ? あなたがフィッティ様の婚約者ね」


 ある日突然私の前に現れたのは、金髪縦ロールの女性。


 高飛車そうな顔をしている。


「え。あ、はい、そうですけど」

「おーけい、いいわ。話が早いわ。じゃ、言わせてもらうケド」

「はい」

「フィッティ様から離れてちょうだい!」


 告げられて、思わず固まってしまう。


 だってそうだろう? 意味が分からないのだ、そんなことを言われても。離れて、って、どういうこと? 婚約破棄しろということか? しかし、彼女と彼の関係も分からないのにそんなことを言われても、困ってしまうばかり。すぐに答える? そんなのは不可能! どうしようもない。


「わたし、彼の子を宿しているのよ」

「えっ……」

「そ! わたし愛されているから。彼との間に新しい命を得たの」


 なんてことだ……。

 キモすぎる……。

 フィッティの行動が……。


「フィッティ様に相応しいのはわたし、だからきっと神様が子を与えてくださったのでしょうね」

「そうでしょうか」

「ええ! そうですとも! その証拠に、貴女には子がいないでしょう」

「いや、まだ結婚前ですから変なことはしませんので」

「まーた! またまたまた! くっだらないことを言いますわね」


 この時、私は本格的に苛立った。


 ――そして。


「ふぅんッ!!」


 手首と手首を合わせ、手のひらが向こうに向くようにして、魔法砲を放つ!!


 すると彼女は肉塊も残らないくらい飛び散った。


 彼女はもう死んだ。

 いや、もう、消滅した。

 消え去ってしまった。

 肉の欠片さえ残っていない――もちろん、腹の子も。


 その後私はフィッティのところへ行き、あの女性との件について聞いてみた。するとその話が本当であったことが発覚。また、フィッティとの間の子が発生していたことも事実のようだ。


「知ってしまったなら仕方ない……もう別れよう。俺は彼女を選ぶ、彼女と生きてゆくことにする。だから……婚約は破棄とする」

「え? もうあの女性はいませんよ?」

「な」

「もう消え去ってしまいましたよ?」

「な、何だと!? 一体何が――」

「魔法で吹き飛ばして消滅させましたから」


 愕然とするフィッティ。


「次は貴方ですよ、裏切り者さん」


 そう、私は彼も消し去ってしまおうとしている。


「――っ、ふううううううんッ!!」


 今度はフィッティを消し飛ばした。


 しーん、とした空気だけが残る。


「さよなら、フィッティ」



 ◆



 その後私は条件の良い人と結ばれた。

 おかげで幸せになれた。


 もはや何にも縛られはしない、暗い過去は捨てる。



◆終わり◆

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