北海道
佐々木さんは、ノートパソコンの前でなにやら検討しているようだ。
俺は、ニュース番組をただ見ていた。
あまり進展していないコアについて話していた。
「関西や名古屋方面は、やっぱりダメだったわ。四国なら遠回りしてでもゆけそうなのに、やはりダメね。だから千歳空港を予約しておいたわ」
「え、いつ行くの・・・」
「今からよ、北海道のど真ん中に、コアがあることは知られてないわ。このまま放っておけない!」
2時間しか寝てないのに、飛行機の中で寝れるからいいか・・・
あわただしく干していた服を取り込んで、俺は着替えた。
ああ、何処かで服を買う必要があるな・・・
「なにを考えているの、出発するわよ」
サングラスかけてマスクをして帽子まで、深々と被っている。
何処かの女優のようだ。
「そこまで変装する必要があるのか?」
「何処で誰が見ているか分からないわ」
彼女は、謎の女として望遠カメラで盗撮された物が、ネットで流れた。
画質と角度が悪かった為に、正体はばれていないが警戒している。
ある事ない事を書かれて、傷ついていた。
何故早く、コアの情報を流さなかったと、一部で炎上している。
俺の事はおまけのような扱いだ。
千歳空港のタクシー乗り場で、タクシーに彼女が乗り込み俺も乗り込んだ。
俺は手に持っていた紙切れを、運転手に渡しながら言った。
「この住所に、行ける所まで行ってほしい」
「え、そんな所へ・・・」
少し変な顔をしたが、タクシーは動き出した。
「帰りはどうしますか? ここら辺は人も居ませんよ。スマホも使えないと思いますが」
「知り合いが迎えに来る予定なので」
「そうでしたか・・・」
タクシーは何度も切り返して、狭い道を引き返した。
「もう大丈夫よ、召喚して。ここの怪物は強くないは、ダークとブラックだけで倒せるレベルよ」
俺は、ダークとブラックを召喚した。
すると佐々木さんは、召喚さてた召喚獣にタッチすると、凄い勢いで走り出した。
俺に挨拶もなしか・・・
「もしかして、魔石を食っていいて、言ったのか・・・」
「言ったわよ、何か問題でもある。弱い怪物だから良いじゃない」
ここで何を言っても仕方ない。
キラ・レッド・カータ・シュートを召喚してゆく。
『ご主人、今日も魔石の褒美を下さいね』
「それだけの働きをしたら、考えるよ」
『ダークには、食わす約束をしているみたいですね』
「何故知っている。それに約束したのは、俺じゃーないぞ」
『主には分からない、召喚獣だけの伝達があるのです』
『ホー、ホー』
あ、ショートは笑いやがった。
「あなた達、早くコアの所へ連れて行きなさい」
バツが悪そうに、俺らを運び出した。
キラは彼女を運び、レッドは俺を運んでいる。
ショートとカータは、周りを警戒して飛んでいる。
先導するのは、彼女だ。
途中で、シュートが大きな鳩を5羽程退治していたが、それ以外見かけない。
山の傾斜に微かに光りがもれていた。
「あの上のひらけた場所がいいだろう」
『わかったよ、主』
ふわりと下ろされると、「ぶひぶひ、ぶひー」と叫びながらオークが駆け登ってきた。
しかし、ショートやカータによって、手足を斬り落とされて最後に頭がもぎ取られた。
『これは、ゆずれないな』
『いやいや、それはこっちが言うことだ。最後の頭を取ったのを見てないのか?』
そんなもめ事の最中なのに、彼女が魔石を拾って傾斜を駆け下りてコアを壊してしまた。
「パリンーー」と壊れた音が山にこだましている。
『ああああーー』とショートが叫んでいる。
仕方ない。俺は魔石を取り出して、1つ1つを投げ与えた。
カータやショートとレッドは、上手く受取って食っていた。
キラは取るのをしくじり、ころころと魔石が転げ落ちた。
『なんで・・・』
地面の降り立ち、傾斜をよちよちと下りている。
途中の落ち葉に足を滑らせて、ごろんごろんと転がりだした。
そして、下の方で『あったーー』と声が聞こえてきた。
突然、下の方で木が切り倒す音が響いた。
そしてキラが舞い戻って来た。
『ああ疲れた』
それを見て『ホッホー、ホー』とショートが鳴いている。
あれは、なじっている言葉だと俺は直感した。
そんな場面なのに、ダークとブラックが戻って来た。
『主、たらふく食ったよ』
『味は今一だったな』




