俺の彼女、ポニテやめるってよ
速攻で出してますがアレです。
暇です。
参考になりそうな本とかを読み漁ってますが暇です。
はい。
「出掛けるわよ」
今日の俺の朝は、琴音のそのセリフから始まった。
全く、試合があった翌日なのに元気なもんだ...
「疲れてないのか?」
普通なら疲れるなんて疲労度ではないはずだ。
正直俺は動きたくない。
「あなた、覚えているかしら?」
「?」
「私が告白した時に『暇な時間は特訓』って言ったはずよね...?」
そういえばそうだった...
完全に忘れていたため一回もしなかった事実が目の前にある。
あれ、琴音ってもしかして今ものすごい激おこなのでは...
「じゃあ決まりね...デ、デート行くわよ!」
予想に反して甘々な一言だった。
てっきりめっちゃ怒られて空戦に引っ張り出されるものと思っていたらデートの誘いだったとは。
「もちろんいいけど...特訓は悪かった。
単純に忘れてたんだ!...な?今度からちゃんとやるから!」
「...まあやらなくても拒否権を無くした状態でデートに誘えるからいいんだけど。」
「ん?何か言った?」
「い、いいいいいえ何も⁉︎
ほらいいから準備しなさい!」
そう急かす琴音の顔は気分が弾んでいるようで、明るく綺麗な笑顔だった。
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試合後の挨拶にて。
「いい試合だった。またやろう」
そう言って最後の挨拶で握手を求めてきたのは、部長だけでなくアイツもだった。
「大和も。」
武上 大和。全国大会で一位を取ったライバルにして全国大会一位の座を狙った仲間だ。
「言っちゃあ悪いがアレはマグレだったな。
もう少し、乗り詰めたらどうだ?」
「...そうするよ。」
そう言われればそうだ。
この機体がなんとなく自分に合っていると思う。
そこそこの格闘性能に速度性能。
低空での圧倒的な戦闘能力で敵を倒していくのは楽しかった。
...圧倒的ではなかったというツッコミはなしだ。
そのまま向こうは自分たちの学校へと帰還していった。
俺達も帰らなければ。
自分の機体が撃墜されて失ってしまったものは輸送機に、飛べるものは自分の機体に乗って帰還していく。
時間も遅くなってきていた、もとい予定より遅れが出てしまったためにすぐに解散となった。
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そして今に至る。
「ねえねえ、似合ってるかしら?」
玄関前で待っていると、琴音が着替えた服を披露してきた。
赤いリボンを髪につけ、髪型はいつも通りのポニーテール。服装は白いワンピースというシンプルなものだったが、それが逆に天使かと見紛うほどに美しく見せていた。
「うん...すごく可愛いと思う。
天使かと思った...」
「大袈裟じゃない?...まあ、褒め言葉として受け取っておくわね!」
「...で、何を買いに行こうか?」
「私は服とかかな...あとは本屋に寄れれば。」
「機体の情報収集のためかな?了解」
そう言って俺らは歩き出した。
俺らが向かっているのは「ライクラウン」。
日本最大級のショッピングモールで、ただただ広い。
なんでも1日では回りきれないらしい。
ちなみにここは元は火葬場だったらしく、夜になると幽霊が出るだの不思議なことが起こるだのと有名だ。
学校がここに隣接されているのもあって俺はここによく通っている。
映画も大体ここで見るし、食料品や衣服もここ。
父が母にプロポーズしたのも...ここだ。
実家からも近い。
早速到着したのでマップを見る。
「衣服はっと...お店が沢山あるわね...」
「いいって。全部回ろう?」
「え?いいの?」
「俺はそこまでせっかちじゃないよ。
欲しい服が見つかるまで、いくらでも付き合うよ!」
「ありがとう...いいやつね。学校の時とは違って。」
余計な一言はさておき。
一階は基本的に衣服は少ないようだ。
琴音は二階へあがろうというので俺もついていくことにした。
二階に上がると女性用の洋服店がすぐそこにあった。琴音は俺の手を引いてそこへ入っていく。
「あ、コレとか可愛くない?」
「んーでも、こっちの方が似合うんじゃないか?」
「ん、そう?...じゃあこっちにしようかしら?」
満面の笑みで服をカゴに入れていく。
何回かそんな感じのやりとりをして会計に並ぶと、琴音が腰の辺りのバッグをガサゴソやり始めた。財布を探しているのだろう。
「会計なら俺が出すよ?」
「私のものなんだから私が出すわ!大丈夫よ⁉︎」
「俺は国から援助金も出てる。経済に関しては俺の方がアレだから心配すんな。払わせてくれ。」
「え、あ、あぅ...」
会計が終わり、「服はもういいかな。」ということで本を買いに行くことになった。
が、少し目に留まった物があったので少し待ってもらいたいと伝えてみる。
「いいけど、どうしたの?」
「後でのお楽しみ!」
「...?」
そう言うと鷲は小物売り場に入っていった。
少し待ったところ赤いカチューシャを持って出てきた。
「いつもポニーテールだろ?前々から思ってたんだよ...ちょっと失礼」
そう言って髪を纏めていたリボンを解く。
「...んっ」
そしてその代わりに買ってきたカチューシャを頭につけてきた。
琴音は顔が真っ赤になっている。
「うん、こっちの方が可愛い」
「あ、ありがとう...」
「じゃあ、本を買いに行こうか」
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俺は資料集の一つを手に取り見せてみる。
「俺はよくこういう本を買ってたりするな」
「え、でも文字が多いな〜...」
パラパラとページを捲る。
俺の資料集と同じくらいの文字数だが普通の人たちからすれば十分多いだろう。
近くにあった文庫本サイズの物を手に取ってみる。パラパラページをめくっても文字数は少ないようだ。
ちょっと読んでみるとしっかり機関砲の何を積んでいるか、装弾数はいくつかなど、機銃に関してだけでもそこそこ書き込まれていて参考になる。
「こっちはどう?」
琴音がパラパラページをめくっている。
「いい感じ!ありがとう!」
...その時の琴音はさっきつけてあげたカチューシャと相まって天使だった。本物の。
その天使は会計に並んでいる時にこう言ってきた。
「鷲君は自分の物はいいの?何も買ってなくない?」
「いや、いいんだ。俺は今特に必要な物はないし」
「おや、奇遇ですね...」
聞き覚えのある声に振り返ってみると...
私服のヴァレンタインがそこにいた。
「琴音さんは髪型を変えたので?」
それを言い切ったあたりで察したらしい。
そこからは黙ってペコペコし始め、後ろへ下がっていった。
...なんだったんだろう。
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一方後方ではヴァレンタインが電話をし始めたようだ。
「ええ、そうなんです!はい、琴音さんが髪型を!アレは絶対デートです!見たくありませんか?気になりませんか?気になるならライクラウンの西棟です!」
もう既に不穏である。
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色々歩き回ったり買い物をしている間に昼の時間帯に差し掛かってきた。
「お腹空いてない?そろそろお昼にしようか」
「そうね!」
ここには沢山の飲食店がある。
出来れば店内で食べたいな...なんだか他の人に見られるのが恥ずかしくなってくる。
「何が食べたい?」
「ここまでしてもらったんだから合わせるわ。
好きなところにいきましょう?」
ん〜、いざ自分が決めるとなったら困る物だな...
辺りをキョロキョロ見回していると、近くに手頃な洋食のレストランが見えた。
「あそこにしようか」
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後方。何やらそこそこな数の集団が歩いてきている。
「あそこのレストランに入ったわ。
バラバラに入りましょう。まずは私たちからよ」
やはり不穏だ。
どうでした?
私的にはイチャイチャのほうが描きやすかったり...
ではまたー




